喧嘩(Across The UniverseのPV、ゆっくりと動く時間を冷静に見ている)

肉が揺れ
筋が歪み
骨のあるところに
怒りを擦り付ける

握りこぶしが
まるで夢のようにやって来る
メリーゴーラウンドだ
冷たい空を裂いて
最高の速さで弧を描く
皮膚がまるで
何の役にも立たないベールのようで

鈍い音が鳴る
骨がぶつかり合う
肉が弾け合う
力は今どこにあるのか
怒りは今どちらのものなのか

憤りは今どこに籠るのか
空虚は今どこに宿るのか

時間が止まる
ほんの一瞬だ
雷に似ている
今この両手が燃え尽きるなら
一瞬で目前の奴を
始末してやりたいと思ってる

鈍い震えが内に響く
指が絡まり千切れる
膝が唇を大きく切り裂く
心は今どこにあるのか
なぜ痛みが始まったのかさえ

思いは今どこに籠るのか
寂しさは今どこに宿るのか

何も守るものがない
守るものがなくたっていい
自分を忘れても構わない
自分の在り処さえ失ってしまっても
今はもうどうなっても構わない

なぜ始まったのか
どこに光が見えるのか
いつ終わりがやって来るのか
今や誰にも分からない
この血と涙は誰の味か
消えゆく視界は誰のものか
喧嘩、喧嘩、喧嘩
これはもうどうやっても止められない
喧嘩、喧嘩、喧嘩
相手がいなくなったのすら分からない止まらない
喧嘩、喧嘩
喧嘩

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