からメシ 第159話 高木-takagi- 開会
さあ今日は開会式&抽選会だ
安い研修宿泊施設に宿泊してるからちょっと遠い。しかも東京なんて初めてでわけわからないし
ダンジョンみたいな地下鉄を乗り継いで目的地まで行くのかなって想像でだいぶ早く出ることにした。
だいたい30分で着くところを2時間も見ておく周到さだ
しかし
「でも乗換案内見たら、代々木公園駅から一本で会場最寄りの日比谷駅までいけるみたいだね」
と、高木さん
そう、気張った割には結構楽に行けそうか
代々木公園駅に向かって歩く
しかし
「すっごい都会だね。西片」
「うん。…あれ。駅この辺だよね」
「全然見当たんないや」
「あれ、なんで?Googleマップでは駅ってなってるよね?」
と、高木さんと、部のみんなとしばらく探してしまった。
すみれ「もしかしてこれじゃない?高木ちゃん」
そこには小さな入口が。入口はあるが駅は見えず、入口からは下り階段になってる。
そう。実は俺も高木さんも地下鉄未経験。地下鉄自体生まれて初めて見るのだ。下手したら部の人全員
なにしろ小豆島にはもちろん地下鉄がないどころか生活圏内の都市がある香川県と岡山県に地下鉄がないのだ。
地下鉄とはいえ駅は地上に出てるもんだと思ってたので、家とかビルとかの下に電車もビルもあるってのが不思議な感覚だった。
幸いあまり大きな駅ではなく、切符を買ってすぐホームに
そして座れる程じゃなかったが、満員って程でもなかった
念の為高木さんをドア際の座席の横の所に立たせた
ここなら満員になっても壁と座席のついたてで、残りの二面は俺がガードしておけば、高木さんも安心かなって思って
「ありがと。西片。西片のそういう心遣い、好きだよ。」
「...///」
まあ杞憂だったかなとおもったその時
アナウンス「えー、車両トラブル点検のためこの電車少々停止いたします。ご迷惑おかけして申し訳ございません。」
と車両停止のアナウンス
かなーり長く止まってしまっていた
早く出てよかったー
20分くらい止まってしまったため
止まったとこの次の表参道駅からめっちゃ人が乗ってきた。
後ろから押されて高木さんに密着してしまう
「ごめん。高木さん。混んでて...」
「ううん。むしろ西片とくっつけて嬉しいや。ありがと。西片。むしろ私の事ガードしてくれてるんだよね。ありがと。」
やっぱ高木さんは凄いな。なんでもお見通しだ。
まあ俺も、高木さんは俺以外と密着するのはめちゃくちゃ嫌だろうなってのがわかるから、こうしてる訳だけど
なんだかんだで俺も、高木さんの事が大体わかるようになってきた。
高木さんが背伸びして俺に耳打ちする
「西片、西片なら色々触っていいからね。」
「し、しないよそんなこと!///」
「ほらぁ。...硬くなりそうなとこ押し付けちゃってもいいよ❤」
「だ、だから!///そういうこと言わない!///意識しないようにしてたのに!///」
「えいっ。もっと。私からくっついちゃえ!」
高木さんが俺の方にもたれる
「だ、だめだって///電車内だからっ///」
「混んでるんだからわかんないよ。...あれ?西片、さっきと違ってなんかお腹に当たるけど。これ何かなあ」にやにや
た、高木さんめー!
何かなあって分かってるだろっ!ナニだよ!///
霞ヶ関駅で一気に降り、だいぶ空いた。
「あれ。なんで西片前かがみになってんの?」にやにや
た、高木さんめー!
満員電車になるだけでこんなからかいを受けるのか。
というわけで最寄りの日比谷駅に着くが
わ。わけわからんぞこれ。
代々木公園駅より複雑。
とにかく自動改札に切符入れると階段を探して上に行く。
「出れたー!ダンジョンみたいだったね。西片。」
「本当。駅も線路も地上から見えないって不思議な感覚」
「というか右側はビルばっかなのに左はでっかいお掘り...ってこれ皇居じゃない?西片。」
「これがあの有名な皇居か。」
2人してテンションが高い。
そんなこんなで会場の方に向かう
「さっきにも増してビルばっかだね。西片」
「すごいよね。...でも俺は島のが好きだな...なんか空気も綺麗だし」
「たしかに、空気あんま綺麗じゃないよね。」
「まあ田舎は田舎でたまに牛糞の匂いしたりする所あるんだけどね」
「そうだね~」
会場のビルに着く。がめちゃくちゃでかい。入口もいっぱいあるし。
とりあえず一周回ってみようということになり歩いていると係員らしき人が立て看板案内していたので指示に従う。
暑い中大変だなあと思う。
会場内に入るとそれはまた複雑で迷路みたいだ。まあ迷路と言うにはかなり開けているけど。
ただ、案内の人と案内掲示板のおかげでなんとか選手控え室まで来た。
開会式まで時間があるのでトイレを済ます
「西片、一緒にトイレ行こ?」
「えっ///だ、だめだよ。何いってんの///一緒のトイレに入るなんて///俺男子だよ?///」
「西片こそ何いってんの?会場迷いそうだからトイレの入口まで一緒に行こうよって意味だよ?そっか、西片こう見えて変態さんだもんね。私のおしっこする所そんなみたいんだね」
「そ、そんなこと///」
すると高木さんが耳打ちする
「見たかったら見せてあげるよ?おしっこしてるところも。///は、恥ずかしいけど。///でもそれは、西片の家でね。///」
「み、見せなくていいからっ///」
「あははははは。顔真っ赤だよ。西片」
高木さんめ。すぐこれだ
女子の大会だけあり、女子トイレは長蛇の列だ
男子トイレはガラガラ。
用を足して高木さんを待つ
高木さんがこっちを見て小さく手を振っている。
かわいいなあ。
そんなこんなで高木さんも用を済ませ、
部員全員トイレ済ますとなかなかいい時間に。
開会式で列に並べるのは出場メンバーだけなので、俺と部長と顧問は関係者席に座って見守る
全国からしのぎを削った参加52校が整列し入場していく。声援が響く
香川県 小豆島総合
の看板を持った鷹川さんが先頭に立ち、その後ろぬ高木さんが
「高木さん頑張れー!」
とつい声を出してしまう
高木さんは俺の方をむいて小さく手を振る
司会の人が壇上に登ると会場が一気にしずまりかえる
入場した選手かどんどん整列していく。
香川の隣に並ぶのは愛媛。
バスで一緒になった大生院の方々だ
~~~
戒能「また会ったね~~よろしく。」
すみれ「よろしくお願いします。」
~~
司会「只今より第59回全国高等学校女子麻雀選手権大会を開催いたします。」
司会「まずは全国麻雀連盟会長の大沼秋一郎氏より開会のご挨拶です。」
~
司会「続きまして、ワールドカップ日本代表、神之浦萌氏によるご挨拶です」
~
とりあえず最初にお偉いさんのご挨拶があるのはどの大会も一緒なんだろうな。
続いて
司会「続きまして、前回優勝校の優勝旗返還です。第58回全国高等学校女子麻雀選手権大会優勝校。福岡県 新道寺女子高等学校。代表。前へ」
前回優勝校は新道寺女子とかいうところらしい。
オシャレな制服だな。...高木さんが着たらかわいかも。って何考えてるんだ俺はっ///
新道寺女子高校から優勝旗が変換される。
次に抽選会が行われた。
まずシード校から抽選。シード校用のボックスからくじを引く。シード校は、前年インターハイ及び春季大会の成績によって決められるようだ
シードの福岡、東東京、沖縄、南大阪の4校がくじを引いたあと順次呼ばれた都道府県がくじ引いていく。
なんか話を聞くと毎年くじ引く順番も変わるらしく、今年は西からみたいだ
すみれ「くじ、誰がやる?」
部員A「下級生には荷が重いですよ~」
部員B「責任重大ですもんね。」
すみれ「いやそんなの運なんだし責めたりしないわよ。...でも、気が引けるわよねやっぱ」
部員C「...」
すみれ「そうだ、高木ちゃんやってみる?」
高木さん「ええっ。私?入ったばっかなのに。いいの?」
すみれ「うん。緊張あんまりしなさそうだし。気楽に」
高木さん「き、強豪引いちゃうかも...」
すみれ「その時はその時。どうせ倒さないといけない相手だし。」
~
九州が終わり四国地方に
司会「香川県代表!香川県立県立小豆島総合の代表の方。壇上までお願いします。」
高木さん「はいっ!」
高木さんは多少緊張してるようだが
こっちを見ると微笑みながら手を振った
司会「小豆島総合高校は春夏通じて全国初出場校。常連校の神樹館や琴南に競り勝っての出場です!」
高木さんがくじ引きをする
高木さん「えっと2C、24番。です」
司会「小豆島総合高校、24番で2日目C対局室です!」
すみれ「2Cで24、西...こんなとこまで高木ちゃんらしいや。」
司会「続きまして愛媛県代表、大生院女子高等学校!全国大会は5年連続34回目の出場。四国最強とまで言われる強豪です。」
~
大生院女子でくじを引いたのは戒能さんだった。
戒能「2C、22番でーす」
司会「おーっとこれは隣県対決だー!」
すみれ「...なかなか引かれたくないところ引かれてしまった」
高木さん「ごめん。...でもあの高校そんなに強いんだ」
すみれ「大生院は四国最強っていわれてるからね。ノーシードで絶対引きたくないのは島根の朝酌女子と北大阪の千里山女子だね。部長の見立てだと優勝はこの2つのどちらかってくらいだから。それに比べたらいいけどね。まあ運だから。」
高木さん「なんでそんな強いとこがノーシードなの?」
すみれ「千里山女子は元々全国屈指の強豪だけど、去年は三箇牧に負けて夏の全国逃してるんだ。朝酌女子は元々は全国トップレベルではないんだけど、でも去年インターミドルで暴れ回った椋千尋と白築慕って子がいてね。
「過去三年のインターミドルは団体戦はどっちかが所属してるチームが全国優勝して、個人戦はどっちかが全国優勝してるんだよ」
「で、今年春に白築慕が朝酌に入学、椋千尋が千里山に入学したんだよ。なにしろ2人ともワールドカップ日本代表メンバーに内定してるくらいだからね。その2人が今回が高校の公式大会初陣。」
高木さん「そうなんだ」
高木さん(あれ?白築慕さんってどこかで名前聞いたような…)
司会「島根の朝酌女子は33番!3日目B対局室です!鹿児島の強豪九州赤山と同じブロックだー!」
すみれ「よかったー。早々に当たらなくて」
司会「奈良県の晩成高校は46番!4日目B対局室です。続きまして北大阪、千里山女子高等学校代表の方、壇上までお願いします」
すると小柄でロングヘアのツインテールの子が壇上に上がってきた
北大阪代表の子「2C、25番です」
司会「北大阪の千里山女子高等学校、25番。四国最強に全中優勝者有する強豪の対決!2日目C卓、早くも死のブロックかー!」
すみれ「ありゃー。二大引きたくないとこの1つ引いちゃったかー」
高木さん「ごめんね。」
すみれ「ううん。どの道勝ち進めば当たる相手だもん。」
司会「岐阜の県立沢良高校は2番。1日目A卓で長野の裾花高校との対戦です!また隣県対決だー。続いて西愛知代表!尼ヶ坂女子高等学校!前へ!」
カチューシャをしてるロングヘアのテンション高そうな子がくじを引く。
なんでテンション高そうかと思ったかといえば
にこやかに腕をおおきく振りながら壇上に上がってきたからだ
西愛知代表の子「2Cの23番っすわ」
司会「西愛知代表、尼ヶ坂女子高校!2日目C卓!これにて2日目C卓、全て埋まりましたー!なるほどこれは死のブロックだー!続きまして、東愛知代表……」
高木さん「あそこも強いの?」
すみれ「まあ愛知も激戦区だからねえ。」
……と全ての抽選が終わる。
うちの高校は2日目C卓で
大生院女子(愛媛)
尼ヶ坂女子(西愛知)
小豆島総合(香川・うちの学校)
千里山女子(北大阪)
となった。
抽選が終わり宿舎に向かう。帰りの電車は空いていた。
そんなこんなで昼は宅配ピザ屋が近くにあったので店舗持ち帰りという荒業をした。なにしろ持ち帰りだと2枚頼むと一枚タダになるのだ
8人いてLサイズ4枚頼めばおなかいっぱいになる。ハーフアンドハーフにしたら8種類味が楽しめるし
宿舎は10人まで入れる和室に女性7人(女性の顧問含む)が、向かいの2人部屋に俺が1人で宿泊する。
「西片、2人部屋なんだからさ、私も西片の部屋で寝ていいってことだよね」
「が、学校行事だからダメだよ!///クラスの人も先生もいるんだからっ///」
「あははははは。西片顔真っ赤!」
で、とりあえず昼食は和室のテーブル(たためるヤツ)2つにピザとサイドメニューを並べ、みんなで一緒に食べることに。
食事しながらミーティングだ。
といってもマネージャーの俺に出来ることは何もないが
小豆島には意外とピザ屋が多い。なにしろオリーブの島なのでイタリア料理を結構出すのだ。
宅配ピザ(の持ち帰り)は小豆島のピザとは少し違う感じではある
小豆島のピザはお上品だったり、素朴だったりするが、宅配ピザはチーズ!肉!エビ!って感じでガツンとしてる。
ただこういうのもこういうので美味い
「美味しいね。西片。」
「うん。島のピザとはジャンルが違う感じだけど、これはこれでうまいよね」
「あ、わかるかもそれ」
すると高木さんが俺の口についたチーズを指ですくい、ぱくっと食べる
「た、高木さん!///そ、そういうのはさ!///みんなの前でさ///」
「えー」
すると高木さんが耳元で
「みんなの前だからこれくらいにしといてあげたんだよ」
と囁く
「……///」
「あはははは。西片顔真っ赤」
高木さんめー!
六車「ごほん。すみませんがそろそろ一回戦の話してもええでしょうか?」
高木さん「あ、はい。」
六車「知っての通り、一回戦全試合で一番キツイかもしれない組み合わせになってしもうた。やけん、くじばっかはしゃあない」
「ただ、組み合わせ抽選決まって、さっき各出場校のオーダーがネットで見れるようになったんやけどな……さらに不運なことに千里山の椋千尋、大将なんや」
すみれ「わ、私と対戦……!?」
六車「せや。…高木ちゃんやったら…椋でも完封できるかもしれない算段があったんやけどな」
高木さん「私が…?」
六車「高木ちゃんはおそらく西家では絶対和了る。椋が連続和了するのは親番、つまり東家や。やけん、対面なら椋の親番に高木ちゃんが西家やから完封できるだろうということやな」
すみれ「ただ、前半戦後半戦、どちらも対面になる可能性は11.1%しか無いよね」
六車「そこやけど、どちらか対面になるだけでも勝てるかもしれないんや。どちらか対面になる可能性は44.4%やから、合計55.5%。つまり11%強で確実に大差で勝てて、44%強で勝てる見込みがあるってことやな」
すみれ「というと?」
六車「後で…とくにすみれには詳しく説明するが、椋の親番に対して最短距離で和了ろうとすると、必ず狩られる。向聴数を減らして手牌からは想像できない形まで変えれば僅かに和了れる可能性があるんや」
すみれ「でも30符1翻の軽い役の連荘なんだからそんな遠回りしてたらやられるよね」
六車「そもそも椋は連続和了時配牌もツモも良くなってるからな。……ただ高木ちゃんやったら西と各種類の牌の2と4がセットで集まる変わりに間に挟まった3を切らないといけない制約があるやろ」
すみれ「自然と向聴数が下がって、毎回手牌からは普通想像できない形になるね。……からくりがわかればむしろ想像しやすいけど」
六車「さらに特定の牌が集まるということは遠回りしてもかなり向聴数が回復しやすい。普段の打ち方で自然に椋対策ができるんや。
それでも連荘するやろうけど、多分飛ぶまで続けられる心配は無い……やから椋が先鋒だったらよかったんやが……しゃあない。特訓やですみれ」
すみれ「うん。」
六車「これから対戦までずっと椋千尋の牌譜と公式大会の映像とのにらめっこや。当日の対戦時までぶっ続けでいくで。癖、特徴、法則性、徹底的に調べあげるで。」
後輩たち「あの、私たちは……あと高木さんは」
六車「基本的に同じく牌譜と映像で各々の対戦相手の研究や。高木ちゃんはそこまで出来ないやろうから、無理しない範囲、……つまり西と各種の牌の24セットを切らないオリ方を教えてやってくれ。あと私が対戦相手の特徴を簡易的に教えるけん。」
後輩たち「それでいいんですか?」
六車「ああ、そもそも高木ちゃんの手は手が限られて…各種2と4の刻子と西の槓子が固定で自由にできる牌が最終的にツモってる状態で5牌以下しかない。
オリにくいし、相手の弱点をポイントで突くのが難しいんや性質上。守りとカウンターは捨てて30000点取られても100000点稼ぐ、って方が能力的にも合っとる。」
六車「なんで高木ちゃんは基礎的なルールの勉強。特に役と、フリテンなどの注意と点数計算。符の計算はまだ出来んやろ?これをテキストや動画で勉強や。分からないとこがあったら聞いてな。」
高木さん「はい。」
西片「お、俺は……?」
六車「せやな…特にないけど……君が一緒にいると高木ちゃん物凄く安心するのがわかるから、横にいて一緒に勉強したり話したりすることやな。
あと、高木ちゃん、聞けばなんかの大会に出るのも初めてみたいやし、緊張するやろうから緊張をほぐすことやな。それは、西片君しかできひん」
西片「分かりました。」
そもそも全部最初からそのつもりだったけど
しかしこの人の分析力はすごいな。
高木さんの対戦相手の特徴もなんとなく部長から教わった。(そもそも千里山と大生院は元々部長がマークしてたらしい)
千里山先鋒の行長さんは、他家に滅多に振り込まない。リーチでの和了率がかなり高い、下家が鳴きにくい。
おそらくその方向に進めるかを感じ取る直感がすごい精度で当たるのではとのこと。回避能力が極めて高い守備的な力だがどう進めば和了れるかをなんとなくでもわかれば攻撃にも使える。たまに攻撃面でも非常に強い時がある。
千里山の二番手だろう。と
大生院の戒能さんは人の欲しい牌を2つずつ抱え込める。これだけで手が早く対々和や三暗刻、七対子を狙いやすいので火力も高い
ただ、最初から刻子になってるものや、一部特殊な例外は抱え込めず、おそらく高木さんは一部例外にあたり、高木さんの西牌や24をセットで取られることは無い。とのこと
西愛知の高橋さんは一見変な打ち方とか牌譜に変わった特徴はないとのこと。和了率とか基本的なスペックは高いみたいだけれど。そもそもまだ詳細分析できてないらしいが
六車(本当は高木ちゃんの能力に他家全員が気づいたら他家が3、三、③狙い撃ちしようとして、戒能は一気に三色同刻狙い撃ちしやすくなるんやが、2と4の間に3が挟まると高木ちゃんの力は消え去るやろうからな…リスクはしゃあない。むしろ3の牌は引いた瞬間捨てるくらいのが後々捨てるよりええかもしれんな)
そんなこんなで各々各自、特訓が始まった。
第159話 カン