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サムットプラカンのイカ焼き屋台
サムットプラカンの中心地は、BTSの駅で言うとBTSパクナム駅の周辺だ。パクナムは正確にはパーク・ナームで、河口という意味になる。ちょうどすぐ横にチャオプラヤ河が流れているからだ。ただ、実際の河口はもっと下流にある。
パクナムの駅周辺には郡役場、裁判所、イミグレーションなどがある。広大な駐車場があり、そこにはいくつもの屋台がある。その中でボクが好きなのはプラームック・ヤーン(イカ焼き)の屋台だ。
この店はすでに下記記事内でサムットプラカンを紹介したときにも書いた。
パクナムは漁港でもあるので、イカが新鮮だ。ゲソや卵、胴の部分、あるいは数種類のイカがあって、しかも安い。タイ人にも人気で、いつも開店と同時に買いに来る人がいるほどだった。
あくまでも「だった」だ。2019年、あるいは18年ごろにこの辺りが補修工事になり、そのころからこの屋台がいなくなってしまった。
いったい今彼はどこにいったのだろうか。これほど戻ってきてほしい屋台はほかにはない。いずれにしても、このおじさんはきっとどこかで営業していると思う。漁港自体はあるので、イカの仕入れ先はなくなっていないはずだから。
イカは数種類あって、切り方も大きく、そのわりには値段はほかと同じ。コスパが非常によかった。
そして、人気の大きな理由はタレにもある。いわゆるシーフードソースであるナムチム・タレ―なのだが、これが超辛いもの、甘いタイプがあった。超辛いタイプはナンプラーを中心にして、辛さが際立っているタレだった。甘い方はなにが中心になっているのかわからない。子どもには甘い方が当然いいとして、大人は辛いだけではなくちょうどいいのがほしいときもある。そんなときはおじさんが適宜、その辛い方と甘いのを混ぜてくれる。
唯一の難は持ち帰り時に起こる。座席はないので、その場で立って食べるか持ち帰るしかない。持ち帰るときはビニル袋に入れてくれるのだが、切り方が大きいので、自然、串もやや太くなる。すると、全体的な重さが一般的なイカ焼きではない。
そして、その自重にビニル袋が負けてしまうのだ。串の尖った先端が、自宅に帰る前にビニルを突き破り、いつの間にかタレが散乱している。うちのように車で買って帰ると、自宅に着くころには車のシートがべったりということもよくあった。
まあ、難点はそれくらいで、ほかはなにも問題なかった。あとはあのおじさんが元の場所に戻ってきてくれたらいいのだが。タイ人の公務員、特にサムットプラカンの公務員は性格の良し悪しの試験が公務員試験時にあって、性格が優良だと採用されない(ウソ)。だから、この周辺にいる公務員は本当に性格が悪く、おそらくここの営業許可を工事と共に出さなくなったのかなと思う。