takafumi soma

Designer / Architect / 3D printer / Rhinoce…

takafumi soma

Designer / Architect / 3D printer / Rhinoceros + Grasshopper / Bass fishing / Kyushu University / University of Lisbon / Manazuru

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最近の記事

【内装デザイン】下北沢のサロン / Salon in Shimokitazawa

下北沢の一角にある築数十年の商業ビルの内装改修プロジェクトである。35m2の空間にアイラッシュサロンとヘアサロンを同居させるという試みで、2面採光を生かしつつそれぞれをプライベートな空間として成立させるために、アイラッシュブースをコアとして中心に据えた計画とした。 中心にコアがあることで、ぐるりと室内を一周できるレイアウトとなっている。お客様同士やスタッフ同士、またはお互いの動線がエントランスを除き一切交わることはなく、それぞれがバックルームにダイレクトにアクセスできるよう

    • 【インテリアデザイン】下北沢のサロン〜施工編〜

      下北沢のサロン〜施工編〜最終工事金額が出て、いよいよ工事契約です。お施主さんと工務店での契約を終えた後、工程表に従って工事を進めていきます。解体→墨出し→下地作成→仕上げの順で進めていきます。規模にもよりますが、今回は10坪程度のテナントのため、解体を含め引き渡しまで1ヶ月弱のスケジュールとなります。この建物は竣工時の図面が存在していたものの、現場を見てみると寸法が違っていたりします。また、解体を進めると思わぬところに配管があったりと想定外なことがよく起きるので、現場監理を行

      • 【インテリアデザイン】下北沢のサロン〜基本・実施設計編〜

        基本設計設計に入ります。今回はアイラッシュスペースとヘアサロンスペースで空間を分けることが条件となります。スタディを進めていくとやはりポイントなるのはアイラッシュブースの大きさになります。このアイラッシュブースの必要寸法を決めて既存図面に配置していくことから始めていきました。すると、この3パターンが見えてきました。 お施主さんとの打ち合わせの結果、アイラッシュブースを中心に配置するStudy3になりました。施術スペースが独立して確保できており、バック動線へのアクセスがそれぞ

        • 【インテリアデザイン】下北沢のサロン〜基本計画編〜

          ヘアサロンとアイラッシュサロンが入った店舗の計画を行いました。私がいつも通っている美容師さんの独立プロジェクトで、パートナーの奥様が経営するアイラッシュサロンと共に開業します。このプロジェクトは物件探しのお手伝いからプロジェクトに参画することになりました。 始まりある日、いつものように美容室でカットをしていただいた日の晩、「実は独立をするのでメニューやロゴなどのアートワークを作っていただけませんか?」とお願いがありました。過去にもLINEのアイコンの製作をさせていただいてい

        【内装デザイン】下北沢のサロン / Salon in Shimokitazawa

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        • バス釣り
          15本

        記事

          【釣りコラム】ワイルドハンチを分解してみる

          分解用に状態のいいルアーを中古ショップで日々探すのがルーティーンとなってきました。今回はワイルドハンチの分解です。 ワイルドハンチといえば、渋い状況やクリアウォーター等食わせたい時に使用するようなイメージがあるかと思います。これまで紹介していたブリッツやEvokeと比べても引き抵抗が弱く、ぬるぬるしたロール主体のアクションです。 清水盛三プロがプロデュースしたクランクで、まあ巻いても疲れないし引っかからない。私の好きなクランクベイトの一つです。 外観リップの角度はルアー

          【釣りコラム】ワイルドハンチを分解してみる

          【釣りコラム】Evokeを分解してみる

          最近、ルアーを分解するのにハマっております。中身を見てみると、同じサイズのルアーでもウェイトの形や重さが違ったり、樹脂の厚みが違ったりといろんな工夫が見られて楽しいです。少し手間はかかりますがハンドメイドルアーを作っていると色々と勉強になることも多いのでぜひおすすめです。 今回分解するのはdeps社の 「 EVOKE1.2」です。対ヘビーカバー仕様で、ヒラを打たず直進性が高いクランクということでそのための工夫がどのように構造に現れているのか非常に楽しみです。 外観リップの

          【釣りコラム】Evokeを分解してみる

          【釣りコラム】Blitzを分解してみる

          前回はピーナッツⅡを分解してみかけの密度を計測しました。今回はOSPのブリッツです。ブリッツと言えばハニカム構造を利用してボディの軽量化を図っているということで、どのくらいの性能があるか定量的に分析してみたいと思います。 分析の目的分析の目的は樹脂製ルアーを製作する上で一つの要素になってくる、「みかけの密度」を知るためです。樹脂製ルアーはバルサと違って、質量がボディの中で偏っている「偏在系」の素材にあたります。3Dプリンタールアーのデザインにとって数値設定は重要事項なので、

          【釣りコラム】Blitzを分解してみる

          【釣りコラム】ルアーの体積をデジタルスケールを用いて計測する

          ハンドメイドルアーを作る人の中でも、樹脂性のものを製作する人は少ないと思われます。樹脂製ルアーは市場に出回る絶対数としては多いものの、いざ製作するとなるとそのノウハウを一般人が手にしようとするとなるとハードルは高いです。 バルサ材をはじめとする密度均質系素材とは違い、樹脂製の密度偏在系素材は見かけの密度を自由に変えられるため、その樹脂の厚みやルアーの大きさでアクションはかなり左右されてきます。 均質系素材と偏在系素材に関しては、以下の記事に述べていますが、かいつまんでいう

          【釣りコラム】ルアーの体積をデジタルスケールを用いて計測する

          【3Dプリンタールアー】3Dプリンターでルアーを作ろう〜構想編〜

          3Dプリンターでフィッシングルアーを作っている方をSNS上でもたくさんお見かけするようになりました。そこで3Dプリンターを使ってルアーを作ると題して、数回にわたって記事を書いていこうと思います。今回は構想編です。 ルアー製作の流れ構想・コンセプト 3Dモデリング 3Dプリント 塗装 リグ取り付け 3Dプリンターに出力するまでの手順です。基本的なルアー作りの流れとは全く同じで、違うのは製作方法です。この中で大事なのは1の構想・コンセプトだと考えています。良いルアーほ

          【3Dプリンタールアー】3Dプリンターでルアーを作ろう〜構想編〜

          【3Dプリンタールアー】 インフィルパターンの最適な設定を考える

          3Dプリンターでの造形はシェル(インナーシェル・アウターシェル)とインフィルで成り立っています。このインフィルの設定をどのように最適化していくべきか、私なりに考察していきます。 インフィルの役割まずは3Dプリンタールアー作りにおいて、インフィルをどのように捉えるか考えてみます。インフィルは造形物の内部に充填されるので、充填率が高ければ積層同士の接地面積が大きくなるので、耐衝撃性は向上します。また、造形の安定にも寄与しており、インフィルが適切に充填されていなければ、内部構造が

          【3Dプリンタールアー】 インフィルパターンの最適な設定を考える

          釣りコラム】クランクベイトのローリングアクションとウォブリングアクションの一考察〜ロール・ヨー・ピッチを理解する〜

          クランクベイトはリップ形状やボディ形状、アイの位置などの要素が絡まり合ってアクションが決まります。クランクベイトを作っていると、もう少しこんなふうに動かしたいなと、設定を変えていくことが多いと思います。この記事では私がクランクベイトを設計するときに基準としているアクション設定の方法論を紹介します。 ・クランクの動きの3要素 ・クランクの制御の仕方(ボディ編・リップ編) ・クランクを見ただけで設計意図までわかる? クランクベイトの動きの3要素前後、左右、上下が決まった物

          釣りコラム】クランクベイトのローリングアクションとウォブリングアクションの一考察〜ロール・ヨー・ピッチを理解する〜

          【釣りコラム】クランクベイトのハイピッチとローピッチの一考察〜均質系素材と偏在系素材について〜

          バルサウッド、ABS、発泡ウレタン、そして私が取り組んでいる 3Dプリンター…ルアーは素材や製法によって、ピッチの性質が変わることはよく知られていると思います。よく言われるのは、バルサはキビキビと、プラスチックはのったりと、というように表現されることが多いです。 しかし、他にも使われる素材はありますし、同じウッドにしても密度による違いはさまざま。また、樹脂についても製法も日々進化して色々な作り方がされるようになってきました。理論としてなぜそうなるかということを、自分なりにグ

          【釣りコラム】クランクベイトのハイピッチとローピッチの一考察〜均質系素材と偏在系素材について〜

          【 3Dプリンタールアー】積層強度についての考察

          初めにバスフィッシングにおいて、ルアーにはたびたび大きな衝撃が加わります。ミスキャストによってモノにぶつけてしまう、魚との強引なファイトで破損、長期に渡る使用による劣化などさまざまなシチュエーションが考えられると思います。今回は3Dプリンターでルアーをつくる際の強度についてお話ししたいと思います。 物性についてここでいう樹脂はマスプロダクションルアーによく使われるABS樹脂を想定しています。3DプリンターにもABSはよく使われます。ABSの特性は適度に硬さを持った柔らかい素

          【 3Dプリンタールアー】積層強度についての考察

          【 3Dプリンタールアー】2 液性エポキシでルアーをコーティングする方法

          初めに私はハンドメイドルアーのコーティングに2液性エポキシを使用しています。色流れしにくいこと、長期間保存できること、厚い塗膜でルアーの強度を高めることの3つが主な理由です。今回は2液性エポキシの取り扱いについての情報をまとめ、ルアー製作に活かしたいと思います。 2液性エポキシとは2液性エポキシとは、その名の通り主剤と硬化剤の2つの液を撹拌して硬化させる仕組みの樹脂です。熱によって硬化反応を起こすため、熱硬化型接着剤と呼ばれます。液剤中に大小さまざまな分子量の材料が混ぜてあ

          【 3Dプリンタールアー】2 液性エポキシでルアーをコーティングする方法

          【 3Dプリンタールアー】自作ヒートンの作成方法

          初めに私はハンドメイドルアーには自作のヒートンを使用しています。初めの頃は作り方が分からず、調べたり聞いたりして色々な方法を試してみました。最近になってようやくしっくりくる作り方ができてきたので記事にしてみようと思います。 用意するもの0.9mmステンレス線 ヒートンの素材には加工性、強度ともにバランスの良い0.9mmステンレス線を使っています。1.2mmのものも試しましたが、加工性がぐんと難しくなるので0.9mmに落ち着いています。 ペンチ ステンレスワイヤーを切る

          【 3Dプリンタールアー】自作ヒートンの作成方法

          【3Dデータ】国土地理院の「PLATEAU」を使って弁慶堀を3D画面で見てみた

          PLATEAU は、国土交通省が進める 3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化 のリーディングプロジェクトです。都市活動のプラットフォームデータとして 3D都市モデルを整備し、 そのユースケースを創出します。さらにこれをオープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出し、活用できるようになります。(プラトーaboutから抜粋)リリースされてから一度何かモデルをダウンロードしたいと思っていましたが、何をダウンロードしようか迷っていました。都内だと弁慶堀が

          【3Dデータ】国土地理院の「PLATEAU」を使って弁慶堀を3D画面で見てみた