幸福の罠(原題)を読んで。
いしかわゆき さんの著書
"書く習慣"を読んでから、
『本を読んだらすぐノートを書こう』
と思っていたが
初めて読み切った本が盛り沢山でどうしよう。
な、黒沢です。
さて、そんなこんなで、
今回読んだ本はラス・ハリス著
”幸福になりたいなら
幸福になろうとしてはいけない
マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門”
いきなりこんな本の話題だから、
記事の筆者は
何をしてる人なんだと思うかもしれませんが、
ただの飲食店の店主です。
いたって書評などと縁のなかった
ただの飲食店の店主が書く文章だということを、
あらかじめお断りしておきます。
文章を書く練習してるんだと思って
暖かい目で見て頂ければ嬉しいです。
さて、この本、某メンタリストさんも推している、
ACT(アクト)という心理療法について書かれたもの。
原題の「幸福の罠」の通り、
幸福に向かおうとすると、
決して実現できないよ。
ということを教えてくれる本なんです。
どういうこと??って話ですが、
「どうしてこんな気分なんだ?」と
ネガティブな状況を
改善しようとしたことはありませんか?
昔、積もり積もった自分の傾向を変えたいと思い
もがいていたとき、
僕はまさにこの状況でした。
こんな風に、多くのパターンで
心理的な悪循環に陥ってしまうのが、
幸福の罠。
人生を通して、
重大な出来事に遭遇しない人はいないといいます。
その時起こるネガティブな要素に、
どう向き合うかを教えてくれる
心理療法として有効性のある体系的な手法を
広く知ってもらえる、
とても有効的な本だと思っています。
ただ、マインドフルネスなど周辺知識がないと、
読み進めるのにハードルを感じそうな本なので、
万人受けするかというと別です。
(著者が言ってます)
実際にはどんな内容かと言いますと、
大まかに
A・C・Tそれぞれのアルファベットに沿って、
幸福の罠に対峙していくもの。
伝わらないけれど、あえて一行で書くのなら、
A=Acceptance(アクセプタンス)とは
感情や衝動に居場所を作り、あるがままにさせること
C=Connect(コネクト)とは
自分の価値観や「今ここ」につながること
T=Take effective action(効果的な行動)とは
価値観に基づく目標設定をし行動すること
そんな具合です。
僕が刺さったなーと思う場所は
22章 自分であることを良しとする
”これがあなたのやりたいことだろうか?
自分の思考と戦い、
自分が価値ある人間であることを証明し続けること、
止むことなく自分を正当化し続け、
価値の証を探し続けることが。”
31章 積極性の大切さについて
”積極性とは何かを容認すること、それのために居場所をつくってやること、自分が価値を置いているものを実践するために、それをあるがままにさせてやることだ。”
などなど。
人生と切っても切り離せないネガティブな要素は
進化の過程で人間が備えた力が故に、
現代の社会問題になっているのだと思います。
ピンと来た方は、
用法容量を守って正しくお使い下さい。
おしまい。