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野良デザイン#04|植木鉢のホースホルダー
こんにちは、デザイナーの眞木です。
街で出会う匿名の創意工夫=「野良デザイン」の蒐集を行っている者です。
いつもの買い物の行き来が、もっと楽しくなる。そんな発見をみなさんとシェアする記事を投稿しています。よろしければ是非他の記事も覗いてみてください!
植木鉢のホースホルダー
関西では梅の木が花を咲かせ始めました。
三寒四温と表現されるこの時期の気候は、遥かシベリア大陸上に発達する低気圧が、一週間の間に強まったり弱まったりすることで起きる現象だそうですね。地球ってスケールがデカい!
それにしても、この時期は街を歩いていると、春の兆しに期待して草木に目を向けることが増えるように感じます。
そんな中、この植木鉢に巻かれたホースに出会いました。
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車の行き交う産業道路に面したオフィスビルの敷地に、草木が葉を蓄える一角がありました。
それらに水を撒くためでしょう。屋外の水栓に繋がれたホースが、不要になった樹脂製のプランターに巻かれています。
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このホースの面白いところは、プランターに巻かれていることだけではありません。
近寄ってみると、その先端が手に取りやすいように、地面から延びた支柱の先に差し込まれているのです。朝顔の観察でお世話になったあの支柱です。
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もしかすると、はじめは地面に置かれていたホースが、プランターに巻かれて整頓され、さらに手に取りやすいようにと、創意工夫の進化を重ねた姿なのかもしれません。
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ホースをほどき、足元の水栓を回して、行き交う車とホースを伝う水の音を背景に、草木に水をやる人の姿が想像できます。
草木に水を撒くためのホース。その便利で整理された保管のために、プランターと支柱が利用されている。
いずれも、植物を世話する場にふさわしい。けれども、それぞれ想定された使い方の範囲を超えた活用が見られる、調和と意外性のある風景がそこにありました。