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人間の生まれ方(輪廻転生)

現世・ 人間の生まれ方について

人として現世に生まれてくる目的は、この地上に理想の神国の世である高天原を築きあげる為であります。
また、この世は霊界とは違い、唯一、善悪美醜が入乱れ交流できる世であり、人間の寿命内の短期間で思想の全く異なる人と接しながら愛善の徳を積み、多くを学び経験して修行をする霊魂修行の世でもあります。
そして、この世の修行と役目を果たし他界後には、天国天人や霊国天使となる事が個人においての目的なので、この世は天人になる為の養成の場所であります。

一方、この世は物質世界であり肉体を維持する為の欲望や自由を与えられていますが、過度の欲望に囚われ悪しき事に染まれば、幽界に行くための養成所ともなりますので、自身の欲望を制御する事が大切であります。


現世に人間として生まれてくる方法として5種類があります。

  • 大神様がこの世に肉体を持って顕現されて生まれてくる場合を「降誕」と言います。

  • 霊界で天人の夫婦の間に霊子が誕生し、その霊子が人間の体内に宿りこの世に生まれる場合を「生誕」と言います。

  • 人間として生まれた後に亡くなると中有界に行きますが、その中有界(ちゅううかい)から再び人間として生まれる場合を「再生」と言います。 ※これは、天界に入れない為に、もう一度この世でやり直す事です。  (落第者の再試験のようなものです)

  • 動物から霊的に進歩して人間として生まれる場合を「輪廻」と言います。

  • 人間として生まれて動物的な本能に囚われ霊魂が退化して、次に動物として生まれる場合を「転生」と言います。※魂の霊性が転がり落ちて生まれる事

「輪廻」とは霊的な進化の事です。
例えば、微生物から虫、魚類、鳥類となり、動物となり人間の身近な動物になり、最終的に人間となる事で霊魂は完成となります。この霊性の進化する事を輪廻と言います。

また、動物は霊性を向上させて最終的に人間として生まれる事を望んでいますが、ペットとして可愛がられている犬猫、一方で鶏、豚、牛などのように食肉の為に飼育されている動物や、労働の為に酷使し飼育されている動物もいます。これでは動物として生まれてきた種類によって不公平ではないのかと思われますが、これも霊性向上の為には必要な事であります。それは、何度も生まれ変わりをしながら生物の弱肉強食などの自然の摂理を経験して、生と死を学び、また親子の絆や辛さ、苦しみを経験する事で御魂が向上します。

これらの自らが殺されたり傷ついたりの経験をして次に生まれ変わると、死に対する恐怖や他の者への痛みや辛さ哀れみなどが御魂に本能で備わって生まれてきますので、身をもって必要な経験をしてこそ学べるものであります。

しかし、動物が死ぬ運命にある時に、人間が善意で助けたりすると、この動物はまた経験のやり直しの為に動物として生まれて来る事にもなります。
特に自然の中の動物は、人間が助けたと思っていても、実はその動物の御魂向上の邪魔をしてしまう事にもなりますので人間心とは異なるものであります。

これらは人も同じで、人間として生まれて魂を肥やす為に、嬉し、楽し、辛さ、悲しみ、痛み、困難など様々な経験をしなければなりませんが、人が経験したり乗り越えなければならない事を避けたり逃げても同じような困難が再び訪れます。

自身に訪れる様々な出来事を受け止めて、そこから学ぶ事が大切であり、その経験や学びにより次に訪れる同じような困難は簡単に乗り越える事や回避する事が出来るようになります。これが行であり学びであり御魂の進化であります。

しかし殆どの人は、困難の意味を探り理解するような事はしませんので、気が付かずに学び取る事はしないものです。
この自らの周りで起こる事の真意を汲み取り、気が付き学ぶ事こそが真の悟りなのであります。

人間は、人との会話や他人の行動を観察したり、事前に想定し注意する事が唯一出来る生物でありますので、自らが困難な経験をせずとも、他者に共感し学び得る事や事前に対策をする事で困難を軽減や回避やする事もできます。

このような困難を目の前にして岐路に迷われている方々に、道を示し困難や苦しみを伴わないように心と道理を伝えて学んで頂き、困難を克服して頂く為のお手伝いが天使としての役目であります。

また、「転生」とは、一旦人間として生まれてから、欲望や執着、暴力に囚われた生活をしてたりすると、霊性が動物のようになり次に動物として生まれてきます。
これは霊性が退化する事で、御魂が転こがり落ちて生まれる「転生」です。これら霊魂が進化や退化してこの世に生まれて来る事を「輪廻転生」と言います。

また、この世に生まれて来た時の前世の記憶ですが、前世での死後に頭脳の記憶は肉体と共に消失され、霊魂に残る外分の記憶は中有界で清算されて、内分である本心の状態になり生前の記憶は次第に薄れて最終的には失ってきます。
この状態で現世に再生され新たな肉体に鎮まりますので記憶としては残っていない状態で生まれてきます。
また霊界での記憶が残っていると、この世の苦しみや痛みなどの肉体的苦痛や、霊界の心地良さが忘れられずに、それを逃れようと霊界の生活に戻りたい為に自殺する恐れがあるので記憶がないのです。
  
この世の万人には、死に対する苦しみや痛み辛さ等の恐怖を与えて頂いていますので、自らの肉体を大切にして、より長く多くをこの世で学び実践する事が修行なのであります。


厳瑞



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