プリマドール7話 物語制作者のための分析
※重要な定石やテクニックは太字です。
※途中の~%は物語中の経過地点です。
●今回の特徴
・サブプロットにサブプロットが入っている入れ子構造。
・サブプロットAは「普段頼りにされているキャラの不在」イベント。これをメインプロットで使うのであれば、映画だとホームアローンとか参考になるだろうか。
・サブプロットBは「知らないところで敵と仲良くなる」の系統。
物語最初の方で紹介されたキャラがきちんと終わってなかったので(過去が消化しきれず変化できていない)、サブプロットBをサブプロットAの中で使用し、そのキャラを掘り下げる回。
※サブキャラの一人なのに、プロット分割し、さらに間をおいて紹介を完結させるのは珍しい構成か? このあとも他のキャラの二回目やっていくのだろうか。
今回ちょっと気付いたけど「その場限りのキャラ」が大体ネガティブな理由で二度と物語に出てこないは、善悪は置いといて「敵キャラ」であることが多いからかな、と思った。
●構造抽出
・組織のまとめ役が一定期間居なくなる。
(今回は上司が任務で一定期間遠くへ行ってしまう)
そこで戻ってくるまで仲間のメンバーで組織を守っていく任務が与えられる(冒険の誘い)
・まとめ役不在の日常
まとめ役が居ないことで、仲間の一人が不安定(以下、キャラA)
主人公は相変わらずポンコツ(コミックリリーフ)
やらかした主人公は組織に貢献できるイベントの情報を見つける(インサイティングイベント)
(約15%)
・主人公はその情報を活用すべきだと他の仲間に相談。
皆賛成だが、一人だけ乗り気ではない(問答パート開始)。
※この乗り気じゃないのが今回サブプロットのメインキャラ。この辺からサブプロットB開始。
・メインキャラは乗り気ではなかったが、そのことについて興味はあり、興味があるところを今回限りのキャラ(以下サブキャラ)に見られてしまう。
このサブキャラは支援者の役割。
・サブキャラは後日も関わり、メインキャラと関わろうとしてくる。
メインキャラは戸惑っているが、主人公が背中を押す。
メインキャラはサブキャラと関わることに(プロットポイント1)
35%
2幕へ
・サブキャラと関わるメインキャラ
何故サブキャラが関わってくるのかを聞く。サブキャラの大事なものとメインキャラは何かしらの繋がりがある(今回は娘に似ていた)。
会話の中で、冒頭であった「組織に貢献できるイベント」を肯定できるようなこと(トラウマの克服)を助言してもらう。
50%
・主人公達の能力について紹介のシーン
これはサブプロットA。新しい仲間に説明する、と言う形で説明。視聴者的には情報の復習。
※視聴者に親切だがなんか突然だし、テンポが落ちるいらないシーン・・・な気もする。
・サブキャラと関わり続けているメインキャラ。
どんどん親密になっているが、組織から遠のきそうな雰囲気もある。しかしそれはメインキャラの幸せでもある。
約60%
・メインキャラは仲間の一人(以下キャラB)話し、サブキャラの為に「組織に貢献できるイベント」に前向きになる。そのための前段階であるイベントをやることを決意。
・別の場所にいる上司のシーン
メインプロットに関わる、物語冒頭でも紹介された強力な兵器に遭遇。
直すように言われて断るが、敵に嵌められて拘束状態になる(ピンチポイント)
約80%
・サブキャラの為に準備するメインキャラ
その途中でサブキャラが居なくなる。
探しにいったキャラBがサブキャラを発見し、そこで敵のスパイだと判明する。
キャラBが危険なところをメインキャラが助けに入り、サブキャラを倒してまう。プロットポイント2
約90%
・サブキャラは捕まってしまう。
後日サブキャラの身分は偽りだったが、メインキャラと仲良くなった時の話は真実だったことが判明する。(今回は、敵にメインキャラにも似ていた子供が本当にいた)
「組織に貢献できるイベント」をやることでサブキャラに見せたかったものが届くと信じ、絶対にやることを誓う(クライマックス)。
・引き
途中のピンチポイントのことを仲間の一人が知る。
7話おしまい