野良デザイン#03|街にもたれかかる自転車
こんにちは、デザイナーの眞木です。
今日は一段と暖かくなりました。コートがいらないくらい。ふらっと出かけたくなってしまう陽気でした。花粉との闘いに苦労される方も多いかもしれませんが、私はこの時期の湿気た空気の匂いが好きです。
買い物帰りに横切った公園では、半袖半ズボンで遊ぶ小学生たちの姿が、春の気配に乗って心を晴らしてくれました。
もたれかかる自転車
さて今回発見した野良デザインは、街路樹にもたれかかった自転車です。
モスバーガーの店先の植樹に、小型の自転車が立て掛けるように停められていました。きっとお昼を買いに自転車を走らせてきたのでしょう。
ドロップハンドルと小径タイヤの組み合わせは街乗りに映えますね。
よく見ると、2本に分かれた幹が、自転車のフレームに沿って接しており、太い幹がハンドルを固定しています。
街にもたれかかる
私たちの大切な足である自転車。ロードバイクの普及もあって、街でもスタンドのない自転車をよく見かけるようになりました。不便な点ではありますが、その立て掛け方はどこか素朴で、スタンド付きのママチャリが停められた景色とはまた少し違った魅力を持っているように感じます。
きっとこの持ち主は計算したわけでは無いでしょうが、お目当てのお店の前で、自転車をうまく立て掛けられる程よい木に出会えたようです。
とりわけ、そこには駐輪を想定した設備や規定があるわけではない、というところがミソです。それは、まるで自転車が街そのものにもたれかかっているよう。
このような風景に出会うと、街路樹もただ背景として存在し鑑賞されるものではなく、私たち生活者と同様、生きたものとして偶然との出会いや、活躍の可能性があるのだと思わされます。
皆さんの住む街では、どんな駐輪の工夫に出会えるでしょうか?
また次の記事で会いましょう!
ではまた👋