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気づいたことメモしてる?下地 寛也著「考える人のメモの技術」を読んでインプット&アウトプット方法を見直す。
みなさんは頭の中を整理したいときってどうやってますか?
僕はノートにとにかく書き出して整理するようにしています。モヤモヤを紙に書き出すことで頭の中が整理されて「考えていた問題が解決する」「新たに考えるべきことが思いつく」ことがあったのでメモすることの良さは身をもって感じていました。
本屋にぶらっと寄った際、今回ご紹介する「考える人のメモの技術」を見つけました。"日本一ノートを売る会社 コクヨの人が膨大なメモを収集してわかった手で考える方法"という売り文句が目に留まり、思わず手に取りました。売り文句に見事にやられました。
これはどんな本?
「どうすれば自分らしく考えられるようになるのか?」
これが、この本で考えていきたいテーマです。
本書は、考えるべきことに対して自分の答えを出すためのメモの技術について書かれています。
モヤモヤをメモする(=文字にする)ことで深く考えて(=考える力)答えを出す。著者の下地さんが様々なクリエイターからのインタビューを元に、"文字にすることで考える力を養う"という部分のテクニックについてまとめられています。
◆PROLOGUE 自分らしく考えるためにメモを使う
■なぜメモを取るのか?
→インプット対して自分の考えを加えて
"自分のアイディア"に変化させるため
→メモは自分の考えを引き出すことができる
■ポイント
気づきをメモする。書きながら考える。
プロローグでは「メモの必要性・重要性」について書かれています。
メモすることの良い点は「意識していなかった自分の中の考えを引き出すことができる点」だと思います。
「なんでメモすることが必要なの?」
「メモすることでどんなメリットがあるの?」
という人や普段からメモをしない人は読むと新たな視点を得られて良いと思います。
◆PART 1 インプットメモ:普段の気づきをメモする技術
CHAPTER 1 メモの基準を持つ
■カラーバス効果
意識することで関連するものが目に付くようになる
自分の中で"インプットしたいこと"を整理しておくことで、関連する情報をインプットしやすい状態にする。この整理のためにメモする基準をもっておくこと。
この"関連する情報をインプットしやすくする"については、今回僕がこの本を読むきっかけとなった「自身が"考えること"に対して興味があったから書店でこの本が目に留まった」ということにも当てはまります。
■メモする2つの基準
1.活用したいか
2.面白いか
1.で専門性を高め、2.で興味の幅を広げる
■ポイント
自分らしい発想、行動には「T型人材」になる必要がある。
ここで出てくる「T型人材」とは何か?
T型人材とは、特定の分野を究めながら、その他のジャンルにおいても幅広い知見がある人材の呼称です。
https://offerbox.jp/company/jinji-zine/t-shaped-person/
僕自身、昨年を振り返ったとき「ネット記事やPodcast、Twitterなど色々なメディアからインプットしたけど、知識や考え方に活用できたかどうか微妙だ」と感じていました。本書に倣うと「Tが育っていない」と言うことができると思います。
▼2022年の反省
■幅広い興味を意味する「ー」の部分
インプットする際に「面白い」と感じているが、保存や記録をしていないので、"どのような分野に興味があるのか"が見直せない
■専門性を意味する「|」の部分
どの分野の専門性を深めていくのかが定まっていないので"インプットの深掘り"ができていない
この"Tを育てる"については本書のP87「活用したい情報を確認する」で記載されている内容が活用できそうです。
■メモの基準を「短期的」「中長期的」に分ける
短期的:仕事に関わる・1年以内に身につけたいテーマ
中長期的:問題意識、教養、スキル・3年以上かけて取り組みたいテーマ
「短期的」な情報だけ見ると、視野が狭くなる。
■面白い情報
・興味の対象と理由を残しておくと良い
自分らしさのあるアウトプットは自分が面白いと感じる視点で生み出されるものである。
「面白い」と感じるが「すぐに役立つか分からない」と感じるモノから自分らしいアウトプットができる。
今までインプットした情報をどこかに保存しておくことはしてなかったのですが、上記のカテゴリー分けをしてみることにしました。僕が実践しているインプット保存方法については「まとめ」にて書きます。
CHAPTER 2 箇条書きで抜き書きする
本チャプターではメモの取り方について書かれています。
CHAPTER3 気づきを加える
本チャプターでは自分の気づきを足すことの重要性について書かれています。
■気づく力を高める視点
1.比較 2.量を増やす 3.視点を変える
■ネガティブな感情に着目する
自分が「不」だと感じた事柄や出来事にニーズがある
◆PART2 メモで自分らしい思考をする技術
パート2では、自分の考えや現状を整理してどのようにアイディアを出すのかが実際の商品とともに書かれています。さまざまな文房具がどのように生まれたのかは実際のアウトプットの参考になります。
まとめ 実践中のインプット保存方法
現在、自分なりに読書の仕方やメモの取り方を試行錯誤しています。読書法は以前まで「気になる箇所にふせんを貼って、章末ごとに内容をまとめる」ということをしていましたが、現在は「ノートを片手に本を読み、気になる箇所を書き出して感じたことや考えたことをメモしておく」という読み方をしています。時間はかかりますが、以前より深く考えながら読書できていると感じています。
そんな「メモしながら読書法」で読んだ本書「考える人のメモの技術」。僕にとっては"メモする2つの基準"の部分が面白かったです。
現在、実践している方法は「Notion」を使ったメモ方法です。日々のインプットの中で気になった記事を、仕事や生活にすぐに取り入れられそうなものは「活用したい記事」へ、すぐに取り入れられはしないけど"なんとなく気になる"記事は「面白い記事」へ保存して考えたことや感じたことをメモしておくという方法です。
![](https://assets.st-note.com/img/1674906660259-EYrj8aD6dB.png?width=1200)
Notionを使うことで以下の良い点がありました。
・カテゴリー分けで関連する記事を一覧で見られる
・記事やカテゴリーの整理や作成が楽
・PC、スマホで見れるのでいつでもカンタンにメモできる
面白い記事を保存する際の"なんとなく気になる"というのが自分にとって重要な部分だと考えており、"なんとなく"を集めることで、まだ意識していないけど興味がある分野を見つけるのに役立つと考えています。
そのため、面白い記事については事前にカテゴリーを用意せず、記事を保存するときにカテゴリー分けをするようにしています。面白い記事が集まってきたら好きな分野の傾向が見えてくることを期待しています。
本書を読んで「考えるツールとしてのメモ」を改めて捉え直すことができました。CHAPTER 2以降の内容は既に実践している内容だったため割愛していますが「メモの取り方」「アイディアの出し方」がコクヨの人ならではの視点で書かれているので興味のある方はお手にとってぜひ読んでみてください!
▼「考える」「読書法」について気になる方はこちらの記事もオススメです!
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