執着について
執着とは、一般的に「人や物事などに対して必要以上に思いが固執して、重く悪く不浄」などの印象を持たれているかと思います。そして、自分にはそれら執着は無いと皆さん思われていますが、強弱はありますが誰しもが必ず執着はあるものです。
それは、ここでは一般に思われている執着とは少し異なり「過去にやり残した事、失敗して後悔している事など、心残りや深い悲しみ、怨み、憎しみや様々な後悔」などの記憶と共に付随した心に何らかしらの思いが残っている感情の事を執着と言っています。
自身の様々な出来事は頭脳で記憶され、この記憶に関連された感情が魂に残っているのですが、この魂に残っている感情を忘れ去ろうとして、心に蓋をして無かった事と目を背いて思い出さないようにしても、頭脳の記憶は忘れて思い出さなくもなりますが、魂に強くこびり付いた「感情の記憶」(執着)は、自身では自覚が無くとも日常において潜在的に心に影響を及ぼしているのです。
この感情の強弱はありますが、自身が生死に関わるような強い経験と感情が刻み込まれているのが一般的に言われているトラウマやPTSD等の事であります。
また、思春期などの恋愛や何かに熱中して強く執着している最中に、同時期に別の心残る事や執着があった場合は、より強い執着が魂の表面を覆い、軽度の執着はその奥に留まる事になって表には出てきません。
つまり強く執着した時期が長ければ、その期間中に軽度に執着した出来事は隠れて中に執着は残ってしまうという事になります。
これらを取り除く為には「浮心法」と「火の鎮魂」が大変有効的で、最初は強く執着された感情から浮かび上がり剥がれて取り除かれる事によって、次第に軽度の執着となってきます。
そして、次第に自身でも覚えていない幼少の頃や軽度の事柄が出てきて消えて行きます。
※ 詳しくは鎮魂の項目にてご説明します。
厳瑞