株式投資に関係あるのか?ニューケインジアン経済学の歴史とその概要
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
最近ニュース動画を眺めていたら「ニューケイジアン」と言うワードが出てきました。
私も人生でほんの少しだけ聞いたことのあるこのワード…
なお、この動画はニューケイジアンだけの内容ではありません。
ちなみに、ニューケインジアン経済学は、現代のマクロ経済学における主要な理論の一つであり、古典的なケインズ経済学を基礎に、経済全体における不完全競争や市場の失敗を考慮したモデルを構築していると言えます。
本記事では、ニューケインジアン経済学に至るまでの学問の歴史、また、その基本的な概念について少し調べてみました。
なお検索エンジン等で調べた為、個人的解釈などに不備があるかもしれません。
あらかじめご了承ください。
それではどうぞ!
ニューケインジアン経済学に至る歴史
ケインズ経済学の誕生
ニューケインジアン経済学のルーツは、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズ氏の提唱したケインズ経済学にあるようです。
ケインズ氏は、1930年代の大恐慌に対する解決策として、「政府の財政政策と公共投資を通じて需要を喚起し、経済を回復させるべきだ」と主張しました。
この考え方は20世紀の大部分で主流となり、多くの国で採用されました。
新古典派経済学との対立と進化
1970年代に入り、スタグフレーション(経済停滞とインフレーションの同時発生)が発生し、ここで従来のケインズ経済学の限界が露呈。
これに対抗して登場したのが新古典派経済学です。
合理的期待形成と市場の自己調整メカニズムを強調しました。
新古典派経済学は、短期的な価格と賃金の調整を迅速に行うことで、経済は自然に均衡に達すると主張しました。
ニューケインジアン経済学の誕生
1970年代後半から1980年代初頭にかけて、ケインズ経済学の伝統を引き継ぎながらも、新古典派経済学の批判を受けて誕生したのが今回のニューケインジアン経済学です。
この理論は、価格や賃金の「硬直性」に焦点を当て、経済がショックを受けた際に、これらが即座に調整されないことが経済全体の不均衡を引き起こす原因であると説明します。
また、ニューケインジアン経済学は、経済政策の役割を再評価し、政府と中央銀行が積極的に市場に介入することで、より効率的な経済的成果をもたらすと主張します。
まさにコロナショックから、現在までこの数年で起こったことです。
タイムテーブル: ニューケインジアン経済学の誕生するまでの経過
1. 1930年代: ケインズ経済学の登場
背景: 世界大恐慌が経済に大きな影響を与え、既存の経済理論では説明が難しかった。
展開: ジョン・メイナード・ケインズが「雇用、利子および貨幣の一般理論」を発表し、政府の積極的な介入と財政政策を通じて経済を安定させるべきだと主張。
2. 1970年代: スタグフレーションとケインズ主義の批判
背景: 1970年代にスタグフレーション(経済停滞とインフレーションの同時発生)が発生し、ケインズ経済学の限界が明らかに。
展開: 新古典派経済学者、特にロバート・ルーカスとトーマス・サージェントが「アフター・ケインズ・マクロ経済学」を発表し、ケインズ経済学を批判。
3. 1978年: 新古典派経済学の台頭
背景: ルーカスやサージェントらが、合理的期待形成と市場の自己調整メカニズムを基礎にした新古典派経済学を提唱。
展開: 新古典派経済学は、短期的な価格と賃金の調整を迅速に行うことで経済の自然な均衡を信じ、ケインズ主義の政策介入を批判。
4. 1980年代: ニューケインジアン経済学の誕生
背景: 新古典派経済学のモデルに対する批判から、価格と賃金の硬直性を取り入れた新しいモデルが求められるように。
展開: スタンレー・フィッシャーとジョン・B・テイラーが、賃金や価格が即座に調整されない「硬直性」を説明するモデルを開発
5. 1990年代: 主流派への台頭
背景: 1980年代に提唱されたニューケインジアン経済学は、広く受け入れられ、主流派マクロ経済学の一部となる。
展開: ニューケインジアン経済学は、中央銀行の金融政策や政府の経済政策の理論的基盤として定着し、1990年代から2000年代初頭までの経済政策に大きな影響を与える。
6. 2008年: リーマンショックとその後の批判
背景: 2008年の金融危機(リーマンショック)により、ニューケインジアン経済学の限界が露呈。
展開: ニューケインジアン経済学は、金融危機を予測できなかったことや、その後の景気停滞期を正確に説明できなかったとして批判を受ける。
7. 現在: 理論の進化と再評価
背景: ニューケインジアン経済学は、批判を受けつつも依然として現代経済学の主要な理論として位置付けられている。
展開: 経済政策における中央銀行の役割や、市場の失敗に対する政府の介入の必要性が引き続き議論されている。
ニューケインジアン経済学の基本概念
価格と賃金の硬直性
ニューケインジアン経済学の中心的な概念は、価格と賃金の硬直性です。
これは、企業や労働者が新しい経済情報に基づいて即座に価格や賃金を調整することができないため、短期的な経済的な不均衡が発生するという考え方です。この硬直性は、特に不完全競争や情報の非対称性などの市場の失敗から生じるとされています。
政策の影響
ニューケインジアン経済学は、政府や中央銀行が経済の安定化を図るために積極的に介入することが必要であると主張します。
特に、金融政策や財政政策を通じて、需要を刺激し、経済が自然に回復するのを待つのではなく、意図的に経済活動を調整することが重要であるとされています。
結論
ニューケインジアン経済学は、古典的なケインズ経済学と新古典派経済学の両方の要素を取り入れながら、現代経済に適した理論を構築しています。
この理論は、価格や賃金の硬直性に焦点を当て、経済政策の重要性を強調することで、経済の安定と成長を目指しています。
ニューケインジアン経済学は、その進化の過程で多くの批判も受けましたが、それでもなお現代のマクロ経済学において重要な位置を占めているのでしょう。
それが証拠に、私も含めほとんどの投資家はFRBの采配をいつも気にしているはずです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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