野良デザイン#05|最小階段
こんにちは、デザイナーの眞木です。
街で出会う匿名の創意工夫「野良デザイン」の蒐集をテーマに、街を歩くことがさらに楽しくなるような記事を投稿しています。
もしよければ、他の記事も覗いてみてください。
一緒に野良デザインを探しましょう!
コンクリートブロックの最小階段
今回発見した野良デザインは、コンクリートブロックでつくられた世界最小の階段です。
国道に面した歩道と民家の敷地の境界線に生まれた20cmほどの段差。その高低差を緩和するように、コンクリートブロックがぽつんと置かれています。
あまりにも当然のように置かれているので、素通りしかけてしまいました。
階段=高さの異なる場所へ移動するための構造物。その段のサイズなどを省略すれば、階段と定義できるその最小単位は、一段となるわけです。
コンクリートブロックを置いただけの最小階段。その段数だけでなく、風景の質素さも含めて「最小」の装いを醸しています。
この敷地の住人が置いたのか。それとも、この角地を通る近所のお年寄りのために置いているのか。
想像を膨らませていると、この小さな工夫に、小さな温もりを感じてしまいました。
世界の最大階段
ちなみに、日本最大の階段は熊本県の釈迦院というお寺の境内にあるもので、3,333段。
世界最大ではスイス郊外にあるケーブルカー(ニーゼン鉄道)の線路脇に付属する11,674段の石段がギネスブックに登録されており、全長なんと1,5km以上にもなるそうです。
あなたの住む街でも、最小階段に出会えるかもしれませんね。
また次の記事で会いましょう👋