惑星が一つ(早朝の煙突)(惑星の森)
惑星が一つ
僕は木を切り
草を刈り
花を育てる
惑星を見上げて
僕は靴の土を払い
手を洗う
爪の隙間からも掻き出して
独りきりとは美しいものだ
空は高く
煙突の煙は永遠に立ち昇る
目に見えなくなっても
光が影を示してくれる
命の窪みに流れ落ちる液体は
光に助けられ
私だけにその名前を教えてくれる
私はそれを見つめ
感じ
内部への水門を開く
内壁に浸透し
弱々しく脆くふやかせる
本来持つべき強かさを
すっかり忘れさせる
光に微塵もない私も
窪みに落ちる影となる
独りきりとは美しいものだ
己の本当の弱さを知るのは
私だけだと分かるから
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