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月次試算表は毎月チェックした方が良いです、ほんとです
▼仕事の話
ぼくのお仕事は「財務」という名前が付いておりますので、会社の数字を見るところからはじまります。
なのですが、会社の数字がそもそも見れないことが少なくないです。
▼最初に見たいもの
会社の数字、とっかかりで見たいのはこの2点になります。
・決算書(できれば2~3期分)
・月次試算表(できれば直近月まで)
決算書というのは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)に代表されますが、できれば何十枚もある確定申告書一式を全部見せて頂きたいです。
過去の経営結果がそこに記載されていまして、ページを見ていくとだいたいの経営方針が読み取れます。
また、月次試算表というのは、文字通り「月次」で経営結果を「試算」したものでして、今期の現状結果が記録されています。
この2点を最初に頂くことになるのですが、これが出てこないのなんのって。
▼現状把握ができない
すみません、言葉が悪くなりました。
決算書に関しては、ほとんど全ての会社がデータで保管してますので比較的容易に頂けるのですが、月次試算表が本当に出てこないんです。
(決算書が出てこないことも結構ある)
それには様々な理由がありまして、
・そもそも月次で出していない
・税理士さんに渡すべき資料がまとまっていない
・税理士さんが変わったばかり
他にも沢山の要因があるのですが、なかなか頂けないケースが結構多いです。
これけっこうまずくてですね、例えば5月決算の会社だっとしましょう。
そうなると、本日時点(4/28)で前期決算から既に11ヶ月ほど経過していますよね。
経営状況の判断材料が、1年近く前の数字だけだと、こちらも考えようがありません。
▼作った方が得だと思う
また、金融機関との交渉、様々な制度の利用、こういった場でも月次試算表が必要となるケースが多いです。
なので、できれば毎月なるべく早めに作成して頂きたいのですが、前段で述べたようなことが理由でできてないケースが多いのですね。
また、月間の税理士顧問費用をなるべく抑えるために、試算表の作成は依頼していないっていうこともあります。
こればっかりは経営判断になってしまうのですが、月額を2~3万抑えることと、試算表を毎月確認することによって得られる長い目で見た場合の利益を、冷静に天秤にかけて頂きたいと思います。
実際、試算表の作成待ちで調達が予想より何十日も遅れる、なんてこともありますので。