愛しい私の子よ

(Ooh child)

愛しい私の子よ
負けずに立ち上がって
愛らしい私の子よ
苦しみに瞳を濡らさないで
陽の光を一身に浴びて
四つん這いの身体を
ようやく持ち上げた
私の愛すべき子よ

淋しさの中にいる私の子よ
物陰に隠れていないで
哀しみに浸かった私の子よ
ずっとこのままだなんて思わないで
両手の枕に零れる涙を夜は許してくれる
見渡しても離れてゆく手や逸らす目ばかり
注目を欲しがる爪先が我先にと巻き起こす煙の向こう側
無数の星々は必ず見守っているはず

苦しみを負いながら佇む私の子よ
裏切られるのを恐れているのね
身を削れど無駄と諦めの味しか知らない私の子よ
いつ拳が飛んで来てもいい様に壁を背に身を固めているのね
奪われるだけのままでいるのは辛いことよ
そのことを知っている人達はどのくらいいるのかしら
人と分かり合えることは決して無いと言い切れるこの世だけど
あなたを厚く愛でることでその虚しさが少しでも紛れますように

愛しい私の子よ
負けずに立ち上がって
愛らしい私の子よ
零れた涙を拭いて
陽の光が全身を包み込む
這うことも叶わなくなった身体を
両手で起き上がらせてあげる
私の愛すべき子よ
私の愛したいすべての子よ
私の愛しい子供達よ