FX｜ドル円は戻り売りを継続も157円台は要注意！

2025年1月29日 19:17

スイング会議って？

メルマガやトレード世界大会で実績を残した、日本を代表するスイングトレーダーであるバカラ村さん。そんなバカラ村さんに毎週水曜日、直近のトレード戦略や見通しなどを取材し、更新しています。

※本記事は2025年1月29日17時すぎに取材しました。

高城　先週の日銀は予想どおりの利上げでしたが「バイ・ザ・ファクト」とはならず、先週のこの記事でバカラ村さんが予測していたように戻り売りの相場となりました。

バカラ村　一瞬上がったところを売ればいいというイメージでしたが、発表直前までガチャガチャとトレードしていたせいで思ったようにはうまくトレードできませんでした。

高城　どんなトレードをしていたのですか？

バカラ村　ドル円は発表前の直近安値にあるだろうストップを潰してから発表を迎えるのではと売りポジションを持っていました。ただ、その手前で反発してしまった。

利上げ発表で一瞬は下がるだろうからそこで利益確定してから声明文や展望レポートを確認し、上がるような材料がなければ再度売り――そう考えていました。

発表直後に下げたところで売りポジションを利益確定するまではよかったのですが、声明文を読んでいる間に下がってきてしまったので売るのが遅れてしまった。

バカラ村　夜にあの日の高値を更新した場面は156.45円で売れていますが、思ったように動いたのに思ったほどうまくトレードできなった１日でしたね。

高城　最後の売りポジションの決済は？

バカラ村　その日のうちに20～30pips下がったところで利益確定しました。今のドル円は基本もみ合い。早めの手仕舞いが正解だと考えています。

バカラ村　月曜日も155円をクリアに割ってきましたが、外出中だったのですぐに対応できず、154.85円付近のもみ合ったところで売って30pips弱で手仕舞っています。

高城　最近はトランプ関税発言などのヘッドラインで動いても、戻ってきてしまうことが多いですね。

バカラ村　V字も目立ちますね。翌日にはヘッドラインが出たときの水準まで戻されることも多いため、スキャルピングやデイトレードの時間軸であれば対応できますが、スイングは難しいですね

高城　ドル円の目線は？

バカラ村　変わらず戻り売り目線です。

高城　下降トレンドに入ったとみていいですか？

バカラ村　チャート的にはそうも見えますが、ファンダメンタルズやポジションの傾きから考えると、そこまで強い確信はないですね。

ここから150円を割っていくイメージもありません。

高城　ジリジリと安値を更新しながらも日足レベルではレンジ、といった感じでしょうか。戻り売りの目処は？

バカラ村　156円台半ば……と言いたいところですが、今夜（1月29日深夜）のFOMCで155.70円台までしか上がらなければ、そのあたりまで水準を下げて考えるかもしれません。

もし157円台にしっかり乗せてくるようなら「戻り売り目線が間違えていた」と考えます。

高城　今週は月末週ですね。

バカラ村　金曜日は月末であることも要注意ですが、なによりトランプ大統領は「2月1日からメキシコやカナダに対して25％の追加関税をかける」と言っています。

「関税で脅して譲歩を引き出す」というのがトランプ大統領のやり方。追加関税発動の前日となる1月31日までになんらかの譲歩があるかもしれません。

とはいってもカナダのトルドー首相は辞任を表明済み。誰がトランプ大統領と交渉するのだろうとも思ってしまいますが……。

高城　ありがとうございました！

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