オータムフェストの産地詐称に思うところ
私自身のルーツが檜山振興局にあるので、檜山には少し思い入れがある。
さっぽろオータムフェストで檜山地方を気にしがちな自分は確かにいるし、とりあえず町名だけなら過去出店した町は網羅していると思う。
2023年は上ノ国町のてっくい天丼(ヒラメの天丼)だけはマストであとは気分次第としたが、それぞれのおすすめポイントを書こうとすればできる。
さっぽろオータムフェストのコンセプトはあくまで地産地消・ご当地グルメにあり、そこから外れるものは出すことができない場合もあるそうだ。
(あくまで小耳に挟んだ話なので、程度問題ではあるだろうと想像している。「メインを張るメニューに北海道と無関係なものを出すな」ということだろうね。)
北海道内各市町村が出店する8丁目会場は、地元産の食材やご当地グルメを出しているという一点で、この縛りを難なく越えていることが期待されるだろう。
さて、2023年、この8丁目会場にて問題が起きた。
江差町で販売している焼きアワビ、そのアワビに中国産が混ざっていた、というのだ。
週2、3回8丁目会場を訪れていたので、ずっと閉店していることには違和感は感じていたものの、夜などは売り切れでの閉店が出ることは特に海鮮系ブースにありがちなので…正直、さわらんようにしてた。
産地詐称の指摘が理由だったなんて…。
業者は送付先のミス(他の店に出荷する中国産アワビをオータムフェスト向けに混ぜてしまった)としているが、だとしても正直、この上なくショックに思う。
町の方も今後はこの業者に依頼することはないだろうが、それ以前に江差町そのものに今後のオータムフェスト出店禁止という処分が出されてもおかしくはない。
江差町といえば看板娘のおばあちゃんがいる。たまにやってくるこの「漁師町のおばあちゃん」による素朴な雰囲気の呼び込みで、私も何度となく釣られてきた。そんなほっこりエピソードもこれでは台無しである。
仮に来年も江差町が出店するとしてもこの業者は使われないだろうし、きっと業者に紐付く看板おばあちゃんの姿ももうみれないだろう。