【エビ】「火山エビ」がマスト過ぎる【タイ料理】
バンコクから西に約1時間くらいにある古都ナコンパトム県市街地に、「火山エビ」と呼ばれる名物料理を出す店がある。当初はそれほどおいしいものだとは想像もせず、そうなんだ、くらいに見ていたが、実際に行ってみたらタイで最もおいしいエビ焼きだった。
タイはエビの産地でもあるので、そこいらでエビを食べることができる。しかも、炭火で焼いてくれるので大概おいしい。どの海鮮店でもキロで頼んで、みんなでむしゃぶりつく。
このナコンパトムの火山エビも、一応炭火焼きに入るのかな。ただ、テーブルで仕上げをしてくれるのだが、そのときの演出がすごい。
おそらく、最初に日本人社会にこの火山エビを紹介したのが下記のサイトなのではないかと思う。
サムネイルで出オチになってしまっているが、注文すると下記のような形でテーブルにやってくる。
上記サイトの運営者の西尾氏によれば、最近はバンコクでもパクリ店が登場しているらしい。それほどおいしくて注目されている店でもある。この岩のような突起物の中にエビが入っているのがわかるだろう。
ここで店員に頼むと、この山になにやら液体をかけ、火を点ける。すると・・・・・・。
このように大きな炎が立ち上がる。これが火山エビの名前の由来だ。タイ語名は「グン・オップ・プーカオ・ファイ」だ。プーケオ・ファイはまさしく火山で、直訳すると火山で蒸したエビといったところか。
ちなみに、画像の奥の方は怪談師の田中俊行さんだ。
エビはサイズがいろいろあった。量も自由に選べる。記事冒頭の画像の方がやや大きめのカワエビで、こちらは少し小さめだ。
なにがおいしいって、最後に山にかけた液体はすでにこの皿にたっぷりとしかれているのだが、おそらくエビの香味油なのだ。香ばしくて、これがなによりもおいしい。ほかにはない味を醸し出す。
普通の海鮮店ではエビの炭火焼きを頼んだら自分で殻剥きをするが、このお店は50バーツくらいチップをあげると店員さんが剥いてくれる。特にこの火山エビは香味油でぎとぎとなので、手が大変なことになる。だから、店員に剥いてもらった方がいい。
ほかにもおいしい料理はたくさんある。
定番の「トムヤムクン」だ。実際の発音はトムヤム・グンで、トムヤムクンはかなり違和感のある呼び方だ。それはともかく、トムヤムクンはエビのトムヤムスープで、この店のトムヤムは白濁系だった。もしかしたら選べるかもしれない。トムヤムにはココナッツミルクを加える白濁系と、加えない透明スープがある。後者の方が辛みは強くなるがすっきりとした味わいだ。
ちなみに、タイ米は元々がぱさぱさしているので水分を吸収しやすい。だからボクはいつもトムヤムスープをタイ米にかけながら食べている。これが案外おいしいのだ。自宅ならこのスープにご飯をぶち込んで、少し煮ておかゆにしたりする。結構おいしいが、タイ人はそういう食べ方をしないので、店で注文することはできないことが多い。
これは「グン・オップ・ウンセン」だ。エビの春雨蒸しである。中華料理っぽい味なので、好きではない人はだめかもしれない。五香粉というか八角の香りがするというか。
よくよく考えると、このときはエビばかり頼んでいた。それもそのはずで、この店のエビは全部自家養殖しているものだからだ。エビそのものが名物でもあるのだ。そのため、価格もあまり高くなく、かつ新鮮でおいしいものが食べられるようになっている。
とにかくこの火山エビはおすすめだ。バンコクに来たら、ちょっと遠いもののマストのレストランではないだろうか。方角的には水上マーケットの「ダムゥンサドゥアク水上市場」とか「アンパワ市場」、あるいは列車がすれすれを通過する市場「メークロン市場」がある。この帰りに寄ってもいいかもしれない。
店のレビューや連絡先などは先のサイトなどを参照にどうぞ。