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考察:スターバックスの利益警告はなぜ起きたのか調べてみた
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
スターバックスは2024年10月22日に暫定決算を発表し、 2025年度の通期見通しの公表を見送るとしました。
これは事実上の利益警告と受け止められ、時間外取引で株価が下落しました。
決算内容の詳細はこちらからになります。
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具体的な内容は、以下の通りです。
既存店売上高が予想以上の減収: これは、顧客の来店頻度が減少していることを示唆しています。
年間財務予測の取り下げ: これは、将来の業績に対する不確実性が高まっていることを示しています。
これらの要因から、スターバックスは2025年度の業績について、現時点で確かな見通しを立てることが困難と判断し、通期見通しの公表を見送ったと考えられます。
背景には何があったのでしょうか?
顧客の関心低下: 新商品やキャンペーンなどが、顧客の関心を十分に惹きつけられていない可能性があります。
競争激化: 他のコーヒーチェーンやカフェとの競争が激化しており、顧客を奪われている可能性があります。
インフレによるコスト増加: 原材料費や人件費などのコスト増加が、利益を圧迫している可能性があります。
世界経済の減速: 世界経済の減速が、消費者の支出意欲を減退させている可能性があります。
加えて、スターバックスは現在、 企業再編 の途中にあります。
新しいCEOであるブライアン・ニコル氏は、顧客の関心低下に歯止めをかけ、企業の再活性化を図っていますが、この取り組みがまだ功を奏していない可能性があります。
他の飲食業への影響は?
個人的にスターバックスの利益警告は、他の飲食企業、特にカフェ業界や外食産業全体に、少なからず影響を与える可能性があると考えています。
1. 消費者の動向変化
スターバックスの業績低迷は、消費者のカフェ離れや節約志向の高まりを示唆している可能性があります。
これは、他のカフェチェーンや外食企業にとっても、顧客獲得の難化や売上減少に繋がる可能性があります。
個人的にも正直マンネリし飽きてきていましたし…
2. 競争激化
スターバックスが顧客を取り戻すために、新たな戦略を打ち出す可能性があります。例えば、価格競争を仕掛けたり、魅力的な新商品やキャンペーンを展開したりするかもしれません。これは、他の飲食企業にとって、競争の激化を意味し、対応を迫られる可能性があります。
3. 投資家心理の悪化
スターバックスの利益警告は、投資家心理を冷やし、外食産業全体への投資意欲を減退させる可能性があります。これは、新規出店や事業拡大の資金調達を難しくする可能性があります。
4. 業界全体のトレンド変化
スターバックスは、カフェ業界のリーディングカンパニーとして、常にトレンドを牽引してきました。今回の業績低迷は、業界全体のトレンド変化を示唆している可能性もあり、他の飲食企業は、今後の事業戦略を見直す必要性に迫られるかもしれません。
インフルエンサーがスターバックスから離れる傾向もある様子
いくつかの具体的な要因や事例を基にご照会いたします。
1. 多様なコンテンツニーズへの対応
多くのインフルエンサーは、フォロワーに新鮮で多様なコンテンツを提供することを重視しています。
スターバックスは世界中に多数の店舗を展開しており、そのため写真映えする独自性に欠けると感じるインフルエンサーも増えてきています。新しい背景や独特なカフェスペースを求めて、より個性的なカフェやローカルなお店を選ぶケースが増加しています。
2. ブランドの多様化とコラボレーション
スターバックスとの提携は多くのインフルエンサーにとって魅力的ですが、同時に他のブランドとのコラボレーションも重要です。
インフルエンサーは一つのブランドに依存せず、複数のブランドとパートナーシップを組むことで、コンテンツの幅を広げています。
その結果、スターバックス以外の飲食店やブランドを選ぶインフルエンサーが増えている事実もあります。
3. サステナビリティや倫理的な理由
近年、サステナビリティや企業の社会的責任に対する意識が高まっています。スターバックスの一部のサステナビリティ施策やビジネス慣行に対して批判的な意見も存在し、それに共感するインフルエンサーは他の環境に配慮したブランドやローカルなお店を支持する傾向があります。
4. 個別の事例
具体的な事例として、人気のあるインフルエンサーがスターバックスとの提携を終了し、地元の独立系カフェとコラボレーションを行うケースが報告されています。
例えば、ファッション系インフルエンサーのAさんは、「スターバックスは素晴らしいブランドですが、私のコンテンツにはもっとユニークな背景が必要」とコメントし、地元のアートカフェとのコラボを開始しました。
5. 競合他社の台頭
最近では、スターバックスに匹敵する魅力的なカフェチェーンや独立系カフェが増えてきています。
これらの新興ブランドは、インテリアデザインやメニューの多様性で注目を集めており、インフルエンサーが新しい場所を試す動機となっているようです。
中国経済の減速
全世界の売上が減っていますがとりわけ中国スターバックスの業績に大きな影響を与えている可能性があります。
スターバックスにとって、中国はアメリカに次ぐ巨大市場です。
しかし、近年、中国経済はコロナ禍ゼロコロナ政策の影響や不動産不況などにより減速しており、消費者の支出意欲も減退しています。
これは、スターバックスの中国事業に以下の様な影響を与えていると考えられます。
既存店売上高の減少: 消費者のカフェ離れや節約志向の高まりにより、既存店の売上高が減少している可能性があります。
新規出店ペースの鈍化: 経済の先行き不透明感から、新規出店のペースが鈍化している可能性があります。
競争激化: 中国では、Luckin Coffee(ラッキンコーヒー)など、地元のコーヒーチェーンが台頭しており、競争が激化しています。
実際、スターバックスは2024年4〜6月期の決算で、中国事業の既存店売上高が前年同期比14%減と大幅に減少したことを発表しています。
中国経済の減速は、スターバックスだけでなく、他の外食産業にもすでに影響を与えていますね。
マクドナルド: 2023年には、中国事業の一部店舗を閉鎖しています。
ケンタッキーフライドチキン: 中国事業の売上高が減少しています。
中国経済の減速は、長期化する可能性も指摘されています。スターバックスを含む外食産業は、中国市場において、厳しい状況に直面していると言えるでしょう。
スターバックスに中国対策はあるのか?
スターバックスは、中国市場において、以下のような対策を既に講じています。
デジタル戦略の強化: モバイルオーダーやデリバリーサービスを強化し、顧客の利便性向上を図っています。
新商品開発: 中国の消費者の好みに合わせた新商品を開発しています。
プレミアム路線: 高価格帯の店舗や商品を展開し、ブランドイメージ向上を図っています。
さあ、スターバックスの新社長、ブライアン・ニコル氏の手腕が問われそうですね!前から相当状況が悪かったのが見えてきます。
決算から、その数字の弱々しさにチャートが下落するのはうなづけます。
ニコル氏は、メキシコ料理チェーン「チポトレ・メキシカン・グリル」の前CEOで、在任中に同社の売上高を約2倍、利益を約7倍に伸ばした実績を持つ人物です。
スターバックスは、ニコル氏のリーダーシップにより、業績回復と更なる成長を期待しています。
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