自宅から何回曲がったら外国か数えてみた
前回、国境がワクワクすると書いたが、バンコクからだと右にも左にも、思っている以上に近い位置に外国がある。ミャンマーだとこれまでは往来が容易ではなかったので印象が薄いが、カンボジアの方はかつてはビザランなどと言って、日帰りで滞在日数を調整する技があって、かなり身近だった。
かつ、カンボジアの国境ではタイ側にカンボジアの安いものが集まってくる巨大市場があり、一時期おもしろくて週末に自分で運転して行ったことを思い出した。よくよく考えてみるとシンプルな道のりなので、自宅から国境までどんなルートだったかを思い返してみた。数回曲がっただけで外国だと考えると、タイは大陸の中にある国なんだなと改めて感じる。
とはいえ、タイはバンコクこそ日本のようにごちゃごちゃしているが、郊外や他県に行くと、大きな国道がハイウェイの役割を担い、バイパスなどもどんどんできていて、明確な曲がり角がない場所も増えている。
よって、自宅からいくつ信号があるかで見ていきたい。ただし、最後に行ったときの話であって、現在は信号が増えている可能性があるけれども。
さすがに自宅を公開するわけにはいかないので、よく行くセントラル・バンナー・デパートからポイペトの道のりを検索してみた。自宅からもセントラル・デパートの前の道に出ていくので、ほぼ同じである。
距離的には244キロ、時間は約3時間半。距離感は車のメーターとほとんど同じ印象だ。ただ、所要時間に関しては実際には渋滞だとか、途中でコンビニに寄ったり、ガソリンスタンドでトイレに行くので、4時間から4時間半はかかっていたと思う。
ちなみにタイはコンビニでトイレは借りることができない。国道沿いはガソリンスタンドがサービスエリアを兼ねるので、休憩全般はガソリンスタンドに行くことが普通だ。
グーグル・マップ上で見てもやっぱりルートはほぼ直線だ。具体的には、バンナー・トラッド通りを東に進み、途中(ウェルグロー工業団地近辺)でモーターウェイに入る。モーターウェイはスワナプーム国際空港の北側を走り、空港から西はバンコク、東がパタヤに向かう高速道路だ。
モーターウェイでは上の画像のようにチャチェンサオが見えたらそこで降りる。ちょうどバンパコン河の手前の出口に当たる。降りると左手にトヨタの巨大な工場が見えてくる。
そこを過ぎると、今度はサゲーウ県に向かう標識が出てくるはずなのでそっちに向かっていけば、そのうちアランヤプラテートの標識も出てくる。そうすれば、その先には国境が待っている。
国境まで行けば、こんなカンボジア料理なども楽しめる。ロックラーとかなんとかいう、肉炒めとご飯と目玉焼きというシンプルな料理。カンボジア料理はあまりおいしくない印象だけども、これは結構いい感じ。
バンコクはミャンマー料理とカンボジア料理がほとんどないので、こういう機会にしか食べられない。ミャンマー料理は最近だと普通の市場とかにミャンマー料理がある。たぶんどこかで雇われて市場に買い出しに来るミャンマー人を相手にしているのでしょう。カンボジア人は肉体労働者が多いので、特定の場所にいないからか、料理店はまず見かけない。タイ人が東南アジア料理を好まないというか、下に見ているのかなと疑ってしまう。ベトナム料理も少ないしね。
さて、ここまでの中で出会った信号はというと、自宅の前、そしてその次がトヨタの近くで2つ。あとはサゲーウに入った辺りで1つ、県内で確かもう1つ。それからアランヤの市内で国境方面に行く交差点で最後の信号だ。
記憶が正しければ、ボクの自宅からカンボジアまで信号は6個である。距離感は別にして、タイの信号が少なすぎというのもあるが、日本だったら自宅から駅に行くまでに信号が6個以上なんてざらだと思うと、なかなかの記録ではないか。
バイパスであれ、明確に曲がる、あるいは道路を別の号線に移るのを曲がると考えると、たぶんジャスト10回でアランヤに到着する。結局、外国が近いに変わりはない。
最近、ホアランポーンからアランヤ、そしてアランヤからプノンペンまでの鉄道が開通したとか、開通させようとしているとか。国境を越える国際バスはタイのほか、東南アジアではよくあるが、国際列車はバンコクからシンガポールのオリエンタル急行(だっけ?)、あとはノンカイ駅からビエンチャンの短い列車くらい。列車でプノンペンってのは乗ってみたい。せいぜい1泊なら、の話で。アジアの列車に2泊以上はきつすぎる。