演劇部について
コーチに就任してから一年半
本当に色々なことがあった。
挨拶もままならない子達を相手に、どうしようかと思ったこともあった。
あまりのやる気のなさに、マジで帰った方がいいのかなと思ったこともあった。
その度、真っ直ぐにこちらの気持ちを話してみて、対話し続けてみた。
そうすると、色んな言葉が返ってきた。
生徒たちが、目に見えて成長していった。
今日、凄い勢いで返事をしている部員たちを見て、びっくりすると共に、これはこれで成長ではあるが、凄い勢いで返事ができない子達のことも、考え続けなくてはいけないなぁ、と思った。
翻って、凄い勢いで返事をすればいい、という思考停止の可能性についても。
何事も、納得して、やって欲しい。
返事が出来ることも、出来ないことも、どちらにも等しく価値がある、ということは忘れずにいることが、演劇を通して生徒たちと対峙する時に大事な気がする。
大人のレッテルに当て嵌めない、ということこそが、私が教員という立場ではなく、演劇の専門家として生徒たちと対峙する意味だと思うので、それだけは忘れないようにしたい。
指導者と生徒。
線引きしなくてはいけないところと、線引きすることで伝わりづらくなってしまうことについて。
生徒たちを、しっかりと尊重しつつ、子供としての部分も把握しつつ。
私自身思考停止に陥らないよう、精進したいのである。
とにかく、大会に出たこともないところから、一年半で南関東大会に進めるなんて、みんなよく頑張ったな、と思うのである。