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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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ブッチギレ!3話 物語制作者のための分析

●今回の特徴

前回の
「一番裏がありそうな仲間が、所属している組織や主人公へ心を許すサブプロット」
の、続き。
さらにそこに仲間のもう一人の過去もサブプロットとしてぶち込む、ちょっと複雑な流れ。

なので前回から引き続きのメインのキャラがメインキャラA、サブプロットA。
今回から始まるサブプロットでメインになるキャラはメインキャラB、サブプロットBと書きます。(ややこしい・・・)

でもこれを参考にすればメインプロットに絡めながら、二つのサブプロットを同時に進める結構高度なテクニックが手に入る。(はず)


●3話の構造抽出

・刺客が主人公と戦い、その隙をついてメインキャラAが刺客を倒す。
主人公はメインキャラの秘密について問い詰めるが、はぐらかされてしまう。(この話では、メインキャラAが父親を殺したという過去)
※これは2,3話で考えると、物語中盤でキャラがトラウマに直面する展開(この場合はまだ逃げられる)。

(全体の約5~7%くらい)

・上司が上層部から任務を受ける(非日常の予兆

・日常でコミックリリーフ
(この話では、皆自由で目を離すと練習中にすぐさぼる)
ここに伏線がある。仲間の一人が、武器を改造してくれるように頼んでいる。(伏線A)

・主人公達は上司から任務を言い渡される(依頼
※この依頼自体はメインプロット関連。
主人公とメインキャラAがひと悶着あり、一旦別行動になる。
(この話では、秘密のせいでメインキャラAを信用できず一緒に行動したくないと駄々をこねる。上司が命令を聞かないならと首を落とそうとするが、周りの仲間が合理的な理由で止め、上司は仕方なく主人公のわがままを聞く)。

(全体の20%)

任務開始(ここからサブプロットB)
※3話的に二幕開始
※ここからシーンの入れ替えがかなり激しいので、脚本や漫画やゲームはよくても、小説には向かない。使うならある程度視点をまとめるなどの工夫が必要。

メインキャラBと二人で任務。
今回の任務が、メインキャラBのトラウマを思い出させるもので、ちらっと回想して視聴者に紹介。

・別行動の仲間のシーン
他の仲間全員で別任務にあたっている。そのシーンを一瞬見せる

・主人公側の続き
メインキャラBは真面目にやっているが、主人公が任務とあまり関係ないことしててコミカルに見せる。しかしこれは伏線(伏線B)

・他の仲間のシーン
上司が目を離した隙、に皆は自由行動してしまう。
一組は旧友と会いに、一組は一応聞き込みをしている。(既に相方のカップリングが出来上がっている)
ここも伏線になっている(伏線C)

(全体の40%)

・主人公側
メインキャラBが任務の目的人物に接触、がちょっと危機的状況になる。そこに見知らぬ支援者が助けてくれる(支援者

(全体の約50%)
※ちょっとピンチなシーンで全く新たなキャラが急に支援者として出てくる場合、「実は重要な敵」や「シェイプシフター」であるパターンが多い。

・他の仲間側
上司とメインキャラAのチームが、任務の手がかりを得る。それは別の場所で任務にあたっている主人公とメインキャラBが危ない事実で、上司はそっちへ急ぐ。
※サスペンス。

・主人公側
メインキャラBの窮地は去っておらず、任務の目的人物(以下、敵)がその場にいる全員を危険にさらす行動に出る。(ミッドポイント
メインキャラBは周りの人間を庇い、主人公もかけつけて敵に啖呵を切る。多勢に無勢で周りの人間が被害にあいそうだったが、主人公が既に全員逃がしていた。これは伏線Bの回収
(この作品では、周りの人間と仲良くなって置いて、自分が飛び込む前に皆を逃がしておいた)

・二人しかいない主人公とメインキャラBは、大勢の敵に窮地に陥る
(全体の約65%)ピンチポイント

・ここで仲間が助けに来る(伏線Cの回収。遊んでいるようでしっかり情報収集していた)
・さらに、新たな武器が出てきて伏線Aの回収、前回のサブプロットであった新しい武器も出てきて前回の伏線回収。※多分このまま、刀が各キャラにふさわしい形の武器になっていくと思われる。
・主人公が危ないときにメインキャラAが助ける
・上司もすぐにやってきて、仲間たちが油を売っているわけではなかったと知る

(全体の85%)

・敵を追い詰めるメインキャラB
一緒に追いつめた支援者はメインキャラBの所持品を戦利品代わりにもらい、途中で何処かへ行ってしまう。
すぐに敵がやってくる。
敵はメインプロットに関係ある武器を所持している上に、メインキャラBのトラウマを体現したような相手。
そこで相手のような人間を倒すために自分は生きているのだと強く思い、主人公の時のように能力が覚醒する。
その力で倒す(クライマックス、一応トラウマ克服)

(全体の90%)

・どこかへいった支援者のシーン
今回倒した敵は本物の敵ではなく、この支援者の名前を語った偽物だったと明かされる(どんでん返し
支援者は、この偽物の敵を倒すために秘密裏に動いていた。

・エピローグ
組織の規律を破ったとして(途中の自由行動のこと)罰を受ける主人公達。コミカルなシーン

・仲間の二人が酔いつぶれて寝ている中、襲撃をうけそうなところでシーンが終わる。(引き)


3話終了。
※サブプロットAは持ち越し。というか、メインと並行してまだまだ続きそう。


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