肩甲骨が硬い?なんとかしたい!
「肩甲骨が硬いんです。どうしたらいいですか?
恐ろしく硬くてなんとかできるストレッチありますか?」
こんなご質問を、法人セミナーのQ&Aでいただきました。
医療としての現場で、96年、4代にわたり診療してきました。
肩甲骨が硬いと感じられている原因は分かります。
一度きりの人生、100年使い続ける身体です。
一緒に歩み続ける身体だからこそ、少しでも”正しい身体の使い方”を身につけていきましょう!!
"より良い未来を少しでも残せるように"使命を持って活動させていただいている姿勢治療家®の仲野孝明です。
肩甲骨の動きは、鎖骨の動き。
肩関節を理解しよう!
肩甲骨は、肩関節を構成する骨の一つです。
肩関節は、3つの骨で構成されています。
・鎖骨
・上腕骨
・肩甲骨
この3つで動くように設計されています。
3つの骨が、5つの関節で動きます。
鎖骨と肩甲骨は、鎖骨と靱帯でつながっており、
鎖骨のあらゆる動きに追随して動きます!
ぜひ!試してみてください!
鎖骨に手を当て、腕を大きく上に動かしてみてください。
腕の動きに追随して鎖骨が動くのが分かります。
肩甲骨は、鎖骨と靱帯と繋がっています。
肋骨の上に、寄り添う構造で、胸郭を滑るように動きます。
鎖骨に連動する動きと、胸郭に寄り添っていることを理解すると上手に取り扱いができるようになります。
肩甲骨の動き 3パターン
・挙上と下制(ひきさげ)
肩甲骨が垂直方向に上下する動きです。
肩をすくめるように引き上げる動作です。
※とくに、下げる動きは、できなくなっていることが多いです。
・外転と内転
肩甲骨を前方向水平に動かす動きと、肩甲骨を寄せる動き
内巻きに動かす動きと、肩甲骨を寄せる動きです。
・上方回旋と下方回旋
手を目一杯上に上げる時に動く運動です。
例)
水泳なら、遠くまで指先を伸ばす時に、使う動きです。
届かない天井に指先を目一杯伸ばして、触りたい時の動きも同じです。
肩関節の動き
肩関節は球体の関節なので、大きな動きができます。
この動きをサポートしている骨が、肩甲骨です。
たくさんの動きができるようになっています。
肩関節が動かなくようになっていると、肩甲骨も同様に制限が出現しています。
今の肩の動きを知ることができる、3つのテスト
テスト方法の最もシンプルなものがこちら3パターンです。
以前の日経さんに取材をうけた内容より抜粋
(1)腕を真上に上げる動作
両腕を前から真上に上げます。
「気を付け」の姿勢を起点として、ゆっくり腕を上げて耳の横まで180度上げられれば合格です。
痛みは感じなくても、少しずつ可動範囲が狭くなり「つり革」につかまりにくくなっている人もいるからご用心ください。
(2)腕を横に上げる動作1
「気を付け」の姿勢から、手のひらを前に向けて、両腕を横から耳の横まで上げる(腕が横を向いた時に親指が上)。
肘を伸ばしたまま、自然に腕が耳までつけば合格です。
(3)腕を横に上げる動作2
(2)と同じ動作を、手のひらを後ろに向けて行う
(腕が横を向いた時に親指が下)。
ちょっとやりにくいと思います。
可動範囲が狭くなったり、肘が曲がったりしてしまうときは、肩の老化が始まっているサインになります。
以前の姿勢治療家(R)仲野孝明監修、日経グッディの記事より
解決策_肩甲骨の硬さ改善2つの方法
動かすこと
シンプルでごめんなさい。
どんな動かし方でも大丈夫です。とにかく腕を動かすことを生活にとりいれていきましょう。
・水泳を始めてもいいです。
・鉄棒にぶら下がること
・懸垂をできるようにチャレンジしてみる
これでも大きく変わります。
だれでもできるおすすめは、もちろんこちら!
1)背伸び
動画もありますので、ぜひご覧ください。
この記事を見た時だけでなく、毎日何度もおこなってください。
おすすめは。
いつも行っている行動にプラスすること。
・椅子に座る前に、背伸び
・立ち上がったら、背伸び
・トイレから出たら、背伸び
・車から降りたら、背伸び
・歯磨きをし終わったら、背伸び
とっても簡単ですので、人生に背伸び習慣を入れましょう!
2)肩回し運動
背伸びをした後に、行える改善方法です。
肩甲骨の硬さ改善
鎖骨と肩甲骨と上腕骨3つを大きく動かすことができるこちらの運動
日常生活にマメに動かす習慣をつけていきましょう!
肩甲骨が硬くなった原因
使わなかったからです!
人間は、動物です。
いかに動物として、使わなくなってしまっているか実感してみましょう。
現代社会でよく使う腕の動作を思い出してみましょう。
・ドアーを開ける
・椅子を引く。
・カバンを持つ。
・吊革を持つ。
・PCをうつ。
・ビールを注ぐ。
小さな動きや、力を使わない動きが多くないですか?
人間本来の腕の動きを考えてみてましょう!
・ハシゴに登る
・高いところに、登る
・懸垂のように自分の体を引き上げる
・重いものを持ち上げる
・投げる
・打つ
腕の動きだけでなく、背中の筋肉まで使う動きが本来の動きです。
大きな動きが必要でなくなっている現代社会が、結果的に
肩甲骨を硬くしてしまったのです。
でも、大丈夫ですよ!
今日から動かしていくことで、未来は変わります。
日々の生活の中で
どのようにすると、人生100年時代長く使えるカラダでキープできるか。
まずは、できることから、実践しみてください。
毎日の習慣が変われば、未来が変わります!
姿勢治療家
仲野孝明
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