「ファスト風土」が復旧の手助けに
「ファスト風土」とは、田舎のロードサイドに大手チェーン店で溢れどこも似通った風景だということを揶揄した言葉。初出は2004年らしい。
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たしかに引用元の画像にある風景は「あるある」な光景。「THE 田舎」といった趣も感じることが出来る。これ以上に人口減少地域になるともうそんなチェーン店すら存在しない。あってもコンビニのみ。
これは余談だが、このような「THE 田舎」では、週末にマイルドヤンキー層がイオンに集中という光景が当たり前。だが、それも今では過去の話、イオンですら空き店舗が目立つ現状。
ただ、今回の震災でそんな「ファスト風土」が復旧の手助けとなった。
というのも、私が暮らす石川県七尾市ではゼンショーグループのお店がいち早く営業再開し、貴重な「食」を提供してくれたから。
具体的には「ジョリーパスタ」「すき家」「COCO'S」「かつ庵」「はま寿司」など。七尾市のロードサイドにはゼンショーホールディングスのお店で溢れている。まさに「ファスト風土」。
これらのお店はチェーン店の強みを活かし、大手の流通がストップした状態や断水状態でも食材や飲料水の融通が出来たのだろう。私が知る限り、ジョリーパスタは1月3日から営業していた。そして、全国から続々と応援に駆けつけてくれる皆様の胃袋を満たしていた。
揶揄されがちな存在であるファスト風土チェーン店がいち早く助けてくれたことは忘れてはならない。そして、ここからは「多」拠点であるということは「強み」になり得るということも学べる。
この多拠点、個人の生活においても、ライフラインにおいても言えるだろう。飲料水の確保においても井戸水があるところが強かったり、電源のバックアップがあれば安心だ。そもそも生活の拠点が複数あれば万一ひとつがダメになっても、バックアップのある安心感はある。
もちろんそれにはいろいろな意味で「備え(蓄え)」が必要ではあるのだけれど、、、そんな自分に何が備えておけるだろうか?
なんてことを考えていた。