プリマドール10話 物語制作者のための分析
※途中の~%は物語中の経過地点。
※三幕構成はややこしいので単純に「幕転換」と書きます。
●今回の特徴
・メインプロットの目的を主人公達は準備しつつ、一度無効化されたと思われたラスボスが台頭し始める
・物語全体として三幕入る直前に、冒頭からあった主人公の目的や最終決戦が消化されるパターン(偽のクライマックス)
●構造抽出
・ラスボスの過去チラ見せ(戦争シーン)
前回の続きの、組織の建物が焼け落ちるシーンへ移る
掴み
・上司がようやく帰還
組織の建物がなくなっていこと、そして主人公達は散り散りになり別の場所に保護されていることも知る。
※物語の問答2辺りでチームものはバラバラになる定石
さらに、この事件を引き起こしたラスボスの居場所を知る
プロットポイント1 → 幕転換
・散り散りになった主人公や仲間、それぞれの視点での生活を見せる。
・上司がラスボスの元へ。
軍に拘束されていて、現在は意識がない。
仲間の一人が侵入していて、上司とラスボスが何者なのか探る。
35%
・主人公達の各々の生活、ラスボスの正体解明、集合して練習、がダイジェスト形式で流れていく。
集合して練習……それぞれの目的が叶う最後のイベントに向けて、練習をする(これは組織でやっていた活動と同じだが、規模が段違いにでかい)
約50%
・上司視点
ラスボスが目を覚ます(記憶も戻っている。上司とラスボスは昔からの知り合い。
上司はラスボスへ役目が終わっていることを告げる。
ミッドポイント
・上司はラスボスと共に、練習をしている主人公達の元へ顔を出す。
表面上は何もなさそうだが、ラスボスは主人公へ意味深な接触をする。
・ラスボスも加わって練習を開始
うまく行っている。が、ラスボスだけやはり様子が違う。
問答2
・ラスボスだけの視点
役目がまだ終わっていないことを知ってしまい、本来の目的へ突き進んでいく。(秘密裏にラスボスは準備を始める)
※ここで物語冒頭で封印されていたキャラクターも起動する(かなり長距離の伏線回収)
プロットポイント2 → 幕転換
80%
・主人公達が目標としていたものの開催(クライマックス前の日常)
各々の目的を果たすために何としてでも成功させたい
ラスボスは取り繕いつつも、不穏な動きを見せ続ける(視聴者にしかわからない見せ方)
90%
・いざ始まると、ラスボスはそれを利用し自らの作戦を実行する。
この時仲間全員気を失ってしまうが、主人公は最後に自分の記憶を思い出してから倒れる。
ラスボスの逆襲が開始される
クライマックス
10話おしまい
●ちょびっと感想
・ここで1話の伏線回収は熱い。