takabatan

心理の人。初学者。専門は行動分析ですが、他の学派も好きです。 フロイト、スキナー、ウィニコットなんかの本を割と読んでいます。 行動分析の本を中心に一章ずつ読んで、のんびりと自分の備忘録として、書いてみよーと考えています。専門用語が多くなってしまいます。ご理解ください。

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心理の人。初学者。専門は行動分析ですが、他の学派も好きです。 フロイト、スキナー、ウィニコットなんかの本を割と読んでいます。 行動分析の本を中心に一章ずつ読んで、のんびりと自分の備忘録として、書いてみよーと考えています。専門用語が多くなってしまいます。ご理解ください。

最近の記事

はじめてまなぶ行動療法 第14章 機能的ケースフォーミュレーションを学ぼう!を読んで

こんばんは、takabatanです。 今日は、初めて学ぶ行動療法の中から14章、機能的ケースフォーミュレーションを読んだので、書いていきたいと思います。 まず、ケースフォーミュレーションというのは、いわゆる見立てというやつですね。どういう筋道で、どうなっていいるから、こういう行動を起こしているとか、こんな気持になっているとかそういうことですね。 まず、いきなり・・・初学者の私にとってはウッとなることばが出てきます。 「行動なきビジョンは夢想だが、ビジョンなき行動は悪夢」

    • 教授工学 第5章 なぜ教師は失敗するのか

      こんばんは、takabatanです。 今日は行動分析の創始者、スキナーの本からです。 なかなかセンセーショナルなタイトルだし、最初からかなりスキナーの書き口は刺激的なものです。 「学習や教授は分析されていないし、教えること自体を改善するためには、ほとんど努力なされていない」とスキナーは言い切る。 私は心理士ですが、学習支援もしていますが、このスキナーの言葉は…とてもグッとくる言葉です。 教えることが専門ではない分、自分がどうしたらいいかわからない時もあるので、この章に

      • 臨床言語心理学の可能性ー公認心理師時代における心理学の基礎を再考するー Ⅰ部2章「ことばの獲得」を読んで

        久しぶりに書きます。Takabatanです。 この武藤崇先生を始めとした行動分析の先生たちが言語行動について書いてくれている本になります。 専門用語も多いので、少し読みづらい箇所もなくはないですが、読み砕いていくととても興味深い本となっています。 第2章は言葉の獲得について、行動分析的に書いてくれています。 私がまず感銘を受けたのは、臨床の問いについてです。以下、引用すると筆者は、「どのようなことばを、どのような文脈で、どのような方法で支援するか、本人が持っていること

        • スキナーの心理学 第8章 応用行動分析

          今回はスキナーの心理学 第8章の応用行動分析を読んだ感想を書いていきたいと思います。 この章は、行動分析の中でも実戦に用いられている、特に教育領域・福祉領域で用いられる応用行動分析について書かれています。 そして・・・スキナーのこと、徹底的行動主義のこと、もっというと行動分析のことが嫌いな人にも、ぜひ読んでいただきたい大事な理念がここにあります。 それは、『個人差を考慮する』ということです。これがそもそも行動分析の基本だと思いますし、行動分析は決して行動だけを見る学問で

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          行動工学とはなにかースキナー心理学入門ー5章 知覚を読んで

          こんばんは、takabatanです。 今回はスキナーの著書、「行動工学とはなにか」の一番私が興味を惹かれる知覚の話です。 行動分析でどう知覚を扱うのか、特に自分をどう思うのかとか、自己について上がってくるイメージをどう扱うのか。そのことは私のある意味人生最大の疑問の1つです。 大学院で曲がりなりにも行動分析を勉強し、現場でも応用行動分析を中心として支援をしていますが、利用者さんのイメージとか頭の中にあることをどのように活用していくか、心理的な素材をどのようにCLとThがシ

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          スキナー論文集3 第3章 小部屋の中の赤ちゃんを読んで

           こんばんは、takabatanです。 今日の読んだ本は、スキナー論文集の最終巻から、第3章の小部屋の中の赤ちゃんを読んだ感想を書きたいと思います。 すべて読んだ感想としては…マジか…って感じ。 この小部屋の中の赤ちゃん、何が小部屋かと申しますと、スキナーが開発した赤ちゃん専用の装置、箱のお話なんですね。 この箱・・・スキナーはbaby tenderと呼んでいます。 子守りをする人という意味のようですが、読めば読むほどなかなかすごい論文です。 スキナーいわく、この小部

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          新版 子どもの行動変容 9章を読んで

          とても古い本です。初版は1988年のようですね。しかし、初学者である私にとって、大切なことを教えてくれる良本だと思っています。 その中から9章、「オペラント学習の留意点」について書いていきたいと思います。 この章はガードナーという人が作った行動アプローチがうまくいっているかを調べるためのTPSという尺度についてと、著者が実践する展開上の留意点についての2点について書かれています。 TPSについては、大まかには、標的行動の決定と進め方について、以下の4つのサブカテゴリーに

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