そもそも日銀のゼロ金利解除が与える影響は何なのか?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
日銀がゼロ金利解除に踏み切ると報道されています。
異次元の金融緩和は終わりを告げた訳です。
現在為替は織り込み済みでしょうか?円安にふれています。
日銀メンバーのマイナス金利解除は、賛成7、反対2
長期金利買い入れは現状維持 賛成8 反対1でした。
このゼロ金利解除に伴い、投資環境、銀行、REIT、庶民の暮らしなど、様々な分野に影響は及びます。
以下、それぞれの影響について簡単に見ていきましょう。
それではどうぞ!
投資環境
短期金利上昇: ゼロ金利解除によって短期金利が上昇すると、企業の資金調達コストが増加し、株価や債券価格が下落する可能性があります。
円高: 金利差拡大による円高は、輸出企業にとって逆風となります。実際には円安にふれていますが。
リスク選好: 金利上昇はリスク回避的な投資家心理を強め、リスク資産から資金流出が起こる可能性はあるでしょう。
銀行は?
収益改善: マイナス金利政策は銀行にとって少なからず逆風であり、収益悪化の原因となっていました。ゼロ金利解除によって、銀行の収益は改善される可能性はあります。
貸出増加: 金利上昇は企業の借り入れ需要を増加させ、銀行の貸出機会拡大につながります。
金利上昇による影響
金利上昇は、企業の借り入れ需要と銀行の貸出機会に以下のような影響を与えます。
追記:企業の借り入れ需要の補足
マイナス影響
資金調達コスト増加による収益悪化
投資や事業拡大の抑制
借り入れリスク増加による慎重な姿勢
プラス影響
金利上昇による景気回復期待
設備投資や事業拡大による将来的な収益増加への投資
銀行の貸出機会は?
プラス影響
金利収入増加による収益向上
企業への貸出需要増加による新たなビジネスチャンス
マイナス影響
企業の借り入れ需要減少による貸出機会縮小
不良債権増加リスク
金利上昇の影響は、以下の要因によって左右されるでしょう
金利上昇幅
緩やかな上昇であれば、企業の負担は少なく、影響は限定的
急激な上昇であれば、企業の負担は大きく、影響は甚大
企業の財務状況
財務状況が良好な企業は、金利上昇の影響を受けにくい
財務状況が脆弱な企業は、金利上昇の影響を受けやすい
景気状況
景気回復期であれば、企業は積極的に投資し、金利上昇の影響を受けにくい
景気低迷期であれば、企業は投資を抑制し、金利上昇の影響を受けやすい
金融機関の貸出姿勢
積極的な貸出姿勢であれば、企業は資金調達を行いやすく、金利上昇の影響を受けにくい
慎重な貸出姿勢であれば、企業は資金調達を行いづらく、金利上昇の影響を受けやすい
REIT
金利上昇: 金利上昇はREITの運用コスト増加に繋がり、不動産価格下落を招く可能性があります。
投資家心理: 金利上昇はREIT投資家にとって逆風となり、投資家心理悪化による資金流出が起こる可能性があります。
庶民の暮らし
住宅ローン: 変動金利型住宅ローンの金利は上昇し、返済負担が重くなります。
預貯金: 預貯金の金利は上昇しますが、物価上昇を補うには至らない可能性があります。
企業業績: 金利上昇は企業の業績悪化に繋がり、雇用環境悪化や賃金上昇抑制につながる可能性があります。
その他
為替市場: 円高になれば輸入企業にとって追い風となります。
財政: 金利上昇は政府の財政負担増加に繋がる可能性があります。
最後に影響の程度は?
これらの影響は、経済状況や金融市場の状況によって大きく異なります。日銀は、経済状況や金融市場の状況を慎重に見極めながら、政策運営していく必要があるでしょう。
日本は消費もあまり回復していないのは事実、中小企業の賃上げは確認するまでわかりません。今後も日銀がどうするのか見極める必要がありそうです。でも個人的には利上げする必要ないのではないかと思っています。
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