逆転裁判 感想
逆転裁判1~6まで全クリしました!
最後にDL6号事件をプレイし直したので感じたことをいつか見返せるように色々書いていきたいと思います。文章変かもしれませんが、多分そんなに多くの人に読まれることもないのでご容赦ください。
逆転裁判について
プレイしたきっかけ
逆転裁判の存在自体は知っていました。昔アニメが放送されていたり、たしか実写映画とかも放映されていたはずです。「日本の謎解きゲームと言えばこれ!」みたいなゲームだったと思うんですけど、自分はダンガンロンパの方が気になっていたのでダンガンロンパばかりをプレイしていました。そんな中で超人気面白実況者の牛沢さんが「ヘビの命」という実況を見て、それが逆転裁判をモチーフにしているということを知り、また知り合いの方に面白いという意見を頂いたので逆転裁判を始めました。
逆転裁判のゲーム性について
逆転裁判は裁判をモチーフにしたゲームです。裁判の弁護士をプレーヤーが操作して被告人の無罪を勝ち取るゲームとなります。
基本的な流れとして
冤罪をかけられた人から弁護の依頼を受ける
依頼人の弁護をするために現場を調査する(調査フェーズ)
調査フェーズで得られた証拠を基に裁判に臨み無罪を勝ち取る(裁判フェーズ)
という流れになります。
調査フェーズでは実際の事件現場に行き、証拠品を探します。
裁判フェーズでは、事件の目撃者、現場近くにいた人が事件に関する証言をしてくれます。その証言に質問したり、ムジュンがあった場合は証拠品を突き付けてムジュンを指摘します。
逆転裁判をやる上での醍醐味はこのムジュンを突き付けるところだと思います。証言をしている時にはBGMがかかっているのですが、正しい証拠品を突き付けたときはBGMが止まり「異議あり!」という迫真のテロップが出ます。その後弁護士のキャラがムジュンの説明をしたあと、超迫真のBGM(通称、追求BGM)が流れ始めます。もうこのBGMが本当に迫真で、最初聞いたときは「なんか凄いBGMながれてるwww」と思わず笑いました。ですが、やればやるほどこの証拠品の突き付けが楽しくなってきます。
「早くあのBGM流れろ流れろ、証言のBGM止まった、「異議あり」でた! 追求BGMキタ━(゚∀゚)━!」
と追及BGMを聞かないと生きていけない体に作り替えられました。逆転裁判の面白さを引き立てているのはこの演出やBGMだと思います。
ゲームの難易度について
「裁判のモチーフなので難しいか?」と思っていましたが、難易度はそれほど高くないと思います。
裁判をすすめていく中で、真犯人を指摘するタイミングがあります。しかしこのゲームにおいて真犯人を間違えることはまずありません。なぜなら丸わかりだからです。
逆転裁判は第1話、第2話、みたいな構成をしています。それぞれの話が始まる時、犯人が殺人を犯している様子が映し出されます。その時、「名探偵コナン」の黒い人影ではなく、顔がしっかり映し出されます。なので「あなたが犯人なんですね」と分かった状態で始まります。最初、その映像を見た時は「ネタバレやんけww」と笑ったのを覚えています。もちろん全ての話で、犯人の顔がわかるわけではないのですが、人相を見れば丸わかりです。出てきた瞬間に、顔と態度を見れば一発で犯人がわかります。
その他についても、たまに意味わからないところがありましたが、丁寧な誘導があるので大半の部分は間違えることなく選択できます。謎解き苦手な人にとってもおすすめできると思います。
ネタバレ多めの感想
ここからはプレイしながら考えていたことを書いていこうかなと思います。
個人的なタイトル別の面白さ
個人的なランキングみたいなものを書いてみます。かなり無難なランキングだと思いますが…
1位 逆転裁判3
2位 逆転裁判1
3位 逆転裁判2
4位 逆転裁判6
5位 逆転裁判4
6位 逆転裁判5
TOP3はナルホド君シリーズが占めました。こうなる人は多いのではないでしょうか。
逆転裁判3
逆転裁判3が1位なったのは、逆転裁判1・2の伏線を一気に回収して、熱い展開があったからです。先ほど書いたのですが、逆転裁判は第1話、第2話、みたいな構成をしているのですが、逆転裁判1・2までは話ごとにあまり繋がりがなく、基本的には話の中で完結してしまっていました。ただし、綾里家の事件、真宵ちゃんの母親の話(DL6号事件)が出てきたり、ほんのりと伏線が張られていました。
一方で逆転裁判3からは話の間に繋がりが生まれて、逆転裁判3が一つのストーリーになりました。逆転裁判1で殺害されてから何度もナルホド君を助けてくれていた千尋さんは生前どのようなことをしていたのかということが深堀され、千尋さんの因縁の敵や、なんと恋人のゴドー検事まで登場しました。
最終話では、ゴドー検事が恋人を死なせたナルホド君に怒りをぶつけ、未熟なだと思い込んでいたナルホド君に立証を求めるシーンがありました。正直1と2のナルホド君なら分からなくてあたふたしていたかもしれませんが、
”立証できるか”?
そんなことは問題じゃない
”立証する”
それしかない
それが僕が学んだ「弁護士」のルールなんだ。
と言い張って、逆転裁判1の追求BGM「追いつめられて」が流れた時は本当にテンションが上がりました。もう千尋さんの助けを借りず、自分で発送を逆転して、ゴドー検事が千尋さんと見間違えるほどの姿を見せつけるナルホド君を見てさらにテンションが上がりました。1や2のころに描かれていたナルホド君には未熟さが克服され、成長を見せるという一つのコンセプトに感動しました。
逆転裁判12
1と2は正直どちらも面白かったのですが、DL6号事件の完成度の高さにより僅差で逆転裁判1が2位です。逆転裁判6までやり直して、昨日DL6号事件をやり直しましたが、何と言うか、無駄のない面白さというか…。長々と調査や裁判を続けるわけでもないのに、御剣とナルホド君の過去がぎっしり凝縮されているところがとてもよいです。最後に無敗の狩魔検事を、金属探知機と、真宵ちゃんが奪い取った銃弾で追いつめるという激熱展開にはしびれた。
後、弁護士になるきっかけが描かれていましたが、ナルホド君が小学校の時に「学級裁判」とかいう極悪イベントを経験していたと知ったときは流石に「ひでぇ」と思いました。これがきっかけで15年以上友達が続いているわけですが
逆転裁判2は謎解きとしての完成度は相変わらず高いと思いましたが、やはり因縁とか成長みたいな要素が無かったのが個人的に刺さらなかった理由だと思います。ただ、真宵ちゃん死亡ルートで感じたシリアスさは、逆転裁判シリーズでは唯一だと思います。
逆転裁判456
逆転裁判4以降はオドロキ君という熱血の子が主人公になります。ちなみにオドロキ君はこのゲームの中で一番好きなキャラクターです。なんなら、みぬきちゃんもめっちゃ可愛くて好きです。キャラは好きなんですけど…456は123と比べるとやはりシナリオの繋がりが少なく、インパクトが小さかったと思います。
456ではオドロキ君の「見抜く」、ココネちゃんの「カウンセリング」、レイファ様の「御霊の託宣」などの新要素が登場しました。
これらの要素は面白い!んだけど、現実味を帯びていないので納得感が薄れます。何故「見抜く」と相手が同様するのか、「カウンセリング」をして何故証言が変わるのか…。そこは「ゲームだから」で済ませばいいのですが。なぜかモヤモヤが残る。
ですが、年月が経っているので成長したキャラクターの姿を見ることができるのは456の楽しい点。成長した茜ちゃんやハミちゃんが登場したときは、思わず「おぉ」みたいな声でました。
どうでもいいけど、イトノコ刑事が好きだったのでその立ち位置が茜ちゃんや番刑事に奪われたのは残念。
逆転裁判45
逆転裁判4はオドロキ君、みぬきちゃんに焦点が当てられた作品です。正直いうとシナリオ自体は良く練られていて面白いと思います。まさか、オドロキ君とみぬきちゃんが、異父兄弟とは思いませんでした。最後の最後で、ラミロアさんが投票出てきたときに、ひっくり返るほど驚いたのを覚えています。
ストーリー構成は良かったのですが、なぜか印象に残りませんでした。考えてみたんですけど、一つのゲームに全部詰め込みすぎだったのではないでしょうか。
123では1と2で伏線を張ったり、ナルホド君のキャラ付けをして、長い時間を掛けて、3で一気に回収するという流れを取りました。長い時間を掛けて、ナルホド君に愛着を持ってもらい、3の最後でナルホド君の成長を見せることで、感動させることができたんだと思います。
その点、4は「なんか熱い少年が出てきたぞ、オドロキ君って言うんだ」、「ナルホド君なんかめっちゃボロボロ」「ナルホド君に子供!?」とかなり困惑しました。そのような困惑・驚愕を受け入れる前に、あれよあれよと話が進み、全ての真相が明らかになりました。後にも書きますが、4と5合わせてオドロキ君の成長物語とした方がウケが良かったのではないでしょうか。
何故、4と5を一つの物語にした方が良いのかな?ということなんですけど。逆転裁判4と5では「法の暗黒時代」をテーマにしていました。簡単に言うと、無罪・有罪を勝ち取るために弁護士・検事が手段を選ばないという時代です。4でナルホド君の冤罪が晴れたタイミングで「法の暗黒時代」は解決したのかな?と思っていたらそんなこともなく、続く5でも暗黒時代に焦点が当てられていました。5で登場したココネちゃんとユガミ検事ですが、検事の暗黒時代の問題を引き出すために、無理やり登場させた感が否めませんでした。DL6号事件みたいにオドロキ弁護士が検事を助けるというシナリオでもよかったかもしれませんね(それだとワンパターンすぎるかも)
また5以降ではナルホド君を元のキャラに戻ってしまったことも良くない点かもしれません。あれだけ意味ありげな雰囲気を出して、ドジっ子キャラも卒業したかと思っていたのに、5からはいつものナルホド君に戻っている。なおさら「4は何だったんだろう」と言わざるを得ません。キャラを戻すのなら、最初からドジっ子キャラを変えずに「法の暗黒時代」に立ち向かう設定にした方が良かったのではないでしょうか?
巧舟さんが、5と6を担当してから仕方ないかもですが
逆転裁判6
そして4と5で暗黒時代を解決して、ここからどうなるのかと思っていたら、まさかの海外編が始まり、ここにきて倉院の里が深堀されることになりました(深堀というより後付け感もありましたが)。
6ではついに法にテーマが当てられ「弁護罪」なんてワードが出てきました。
今までは「弁護士や検事はどうあるべきか」みたいなテーマでしたが、「弁護士はそもそも必要なのか?」という疑問に変わっちゃいました。たしかに御霊の託宣があれば限りなく裁判の必要性はなくなりますが、「裁判を実施するなら検事だけでなく弁護士も必要でしょ」みたいな流れでナルホド君が関わっていきます。
クライン王国では弁護士がいないので被告人がただただ責め続けられることになります。ここにきて逆転裁判1で出てきた「被告人が感じる孤独感、そんな被告人に寄り添いたいナルホド君」、みたいな考え方がかえってきて原点回帰のような気分を味わいました。
ラスボスは歴代の中でもトップクラスに質が悪く、裁判中に急に法を書き換える始末。どうしようもない中、「お前ホントは霊力ないだろ」で乗り切ったのは凄いけど、あんまりスカッとはしませんでしたね。
ネットでの評価は賛否両論?と言った感じですが、僕の中では結構評価高いです。
基本的に創作物においてキャラクターの成長が描かれるシーンが好きです。6ではオドロキ君の成長やレイファ様の成長が描かれた点がとても良かったです。
そして何より真宵ちゃんが凄い久しぶりに登場して、相変わらずの巻き込まれ体質だったけど、最終的には特別編で久しぶりに一緒に法廷に立ててうれしかった。この特別編は相手の検事が御剣で、「この流れはイトノコ来るか?」とおもっていたけど、アカネちゃんが出てきて少しがっかり、イトノコ刑事は一体どこに行ってしまったのか…
サイバンチョウが「同窓会を開きたい」とか言ってて笑いました。
6の評価は高いんですが、ココネちゃんの扱いが死ぬほど雑だった。やっぱりココネちゃん出さなくてもよかったんじゃ…
逆転裁判のセンス
逆転裁判はネーミングセンスや会話のセンスがとても高いと思います。例えば…
町尾守(まちおまもる)
星威岳哀牙(ほしいだけあいが)
並奈美波(なみなみなみ)
オガム・マイニーチェ
とかよく見たらそのまんまやんけみたいな名前多いし、
ナルホド「異議あり!」
ナルホド「・・・と、とりあえず異議を申し立てます」
オドロキ「異議あり!」
オドロキ「とりあえずおとなしく見守っといてくださいっ!」
こんなアホみたいな会話がしょっちゅう出てきますね。こういうのは本当にセンスいいなと思います。
ちょっと気になったこと
正直書こうか迷いましたけど、逆転裁判5と6って若干ダンガンロンパ意識しているんですかね?
少し思ったのが、裁判の最後で頭の中で考えるフェーズ(攻略ではカンガエルートと書いていた)と、真犯人を追い詰めた後のブレイクがダンガンロンパに似ている気がしました。
ブレイクも真犯人への皮肉が込められており、時間も伸びていたので少し思いました。
まとめ
456は評価低いとか書いていますが、謎解きゲームをしたかった自分にとっては最高のゲームでした。まだ自分には大逆転裁判と逆転検事が残っているからまだまだ楽しめます。