旅先の食で迷うとき:前もって何も考えてない時
どこで何を食べるか、前もって考えていないまま、現地に来たケースについて考えていきます。
ここでまず振り分けが必要になります。
1.明確に食べたいものはあるか
2.ここでないと食べられないもの(特産品、有名店など)にこだわるか
この2点が無いならあまり深く考えなくて良いでしょう。現地で選べるものから好きな料理を選ぶだけです。
1と2は似ていますが、交わらない部分もあります。
1は比較的一般的な料理、例えば「カレーライスが食べたい」という気持ちを含みます。
2の方は「カレーは帰ってからにして、今日はこの辺で有名なアジフライだよなー」というように、意識的に名物を選び取るような考え方を含みます。
ここで大きな注意点ですが、「(そばやうどん、カレーや焼肉といった一般的な料理)が食べたい」「(特定の店名)に行きたい」以外のケースでは、あなたが思う以上に店の候補は出てこないです。
(店名にしても、「予約してなくて入れない」「本日売り切れ」ということはありますが。)
「この地域独特の、この名物料理が食べたい」
というのは、難易度が高い傾向があります。
結局「この名物料理」がない店は全部弾くことになりますし、この段階で候補の店が1/50とかになってしまうわけです。
地元民がよく食べるのでたくさんの店が生き残っている、というケースもあります。(例えば、北海道滝川市には、味付けジンギスカンの店が選びきれないほどあります。)
ですが、こういうことの方がまれ、というくらいに捉えておいた方が良いのではないかと思います。
「この名物料理」が「地元民が店に食べに行かないもの」ということもあるのです。
観光地では特に肝に銘じて欲しいのですが、たとえ他都道府県で知られている名物であろうとも、「地元の人が店に行って食べる料理」でないと、地元民が良い店を知らないことがザラにあります。
あなたの地元でもありませんか?
「そんなもんは店で食べない」
「高くてそうそう食べない」
札幌市民でいえば、ラーメンは店でよく食べるのでおすすめの店が出てきやすいですが(むしろ、聞いてきた相手の好みまで確認しないと答えられないというのはあるんですが)、海鮮丼のうまいところを問われたら多くの人が躊躇するでしょう。高級なカニ料理専門店で食べることなんて一生ない、というのも普通だと思います。
私がよく引き合いに出す話があります。
函館の高校に通っていた頃、函館駅でサラリーマンに「いかそうめんのうまい店知っていますか」と尋ねられたことがあります。
知るわけないんですよ。函館ではイカは家で食べるもの。
一般家庭ですら朝どれのイカが買えて、透明感の残るイカの刺身を食べている。
酒の肴はいかぽっぽ(醤油味の焼きイカ)やするめ、じゃがバターには塩辛を載せる文化圏ではありつつも、実は細切りの技術が必要ないかそうめんはさほど身近ではありません。
それでも名物料理を食べたい。こういう時、当てになるものはないのでしょうか?
現代であれば
・検索
が王道ですが、もう少し手のこんだことをしたいのであれば、下記のようなところが狙えます。
・観光ガイドブックや雑誌
特に観光地でおすすめです。
書籍や雑誌のような紙媒体では、載っている時点で味は一定レベルに達しています。
というのも、ガイドブックに載せた次の瞬間に潰れるレベルでは、おいそれと載せられないからです(笑)。
雑誌だと評価が定まりきっていない「新店」も混ざるので注意は必要ですが(支店は問題ないでしょう)。
また、ある程度以上の都市になると「飲食店情報の載ったフリーペーパー」や「地元向けグルメ雑誌」もあり、コンビニ等で手に入ります。フリーペーパーの場合は広告媒体として店に利用されているものなので注意は必要ですが、グルメ雑誌はその土地の流行も押さえられて便利です。
・スーパーの惣菜売り場
専ら家庭でしか食べられないものについては、地場スーパーの惣菜売り場が頑張っていることがあります。魚介系は刺身売り場も含みます。
・独立店舗で惣菜を売る店
肉限定だと肉屋の惣菜、かまぼこ限定だとかまぼこ屋の惣菜…というのもあります。フィンガースナック系はここが正解の場合があります。
・デパートのテナント
惣菜探しはデパートのテナントでも可能です。デパートの良いところは、お菓子系も一緒にいけるところです。
全国のデパートに入っている店もあるため、厳密に地元感を出そうとすると注意は必要ですが(笑)。
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