プリマドール8話 物語制作者のための分析
※重要な定石やテクニックは太字です。
※途中の~%は物語中の経過地点です。
●今回の特徴
・前回からの続き。
今回は「囚われた姫を救う」サブプロット。
ちゃんとメインプロットも進む。
※前回のサブプロットを引き継ぐキャラをメインキャラと表記。(月花というキャラクター)
●構造抽出
・攫われた上司が痕跡を残す(伏線。掴み)
・上司が居なくなったせいで仲間の一人が仕事に手がつかない(以下、仲間A)。
そのため、組織を立ち直すための計画を断念しようか迷っている主人公と他の仲間だったが、メインキャラが(前回の事もあり)やり遂げたい気持ちを前面に出し、その計画は続ける。
・主人公は仲間Aが元気になる方法を模索
元スパイだった仲間の一人が助けになれることを提案するが、スパイのため自分では無理(敵国に行くため)。
主人公がじゃあ自分がなんとかしたいと申し出る。
インサイティングイベント
約10%
・主人公は仲間Aを誘い、二人で上司を流しに行くことを提案。(目的)
組織は他の仲間に任せ、いつもと全く違う場所へ(この話では元敵国)出かけることになる。
一瞬だけ問答
プロットポイント1
※移動中、食べ物を食べる可愛いシーン
20% 二幕へ
・非日常での情報収集。
主人公と仲間Aは手分けして探す。
上手くいかないが、仲間Aが物語冒頭の手がかりをとある店で発見する。しかし店主はその手がかりの事を教えてくれない。
・別シーン
主人公は現地の子供と仲良くなり、自分たちの目的を話す。
ここでクライマックスで使うアイテムを得る伏線
(この話では花火)
・主人公がその子供の家に行くと、仲間Aが先にいる。そこは前のシーンで手がかりを見つけた店だった。
子供と仲良くなっている主人公の仲間だと知り、渋々教えてくれる。
目的への手掛かりを得る。
ミッドポイント
約50%
・探しながら小休止のシーン
主人公がドジをしてようやく仲間Aが笑ってくれたと言ったり、仲間Aは主人公が来たことで組織が良い方向へ変わったことなどを話す。
(この話では温泉に入りながら)
その途中、目的地への手がかりが偶然訪れ、そこへ向かう。
仲間Aは作戦を練り、それを主人公へ伝える。
65%
・囚われている上司のシーン
敵から依頼されたことを嫌々やる羽目になっていたが、そこに上手く仲間Aが潜入し、念願の再会を果たす。
(この依頼は再び戦争が起きかねないもの)
約80% 三幕へ
・主人公視点 ※ここからクライマックス終わるまで追いかけっこの法則
仲間Aの作戦実行。花火を使い(伏線回収)敵襲と勘違いさせ囮になり、仲間Aが敵地から上司を連れ出す手助けをする。
主人公は逃げ遅れて捕まり、連れ去られてしまう。
さらに逃げる途中に上司はけがを負ってしまう。
※泣きっ面に蜂
怪我を負う上司を置いて主人公を助けにいくか、仲間Aは選択を迫られる
死の臭い&一瞬だけど後半の問答。
上司の願いもあり、仲間Aは主人公を助けに向かう。
・絶体絶命の主人公は、第1話でも見せた主人公にしかない特殊能力の片鱗を見せる。
※ただしここでは何も起きない
90%
・仲間Aと主人公は伏線(花火)を使ったりしながら、なんとか敵から逃れる。
※川に落ちる
クライマックス
約95%
・上司が二人を回収にしに来て、無事組織へ帰る
・エピローグ
主人公の特殊能力のせいで、敵地でトラブル。敵が上司に依頼していたことが、勝手に発動してしまう。視聴者有利で主人公達は知らない。
※主人公がラスボスを誘発してしまうイベント
(この話では、上司にしか直せないはずの強力な自律人形が、主人公の影響で動き出して暴走する)
8話おしまい