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kotobukito8_125
匠な人が身近におりまして
もう何年前のことだったでしょうか
父親が急にこんな事を言ってきました。
「従兄弟だと名乗り出た人が現れた!」
何を言っているのか、最初は分かりませんでした。
父親に聞いてみると、
僕の祖父の兄貴(父親にとっては叔父)は、
放浪癖があってかつて日本本土をうろうろしていたらしい。
そして子どもを何人か作って(僕が知っているのは2人。それだけなのか、もっといるかは知しません)、「その中の1人の方がある時、自分のルーツを探りたい」ということでわずかな情報をたよりに、祖父まで辿りついたそうな。
ということで父は、50過ぎにして従兄弟と「初めまして」の挨拶をすることになりました。
その方は、高江さんといって、とても面白い生き方をしており、現在は大分で竹職人をしている。
脱サラを経験して、自然の中で農業をしながら暮らしていこうと決め、副業として手に職をつけ、竹細工を作ることにしたそうな。
それが功を奏し、今は海外にも出店するほどの竹職人になっています。
自らの手で生計をたて、自分らしいライフスタイルを確立しました。
憧れるし、とても尊敬します。
自分が信じられなくなった時、挫折した時、自分とゆかりのある人を思い出し、励ますことがあります。
特に父の人間性にはいつも自分に勇気をくれます。
その父が名付けた‘直己’という名前は、
有名な冒険家、植村直己さんからきています。
僕にも植村さんのスピリッツが流れているんだ、と鼓舞することも少なくありません。
高江さんも僕に勇気をくれる一人です。
いつか自然の中に彼の在るという家を訪ねたい。
彼の積み重ねてきた人生を、ゆっくり染み込ますように聞き入りたい。
旅の行先の一番目の候補です。
高江さんのホームページ 竹工房オンセ