ツールの話の別のネタ。時事ネタ談義1

PRプラクティショナーの関連トピック作りで、やってもいいかな、なネタが時事ネタ談義。プチ池上彰さん的に時事ネタをなるべく第三者的視点でノートしていく、というもの。これはPRプランナー二次試験の勉強にとても有効です。

一方で、特定のテーマにかかわるようになると、まったく別の分野の時事ネタをまとめるのは、超めんどくさくなります。興味がないのにネタを考えて書かなければならないというのもどうなのか。実業にも役に立たないし、それ知っててどうなの?という、場合によっては雑学以下の知識のために一生懸命note作るのって?となります。。。

そういう意味では、PRプランナー試験に時事ネタの設問を出すのはお門違い感が半端ないわけです。

PRプラクティショナーはゲートウェイ的役目、の部分もある

組織とそのパブリックたちの間に相互に有益な関係を構築する戦略的なコミュニケーションプロセスでは、どこのプロセスに属するか、という意味で時事ネタが通じる場合とまったく必要ない場合があります。この違いを認識したうえで、時事ネタをおさえているのか、単なる世の中の情報で、LINEニュースを電車のなかで「見ている」からなんとなくおぼえているのか、で分かれてきます。

どこかのメディアが言っています。

「365日の差は大きい。」と。

大きくはないですね。どんなアンテナと目的を持つかで情報を活用するかしないかなので。見ているだけで365日は、まったく役に立ちません。

ゲートウェイ的役割の場合は初対面の人と打ち解けあうために共有すべき時事ネタを使うシーンが考えられます。営業さんの雑談はその最たる例ですが、PRプラクティショナーたちもコミュニケーションツールとして時事ネタを話題にあげてもりあげることは多々あるはずです。

一方で特定の技術分野の研究開発などでは、あまり時事ネタを使うことはありません。その技術の活用意義を見出すためにリサーチをするということはあるかもしれませんが、日々の研究の中でこういった人たちの会話は毎日の研究進捗が時事ネタなのです。

PRプラクティショナーはメーターの振れの中を行ったり来たりする

営業さんたちは顧客候補と打ち解けあうために時事ネタを使います。逆に研究分野の人たちはその方向性自体がまったく違います。しかしそれぞれに共通していることがあります。それは、「特定の範囲から出てこない」ことです。営業さんたちは研究技術の詳細データまで覚えることはありません。研究者たちも顧客の相手の子供の名前を覚えようとはしないでしょう。ところがPRプラクティショナーは、すべてのコミュニケーションをつかさどる司令塔である性格上、ジェネラルにも、ディープにも「時事ネタ」を駆使する必要があるのです。メーターの間を自由に移動する唯一の存在。それがPRプラクティショナーの真骨頂なんですよ。

ツールの話とは時事ネタは別のポジションにある

トレロがどうの、ズーム飲み会がどうのと書いているのと、時事トピックをまじめに考察しているのでは、時事トピックの考察のほうが価値がある、と私は思っています。コミュニケーションツールとして、それぞれのツールの特性と使い方、活用法をひととおり学んでおけばよく、実際に組織内でそれを必須としている人たちが活用できる下地を作る、という点でPRプラクティショナーはいればよいわけで、いっしょになっていつまでもズーム飲み会やってることを話されてもいみがないのです。次に行け、と思います。

時事ネタをどう活用していくか。アウトプットに役立てるか

これはどんな世界を作りたいのか。そのためにどんなお手伝いが妥当なのか、という戦略から下ってくるマインドフローセットが必要です。ズーム爆弾でツールの使い方が停滞した、というスポットではなく、ズームをみんなが使い続ける意味はどうなのか、という視点で時事ネタを探り、様々な視点を同時に持つことがPRプラクティショナーに必要なことなのです。

このスキルセットは、実はPRプラクティショナーと経営者・社長にしかできないものです。営業さんたち、技術者たちにはそれぞれの職分があり、その範囲の中でしかものごとを考えないですし、それらを横断的につなぐのが組織の中で社長だけ、という状態はありえないのです。社長の目をいきとどいたものにするために、社長と同じ目線とオプションを持った社員が必須になります。その第一専任技術者がPRプラクティショナーなんですよ。




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