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ウズベキスタン、行ってきたん(2)~成田か仁川か、それが問題だ・首都タシケント編~
ウズベキスタンは、いま狙い目である、と思う。
2018年から三〇日以内の滞在ならVISAが不要になった。カザフスタン・キルギスもビザがいらないので、なんと一気に三国周遊も可能。
しかし、ウズベク自体が大きな国であり、古くはヒヴァ・ブハラ・コーカンドなどの藩主国があった。それぞれ独立した歴史と君主をいただく国で、シルクロードを通じて歴史的建造物などの見所も多い。ということで、今回は国内のみ見て回ることにしました。
ちなみに、ヒヴァの近くにはカラカルパクスタンという自治国があったりする。
カラカルパクスタン
カラカルパクスタン
カラカルパクスタン
唱えたらなんか魔法がかかりそう……。意味は「黒いとんがり帽子の人の国」だそうですよ。
***
日本から行く方法は、主に成田ータシュケント便か、韓国仁川経由の2ルートです。
私は大阪からだったので関西ー仁川ータシュケントルート。
しかし、ソウルには金浦という別の空港があって、金浦ー仁川自力移動ルートもありえるので、航空券はくれぐれも注意してとってほしい。わたしのような軟弱なオタクは、仁川から出たくないし仁川だけでずっと買い物していたいし、仁川が好き。(金浦空港から自力移動コースやりました……)
【自分ちから最寄りの空港】→仁川
の!!!!チケットをとろう!!ソウル一泊観光を挟むなら金浦経由もアリアリのアリ。
***
金浦で迷った。
日本の案内表示も観光客にはあんまり親切じゃない。不安そうに電車に乗っている観光客の人を、たくさん見かけます。だから言えたこっちゃないけど、
やっぱここは世界共通の、「これは空港行き電車だよマーク」みたいなのを作るべきなんじゃないかな!?このマークの電車に乗ってさえいれば、最終的には空港に絶対着くぜ安心しな!!みたいなやつ。
飛行機のマークだけじゃだめなんだよ。電車にも必要なんだ。だって駅から出たらすぐフリーwifi切れるじゃん……?今の時代の脆弱なオタクは、ネット環境がなかったら不安で死んじゃうんですよ……
あと金浦→仁川(電車移動)のためだけに換金するのがしちめんどくさいので早くクレカ決済できるようになるといいな。
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仁川で旅友であるサバデザインのハラダさんと合流し、1つだと8000円だけど2つだと9000円という謎のクリニークのフェイスクリーム超巨大を購入などしているうちに搭乗時間。え、クリニークなんで?? なんで??
アシアナ航空は初めての利用でした。CAさんたちがみんなTWICEかな?っていうくらいキュートで纏っている空気が優しかった。空港でウォンを使い切りたくてジューススタンドに行ったら、「ウォンとカードの併用オケよ!」と力強く言ってくれたお姉さんも美人であった。好き。
そういえば、仁川空港内はボランティアなのか、「なんでも聞いてね」スタッフのお兄さんが座っているコミケの1スペくらいのカウンターがある。「日本語できます!!」と日本語で一生懸命アシアナラウンジの場所を教えてくれたお兄さん。脆弱なオタクは6時間前タシュケントの空港でヒドい辱めにあって心が折れていたので、結局英語で聞きなおしてしまってごめん。ああいう人がいっぱい配置されているの、優しみを感じる……。仁川好きだ。
ここからあっという間に七時間。タシュケント国際空港に到着です。隣でハラダさんは爆・速・眠していたが、脆弱な不眠症オタクはヤクをキメないと眠れず、仕方なく読書をするなど。
入国審査はヒースローの百万分の一くらいの早さでした。そんな軽率にオタクを入国させちゃっていいのか、くらいの。(でも出国はこれの二〇倍はやっかいなのである)
KONE。フィンランド製エレベーター。突然エレベーターの記録が現れるのは気にしないでください。
そして、長い空の旅を終えてすぐやってくる試練、日本人にはつらいタクシー交渉。ウズベキスタンのみならず、タクシーやさんは世界中でボってきます。仕方が無い。それも生活。それも商売。
たぶん、空港や駅をいの一番に出ると、20ドルとか30ドルとかふっかけられるんだろう。(ウズベキスタンはドルが使えるところが多いので、日本から出国するときはあらかじめ使いそうな額だけをドルに替えてもっていく)
ここで脆弱な日本人観光客のとるべき最善の方法は、
1)わざと空港を最後に出る(客が最後なので、言い値で乗せてくれる)。市内ホテルまでなら2ドルまでいけると思う。
2)ウズベク版ウーバーであるヤンデックスを使う
の、二択。
ヤンデックス最高でしたね。60円とかで乗れちゃう。
ハイパーインフレ後、ウズベキスタンの通貨スムのケタはえらいことになってる。
だいたい10000スムで100円。
6000スムとか、つまり60円。
交渉事が苦手な人は、ヤンデックス利用をお勧めします。
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ホテルに着いて、次の日の早朝ブハラに飛行機で移動なので、風呂、寝る!
ウズベクは砂漠気候で昼間が激アツなせいか、電車も飛行機も早朝と夜間に集中しています。
ガイドブックには、ホテルで『レジストレーションカード』(このホテルにマジで滞在したよ証明書)をもらわないと大変なことになるよ!と書いてありましたが、出国の時にふつうに「いらない」と審査官のおじさんに言われました。でもカード集めるのちょっとイベントみたいで楽しいので、集めてみるといいと思う。小さなメダル集めみたいで、旅の後半ちょっと楽しくなってきたから。
あと、ウズベクではパスポートをホテルの受付で回収されるので、チェックアウトの時必ず受け取るのを忘れないようにしないとなーと思いました。すぐに返してくれることもあるし、「明日な」といわれることもありました。
ホテルではほぼ英語が通じるけれど、そこから一歩でも出るともう無理。「ロシア語話せる?」とよく言われたので、おお、さすが元おそロシア共和国、とそんなことでしみじみしたり。
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タシュケントには、インターナショナルと国内線のふたつの空港があるので、タクシーのドライバーさんにはくれぐれも、飛行機に乗ってからの行き先を伝えてください。ほとんどの人は英語がわかりません。
でも「ブハラ」とか「サマルカンド」とか言えば、あー国内線なのねとわかるので。
我々は一度国際線につれていかれ、ギリギリ駆け込み搭乗になったことがありました。脆弱なオタククリエイター二人、激重いトランクを押して爆走しましたよね。また共産圏的な建物って、すっごくでかくて広いんだよね……。
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ウズベキスタンで、いいなあと思ったことは、
1)主要駅や空港に入るのに、チケットと荷物検査がある(スリや怪しい人物はそもそも建物に入れない)
2)国内どこでも、警察官が多い。グリーンの制服を着た観光警察?がとにかく多い。
本当に安心できました。ありがとう。
でも、青の広場で、「1ドルで中のタワーに入れてあげるよ」っていってきた警官もいたな……
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タシュケントはさすがに首都だけあって、物価も高いけど清潔でインフラもばっちり。スーパーの買い物もクレカが使えたりします。(しかし、とてもとても遅い。使えるだけでありがたいのでべつにいい)
ハイアット近くのスーパー前で踊っていた謎のクマ。このとき気温37度とかだったけど、中の人生きてる……??
原宿みたいなストリートがあるかと思えば、毎日フリーマーケットをやっていて、アンティークを売るおじいさんたちが座っていたり。
ちなみに、この板きれに画かれた天使の絵、200ドルでした。(買いませんでした)
東方正教会のグッズと、ソ連時代のバッジやグッズが多かったですね。そういえばコーランも売っていた。
逆に、食べ物が爆裂に安いので、途中でだんだん金銭感覚が狂ってきます。
もし、プロフ(ウズベキスタンの焼きめし?)が食べたいなと思ったら、『plov-samsa』というお店がおすすめ。Bolazhon公園に面していて安くておいしい。我々は二回行った。
どちゃくそにおいしい『plov-samsa』のプロフ。
おなかがいっぱいになっておいしいコーヒーが飲みたくなったら、そのすぐ裏の『BOOK CAFE』がおいしかったです。やはり二回行って「エスプレッソダブルアゲイン?」とお兄さんにからかわれたけど、「スタバよりおいしいよ」と言ったらちょっと照れくさそうにしていた。ウズベクの人は基本、ひとなつっこくてシャイなメンタルラテン系アジアン、という感じです。グイグイくるときはくるけど、ドライなところはとことんドライ。そういえば、ウズベクの気候に似ている気がする。
ずーっと真剣に勉強している若い人がいっぱいいるなあと思ったら、ウインチェスター大学タシュケント校がすぐそばにあった。そりゃ勉強しなきゃですね。
次はブハラ。
仁川ータシュケントーブハラーサマルカンドータシュケントーヒヴァータシュケントが今回の我々のルートである。
ブハラと言えば。
乙嫁語りのカルルクさんちの近くですね。
我々は、さっそく異国情緒ロマンたっぷりの、隊商宿を改造した素敵なB&Bに泊まることになった。
そこで悲劇が待っていることになろうとは……
予測不可能なこととはいえ、思い出しただけでも辛い!!!!
くわしくは次号!!
ー続く
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![MADOKA TAKADONO(高殿円)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7356420/profile_2889f99738ef7abb46facc3ed4ca4a1f.jpg?width=600&crop=1:1,smart)