夜は灯りだ
夜は灯りだ
見えなくなるものなんてない
暗がりは安らぎだ
身を浸したって構わない
息を引き留め
鼓動に語ってもらう
いざ目蓋を開けようとすると
途端に澄み渡ってしまうのを
いつからこれほどまでに嫌っていたのだろう
夜は灯りだ
皆の灯りが集まれば明るい
当然だろうが
当たり前なんかにさせたくない
当然だなんて言わせない
闇に光を感じる肌は
僕らのだけで十分だ
夜は灯りだ
孤独はリズムだ
期待は死んだ
絶望だけが頼りだ
夜は灯りだ
一人は嫌だ
だから手を繋いだ
止まらない時間が
しのぶ足音に気付いたから
光は陰だ
解ける自分よ
もう一度私を
硬く縛り付けて