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Walmart ($WMT)Q4決算報告

2025/02/20に発表されました、Walmart (NYSE: WMT)の決算報告になります。

ウォルマートは世界最大の小売業者で、ディスカウントストア、スーパーセンター、近隣市場、サムズクラブ倉庫を世界中に展開している。

決算業績・財務発表プレスリリース

file:///Users/andouteijou/Downloads/0000104169-25-000010-xbrl/earningsreleasefy25q4.htm

◆決算内容

EPS予想:$0.65¢に対し、結果$0.66でした      OK
売上高予想:$179,0億ドルに対し、結果$180.6Bでした OK
(Y/Y +4.1%)

FY26Q1ガイダンス
EPS予想:$0.65に対し、新ガイダンス$0.57~$0.58提示 ミス
売上高 (cc) +3.0%~4.0%

FY26ガイダンス
EPS予想:2.76に対し、新ガイダンス$2.50〜$2.60提示 ミス
売上高 (cc) +3.0%~4.0%

◆財務結果分析とハイライト

■ 売上高・EPS・ガイダンス

  • 売上高: $1806億 (Y/Y +4.1%)

  • GAAP EPS: $0.65 (Y/Y -4.4%)

  • Non-GAAP (調整後) EPS: $0.66 (Y/Y +10%)

  • ガイダンス:

    • Q1 FY26: 売上高 (cc) +3.0%~4.0%、調整後EPS $0.57~$0.58

    • FY26: 売上高 (cc) +3.0%~4.0%、調整後EPS $2.50~$2.60

◆ガイダンスが弱い要因

① VIZIO買収による利益圧縮

  • VIZIOの買収が一時的に利益を圧迫

    • VIZIOはスマートTVのブランドだが、広告収益モデルへの転換には時間がかかる

    • 2026年度の営業利益成長に約80bpsの逆風

② うるう年の影響(Leap Year Headwind)

  • 2025年度(FY25)はうるう年(Leap Year)だったため、1日多かった

  • その影響で2026年度(FY26)は売上成長に約20bps、営業利益に約70bpsの逆風

  • 小売業にとっては営業日が1日減るだけで大きな影響が出る

③ 消費者動向の慎重な見通し

  • Walmartは「安定した消費環境を想定しつつ、柔軟に対応する」と発言

  • これは、低価格志向の強まりや景気減速のリスクを考慮している可能性

  • 高所得層の顧客シェアは伸びているが、全体の消費は不透明

④ 利益率改善の鈍化

  • これまでの成長はeコマースの収益性改善と広告事業の成長が大きく貢献

  • ただし、今後は成長率が落ち着く可能性があり、2026年度の営業利益成長率は+3.5%~5.5%と控えめ

  • Walmartは「引き続きオペレーションの最適化を進める」としているが、競争が激化すると利益率改善が鈍化するリスク

⑤ 設備投資の増加

  • 2026年度の設備投資は売上の3.0%~3.5%を予定(約$20億~$23億)

  • これは、物流強化・eコマース投資が中心

  • しかし、短期的にはキャッシュフローへの圧迫要因になり得る

■ 業績ハイライト

  • 営業利益: $78.6億 (Y/Y +8.3%)

  • 調整後営業利益 (cc): $79.4億 (Y/Y +9.4%)

  • eコマース売上: Y/Y +16%

  • グローバル広告事業: Y/Y +29%

  • 粗利益率: +53bps (Walmart U.S.が牽引)

  • フリーキャッシュフロー: $127億 (Y/Y -$25億)

■ セグメント別売上高・業績

Walmart U.S.

  • 売上高: $1235億 (Y/Y +5.0%)

  • 同店売上 (ex. fuel): Y/Y +4.6%

  • eコマース売上: Y/Y +20%

  • 営業利益: $65億 (Y/Y +7.4%)

  • 成長要因:

    • 季節商品の売上増

    • 高所得層の顧客増加

    • 配達スピード向上

    • Walmart Connect (広告) 売上 Y/Y +24%

Walmart International

  • 売上高: $32.2億 (Y/Y -0.7%, cc +5.7%)

  • eコマース売上: Y/Y +4%

  • 営業利益: $14億 (Y/Y -2.4%, cc +10.1%)

  • 成長要因:

    • 中国、Walmex (メキシコ)、カナダの好調

    • FlipkartのBig Billion Daysのタイミングずれの影響

Sam’s Club U.S.

  • 売上高: $23.1億 (Y/Y +5.7%)

  • 同店売上 (ex. fuel): Y/Y +6.8%

  • eコマース売上: Y/Y +24%

  • 営業利益: $0.6億 (Y/Y -7.4%)

  • 成長要因:

    • 食品・健康関連の売上増

    • 低価格戦略が成功

    • 会員収入 Y/Y +13%

    • 人件費増と前年のLIFOメリットの剥落が利益を圧迫

■ 設備投資・資本政策

  • 設備投資: $237.8億 (Y/Y +$32億) (eコマース・物流インフラ強化)

  • 株式買戻し: 6190万株 ($45億)

  • 配当: +13%増加 ($0.94/株, 過去10年で最大の増配)

  • 現金・現金同等物: $90億

  • 総負債: $458億

■ CEO・CFOコメント

Doug McMillon (CEO)

  • 成長ドライバー: 「低価格戦略、品揃え拡大、eコマース強化が成長を支えている」

  • 利益率向上: 「営業利益の成長が売上の成長を上回っている」

  • VIZIO買収の影響: 「短期的な圧力はあるが、長期的な価値創出が可能」

John David Rainey (CFO)

  • 財務健全性の維持: 「フリーキャッシュフローは引き続き堅調」

  • 株主還元: 「増配と自社株買いを積極的に実施」

  • インフレ・消費動向: 「安定した消費環境を想定しつつ、柔軟に対応」

総評

  • EC・広告事業が好調: eコマース+16%、広告+29%の成長

  • 営業利益の伸びが売上高を上回る: コスト管理の強化と利益率改善

  • 成長戦略としてAI・データ活用を強化: VIZIO買収によるメディア事業拡大

  • 堅調なガイダンス: FY26の売上成長+3.0~4.0%、EPS成長見込み

    以上となります。

    尚、決算、収益プレスリリースのまとめは一部生成AIを活用しております。予めご了承ください。

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個人投資家 Taka Chan
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