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M-1グランプリ、決勝出場者のSNS話題量を調べてみる(後編)ーランジャタイはSNSの王者か。

※この記事は後編です。前編はこちら。

終わりましたね、M-1グランプリ。わたしはわけあってリアルタイムで見れず、3時間遅れで公式動画を見ました。夕方以降はSNSやネットニュースなどを見ないようにして、ネタバレを防いできましたが、公式動画って結果発表の様子は見れないんですね……。結果発表のドキドキ感は味わえなかったので、来年は絶対にリアルタイムで見るぞ……と心に決めました。

敗者復活戦は生放送で見て、投票までしましたが、最後の一枠はハライチ。(ちなみにわたしは男性ブランコ、マユリカ、金属バットに入れました。)2位に金属バット、3位に男性ブランコが入っていましたが、SNSのフォロワー数(≒認知度)の差で鑑みても男性ブランコはめちゃくちゃ善戦してると思いませんか。男性ブランコ推しなので贔屓目で見ています。すみません。

※参考(フォロワー数)
岩井勇気 ハライチ:49.4万
金属バット友保:15.2万
金属バット小林:9.2万
男性ブランコ 浦井のりひろ:2.4万
男性ブランコ 平井まさあき:2.4万

最終結果を確認しよう

それはさておき、今回のM-1グランプリの最終結果は以下の通り。ファーストラウンドではオズワルド(665点)、錦鯉(655点)、インディアンス(655点)の順でしたが、最終決戦で錦鯉が抜き出ました。

最終決戦
1位:錦鯉(ファーストラウンド:655点)
2位:オズワルド(665点)
3位:インディアンス(655点)

ファーストラウンド(※最終決戦出場者除く)
4位:ロングコートダディ(649点)
5位:もも(645点)
6位:ゆにばーす(638点)
6位:真空ジェシカ(638点)
8位:モグライダー(637点)
9位:ハライチ(636点)
10位:ランジャタイ(628点)

https://www.m-1gp.com/

出番はくじによって決められ、審査員7人がそれぞれの漫才が終わるごとに100点満点で審査し、その合計点の上位3組が最終決戦に進み、2回目の漫才を披露するシステムです。2019年に優勝したミルクボーイの681点は、過去最高得点だそう。確かにめちゃくちゃ現場が沸いてました。

12月19日、20日のファイナリストのSNS話題量

前編では、過去1年間(2020年12月17日〜2021年12月16日)のSNS話題量を調べましたが、今回はM-1グランプリ決勝当日とその翌日の数値をSNS分析ツール「THINK」で、調査してみました。

記事、SNS投稿数(オレンジの折れ線グラフ)はやはり最終決戦に進出した3組(錦鯉、オズワルド、インディアンス)が高くなっていましたが、注目していただきたいのはエンゲージメント数(※1)。なんとファーストラウンドで最下位だったランジャタイが錦鯉に次いで高くなっています。

データ取得期間:2021年12月19日〜2021年12月20日
調査ツール:SNS分析ツール「THINK」
調査キーワード:「インディアンス」「オズワルド」「真空ジェシカ」「錦鯉」「モグライダー」「もも」「ゆにばーす」「ランジャタイ」「ロングコートダディ」「ハライチ」

※1・・・Twitter・Facebookにおける「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などの総アクション数。数が多いほど、多くのユーザーに、SNS上で言及されている・注目されていると定義しています。また、この数値はポジティブに語られているもの、ネガティブに語られているもの、両方を含んでいます。

SNSで話題を攫ったランジャタイ

キーワード「ランジャタイ」の投稿を見てみると、彼らの漫才後の審査員の表情に着目した投稿に、共感の声が集まっているようです。

審査員のポーズが同じであることを指摘した投稿に、同意のリプライが多数寄せられていました。

また、M-1グランプリで初めてランジャタイの漫才に触れたユーザーに向けて彼らの来歴、性格などを解説する投稿も。

本戦では残念ながら最下位となってしまった彼らですが、「SNSで語りたくなる漫才師」としてはかなり優秀です。(謎の上から目線ですみません。)また彼らのファーストラウンドの628点は最下位の得点としては過去5年間で最も高くなっています。

点数に着目した分析はこちらの記事が分かりやすかったです。

錦鯉はおっさん(の友情)×下積みの長さがエンゲージメントのポイント?!

錦鯉は、前編で調査した年間でのエンゲージメントでも最も高いエンゲージメントを獲得し、本戦でも見事優勝、今回調べた当日・翌日のエンゲージメント数でもぶっちぎりの1位を獲得しました。キーワード「錦鯉」を含む、最も高いエンゲージメントを獲得した記事は、お笑いナタリーの王者発表記事。12月19日22時過ぎに公開されているので、この記事でネタバレしてしまった人も多いのでは(勝手な推測です)。

また、SNS投稿では、インディアンスの田渕さんによるM-1グランプリ終了を報告する投稿(錦鯉に対する祝福コメント付き)が最も高いエンゲージメントを獲得。

また、錦鯉の長谷川さん、渡辺さんの会話や、彼らの年齢、長い下積みに言及するものが多く共感されていました。同年代の審査員がもらい泣きする姿に感動を覚えたユーザーが多くいるようです。(リアルタイムで見れなかったわたしでさえこの写真でちょっとウルッときてしまいました。)

ナイツ塙さんとのエピソードを紹介する投稿も多くのエンゲージメントを集めており、「下積みの長さからの今回の優勝」という感動ポイントを後押ししています。

個人的にはこういう懐古エピソードみたいなのがたくさん流れてくると少し興醒めしてしまうタイプ(そんな過去のエピソードで脚色しなくても十分感動できるのだが……?という気分になってしまう。食傷気味。)なのですが、43歳と50歳、当たり前ですが他の参加者とは生きている長さが違うので、出てくるエピソードもたくさんあるんだろうな(恐らく)。1ヶ月後とかに出るであろう長文インタビューを楽しみにしています。

余談

Prime Videoで過去のM-1を見るのがまあまあ好きで、昨日もちょうど2007年(サンドウィッチマン優勝)と2008年(NON STYLE優勝)のM-1を見ていたのですが、最下位がそれぞれ577点(POISON GIRL BAND)と591点(ザ・パンチ)で、レベルめちゃくちゃ上がってるんだな(?)などと思いました。(お笑い詳しくないので評論まがいなことは書けませんが、ザ・パンチの漫才が結構好きだったので、500点台はちょっとショックです。)

M-1グランプリを初めてきちんと見た(記憶がある)のは2008年。中学3年生の時でした。NON STYLEもオードリーもナイツも、ずっと活躍し続けていて、ただただすごいな〜としか言えないのですが、今回の錦鯉の勝利を見ていると、お笑いって本当に年齢関係ないんだな、と改めて感じました。笑点なんて、平均年齢何歳だろう……?

幅広い年齢層で楽しめる「お笑い」って……本当にすごいね〜〜。

タイトル画像出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000086916.html

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