金価格と株価の関係:本当に逆相関なのか?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
「金は安全資産」という話はよく耳にするけれど、実際には金価格と株価ってどんな関係があるのでしょうか?
一般的には「金価格が上昇すると株価は下落する(逆相関)」と言われています。
これは、経済不安や地政学リスクが高まった時、投資家がリスク資産である株式を売却し、安全資産である金に資金を逃がすためです。
しかし、常に逆相関の関係が成り立つとは限りません。
例えば、スタグフレーション(経済成長の停滞と物価上昇が同時進行する状態)では、企業業績の悪化で株価が下落する一方で、インフレヘッジとして金が買われ、金価格は上昇するといった現象が起こります。
つまり、金と株価の関係は市場環境や経済状況によって変化する ということです。
少し解説いたします。
一般的に金価格が上昇しやすい局面
世界的な経済不安や地政学リスクの高まり
インフレ懸念の高まり
ドル安
金利の低下
供給不足
金と株が同時に上昇するケース
スタグフレーション
金融緩和
実質金利の低下
金価格が上昇しやすい局面と株式市場の関係をもう少し詳しく
経済不安や地政学リスクの高まり: 投資家は安全資産とされる金に資金を逃避させ、リスク資産である株式を売却する傾向があります。そのため、金価格が上昇し、株式市場は下落する傾向があります。
インフレ懸念の高まり: 金はインフレヘッジとして機能するため、インフレ懸念が高まると金価格が上昇する傾向があります。一方、インフレは企業業績を圧迫する可能性があり、株式市場に悪影響を与える可能性があります。
ドル安: 金はドル建てで取引されるため、ドル安になると金価格が上昇する傾向があります。一方、ドル安は輸出企業の業績を押し上げる可能性があり、株式市場に好影響を与える可能性があります。
金価格と株式市場の相関性
金価格と株式市場の相関性は、常に一定ではありません。過去には正の相関を示した時期もあれば、負の相関を示した時期もあります。
近年における金価格とS&P500の関係
近年では、金価格とS&P500の相関性は低い傾向にあります。特に、2022年は、インフレと利上げが同時進行する中で、金価格とS&P500は共に下落しました。
結論
金価格と株式市場の関係は複雑であり、常に一定ではないことがわかります。一般的には逆相関の傾向があると言われますが、必ずしもそうとは限りません。様々な要因が影響するため、金価格と株式市場の関係を常に注視していく必要があります。
この数年、金は安全資産だけでなく投資対象としても注目されています。
株式市場の好調を受けて、リスクオンのムードが高まり、金にも資金が流入するケースも。好調すぎるのも金が上がる要因とも言えます。
ですので、金価格が上がっているからといって、必ずしも株価が下がるわけではないんですね。
最後に
金と株価の関係は複雑で、一概に「こうだ!」とは言えないのでしょう。
様々な要因を考慮しながら、両者の動向を注視していくことが大切です。
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