JR全線完乗の旅/第24回湖西線/2016年10月9日
泉大津お休み便。連休になるので朝の荷卸し終了後、寝ずに1泊2日の旅に出かけました。
■湖西線(山科〜近江塩津)223系
最初は湖西線の近江今津駅で途中下車して、今津港から琵琶湖に浮かぶ竹生島を訪問する予定でした。しかし、フェリーが強風のために欠航。湖西線内を観光できずスルーする事に。
この強風は「比良おろし」と呼ばれる局地風で、たびたび湖西線を止めて特急サンダーバードが米原回りの北陸本線経由となります。今回は列車は止まりませんでしたが、どうした事やら何処に行きましょう。
■木ノ本駅/C56「SL北びわこ湖号」
行き先を「賤ヶ岳(しずがだけ)古戦場」に変更して、近江塩津駅から北陸本線を米原方面に2駅進んだ木ノ本駅に来ました。すると偶然にも駅にはC56「SL北びわこ号」が停車中。ハプニングが嬉しい乗り鉄旅です。
調べたら京都鉄道博物館(旧梅小路蒸気機関車館)所属の機関車で、戦前は津山機関区、戦後は鹿児島や横浜等で活躍したそうです。
木ノ本駅から徒歩30分で標高421mの賤ヶ岳登山口に到着。しかし、山を登る体力は残っていないので、賤ヶ岳リフトのお世話になりました。
スキー場の一人乗りリフトと同じで、6分間登ると山頂まではあとわずか。山道を10分程歩いたら山頂の古戦場に到着です。
安土桃山時代に、織田信長の跡目を争って羽柴秀吉と柴田勝家が戦った決着の場が「賤ヶ岳の戦い」です。秀吉が勝利して信長の後継者の地位を固めました。その際に活躍した7人の若き武将は「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれ、福島正則(後の広島城主)加藤清正(後の熊本城主)など秀吉の重臣となっています。
古戦場から360度パノラマの絶景は、琵琶湖八景のひとつ「新雪賤ヶ岳の大観」と呼ばれています。上の写真は南側の「奥琵琶湖と竹生島」。
続いて北側は「余呉湖」です。
前職の添乗員時代。観光バスで北陸道の木ノ本ICを通過する際、バスガイドさんが左手に見える賤ヶ岳を指して、必ず「賤ヶ岳七本槍」の顛末を講談風に語りました。何度も何度も聞いていたので、実際に目のあたりにしてとても満足な旅になりました。