日本の弱点!顎関節症のお話
ご覧いただきありがとうございます。
このブログを読んでいただいている方は、
顎関節症でお悩みの方が多いと予想しています。
少し日本の顎関節症の治療事情を説明します。
まず顎関節症と診断できるのは、
「歯科医院」です。
これは必ず覚えていただきたいと思います。
ではタイトルになぜ日本の弱点!
と付けたかを説明いたします。
ポイントが3つあります。
①顎関節症を診れる歯科医が少ない
理由1)保険点数が少ないため勉強する優先順位が低い
※インプラントなどは費用対効果が高いため研修を受ける歯科医師多い
理由2)学生時代にもほとんど教育されない
②顎関節症の予想以上発症率は高いが、①から見過ごされているケースが多い。
※3大歯科疾患(虫歯、歯周病、顎関節症)と報告されている
③理学療法士も学校で教育されない
理由1)理学療法士は医科(医師に付いている)に日本は所属している
理由2)顎関節症は歯科のため教育されない
海外では歯科医師・理学療法士・心理士が連携し、
顎関節症に対応するべきとされています。
①〜③の理由から日本は顎関節症の方が多いのも関わらず、対応できていないのが現状だと思います。
日本顎関節学会が発表した、
顎関節症の初期治療ガイドラインでも
1)運動療法(リハビリテーション)
2)薬物療法(痛み止め)
3)アプライアンス療法(マウスピース)
と記載されているのも関わらず、
日本ではほとんどがマウスピースで経過観察となります。
運動療法(理学療法の手段の1つ)は、
ほとんどできる歯科医師の方はいません。
当院(顎関節センター)に来る方は、
遠方より重症の方が多いです。
もっと早く歯科医師・歯科衛生士・理学療法士の先生が、対応できていれば・・・・
と思うことも正直あります。
対応は早い方が良いです。
お悩みに方は一度ご相談・ご来院ください。
まだできることはある可能性が高いです。