M-1グランプリ、決勝出場者のSNS話題量を調べてみる(前編)
こんにちは、デジタルコミュニケーションカンパニー・スパイスボックスの広報・まつばらたかこです。
今回はスパイスボックスが提供する、独自のSNS分析ツール「THINK」で、12月19日に行われる「M-1グランプリ2021」のファイナリスト9組(※1)について、エンゲージメント数(※2)を調査をしてみたいと思います。
前編では、ファイナリスト9組の過去1年間でのSNSでのエンゲージメント量を比較します。後編では、決勝戦当日と次の日の話題量を比較する予定です。SNSでの話題数と決勝結果を照らし合わせてなんか語っちゃおう、という魂胆です。「お笑いは詳しくないけど、好き」のレベルです。個人的には男性ブランコを推していたのですが、準決勝で敗れてしまったので敗者復活戦での躍進を祈っています……。
過去1年間のファイナリストのSNS話題量
結果をまとめると、エンゲージメント数・記事、SNS投稿数ともに錦鯉の一人勝ちでした。次いで、オズワルド、ロングコートダディの順で高くなっています。
キーワード「錦鯉」を含むSNS投稿の中で、最もエンゲージメント数を獲得していたのは以下のネタ投稿。10万いいねを超えています。
また、キーワード「オズワルド」を含むSNS投稿の中で、エンゲージメント数上位の投稿には、ABCお笑いグランプリでの優勝を讃えるものも。こちらはM-1グランプリの審査員も務める松本人志さんの投稿。
「決勝出場者発表」の影響力について
錦鯉やオズワルド、インディアンスは2020年の決勝にも出場していますが、昨年は決勝に進んでいない、また今年初めてファイナリストに選ばれた方々の話題量はM-1の選考情報(主に決勝出場者発表)に影響を受けているのでは……ということで、M-1の1回戦(2021年8月1日)が始まる前までのデータも出してみました。
順位が入れ替わっていたのは「真空ジェシカ」と「ゆにばーす」。8月1日以降のSNS話題量がかなり増加しています。
真空ジェシカの決勝進出は泣ける?
キーワード「真空ジェシカ」を含む記事、SNS投稿の中で、エンゲージメントが高い投稿を見てみました。
2021年7月31日までのSNS投稿では、多数の芸人と併記されているような番組告知を除くと、「真空ジェシカ」単体で最もエンゲージメントを獲得していたのは、本人によるこちらの投稿。
決勝進出が発表された際には、プロダクション人力舎(公式)による、告知投稿が高いエンゲージメントを獲得していました。
引用リツイートを見てみると、コアファンによる「泣ける(泣けそう)」といった感極まる系のコメントと、決勝進出によって「真空ジェシカ」を知ったユーザーへの推薦コメントが散見されました。
『有吉の壁』をはじめとするテレビ番組にも出演しており、もともとのファンやお笑い好きからは注目を集めているため「無名の芸人」ではないものの、SNSでの認知度はそこまでだった真空ジェシカ。今回のM-1グランプリで大きく知名度を伸ばしそうです。ちなみにわたしは決勝進出するまで知りませんでした。(すみません。)ファン同士のマウント合戦的なものは(目視で見る限りでは)見当たらず、「この魅力をもっと多くの人に知って欲しい」「とうとう真空ジェシカが決勝に……」といったトーンの投稿がメインで、とても温かい気持ちになりました。(この空気感は決勝進出が初めての芸人すべてに当てはまるかも。)
おまけ:THE Wはどうだった?
12月13日に開催された「女芸人No.1決定戦 THE W」の決勝進出者3組の話題量も調べてみました。投稿数は三者とも大きくは変わらず、エンゲージメント数はAマッソ、オダウエダが拮抗していました。
話題化していた記事、SNS投稿を一部ご紹介。
オダウエダの優勝と、大会の結果概要を写真とともに紹介したお笑いナタリーの記事。
同業からの労りコメント投稿。こちらは霜降り明星のせいやさんと、EXITの兼近さん。
前年度のM-1と比較・考察する評論家の投稿も、エンゲージメントを獲得していました。
個人的には天才ピアニストを応援していたので、若干残念でしたが、M-1やキングオブコントと違ってジャンルレス、かつ今年は特にそれぞれの個性が際立っていたので、票が割れるのは当然の結果なのかも……などと浅い考察をしてみたり……。M-1グランプリの男性ブランコといい、「漢字+カタカナ」の芸人さんに惹かれる傾向があるのかも? 本日はこの辺で。
M-1決勝後に公開する後編もお楽しみに!
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