今日は大晦日。明日は元日。
今日は立春に最も近い新月の、前日。
月は太陽が昇る直前に昇ります。
夜明け前に東の空から顔を出すけど、すぐに太陽の光で空が明るくなるので、月は見えません。
日没頃に月も沈むので、夜は真っ暗。
新月の前日は、つごもりと呼ばれています。
漢字で書くと「晦」です。
今日は晦です。
つごもりは、つきごもり、です。
月が篭もる闇夜です。
そんな闇が明けて、新しい月が始まります。
新月はつきたちという言葉が転じて、ついたち、と呼ばれています。
明日はついたちです。
立春に最も近い新月は、元日。
月の暦の一年の、始まりの日です。
明日ですね。
ということで、今日は一年の最後の日です。
おおつもごりといいます。
大晦日ともいいます。
一年で最も寒い、闇夜ですね。
この日に、除夜の鐘をついて、百八つの煩悩を払って、すっきりさっぱりして、新しい年を迎え入れます。
大掃除も、年末行事の要ですが、場を清め、心を清めて、新しい年を迎えるんですね。
年という字は「稔」の略と言われています。
年は、腰をかがめて稲穂を刈り取る象形から来ていますし、稔はみのりと読みますね。
年は、稔をもたらすもの、収穫をもたらすものです。
稔や収穫は、私達の手によってではなく、星の回転、地球の自転と公転、月のめぐり、太陽のめぐみ、のお陰様によってもたらされるもの。
そういった、自然界の対する、畏怖、畏敬の念が込められているのだと思います。
人間同士が挨拶しあうだけでなく、というか、それはあくまでも副次的なものであり、その大本には、自然界、生態系、私達には感得しきれない大いなるものへの感謝、敬意といったものを、態度として、所作として、表すことで、一年を締めくくっていく。
今日はそんな日なのだと思います。
どんな過ごし方をしたらいいのか、という話になりがちですが、
しきたり、というものは、ある面ステキですが、ある面では「こうせねばならぬ」という縛り、コントロール、パワーによって人々を束ねる役割もあったもの。
ステキな部分は取り入れつつも、そこに縛られず、何をするべし、何をしてはならぬ、という念を解きほぐしながら過ごしていけるといいですよね😁
僕は明朝、ご来光に手を合わせる、ということは、したいな、と思っています。
良い年越しをお過ごしください。
いつもありがとうございます。
感謝拝