JR全線完乗の旅/第21回高徳線他/2016年7月18日
旅の2日目は、うどん県さぬきうどん駅がスタート地点です。徹底していますね。
■高徳線(高松〜板東)1500系
初めて見た気動車でした。国鉄型気動車の取替えが目的のJR四国オリジナル車両で、1000系に続く二代目となります。
高松からは単行でしたが、途中の引田駅で1200系を増結。1200系は1000系を1500系と併結できるように改造した車両です。
引田駅では残り少なくなった国鉄型のキハ47を発見。
せっかく四国に来たので、四国お遍路の真似事をする事にしました。高徳線板東駅を降りて、四国八十八箇所の一番札所「霊山寺」を目指します。
駅から徒歩10分で一番札所「霊山寺」に到着。添乗で何度も訪れていますが、駅からこんなに近いとは思いませんでした。お参りを済ませて、次は二番札所「極楽寺」まで歩きます。
二番札所までの道中に、阿波国一宮「大麻比古神社」がありました。樹齢1000年を超える神木の「大楠」前で参道を掃いていた地元の方が、「この木の中にアオバズク(フクロウの仲間)がいる。」と教えてくださいました。目を凝らして見るとその姿を発見。野生のフクロウなんて初めて見ました。
霊山寺から極楽寺までは、大麻比古神社に寄り道しましたが正味徒歩15分。杖までは持ちませんでしたが、お遍路さん気取りで気持ち良く歩きました。
■高徳線(阿波川端〜徳島)1200系
そして、極楽寺を出て板東駅から一駅高松よりの阿波川端駅までも15分。しかし、乗車予定列車の発車時刻が迫っています。今度の列車を逃すと次は1時間半後なので、汗だくになりながら猛ダッシュ。ホームに入線済みの列車に、なんとか乗り込みました。
■徳島駅「特急むろと」キハ185系
徳島駅に併設された徳島運転所に集う列車。徳島は県内の全線が非電化で気動車王国です。
■鳴門線(池谷〜鳴門)1200系
徳島から鳴門線を鳴門まで1往復した後に、徳島駅から徒歩10分の「阿波おどり会館」を訪問。阿波おどりの実演に加え、資料や歴史が展示されていると共に、徳島のシンボルである眉山に登る眉山ロープウェイの乗り場で徳島観光の拠点です。
まだ、本物の阿波おどりを見学した事がないので、お盆の時期に今回乗車できなかった牟岐線を絡めてじっくり再訪したいと考えています。
■徳島線(佐古〜阿波池田)1500系
徳島線の有名駅「学駅」。大学受験を控える息子のために、入場券(入場券と学で入学)を購入したいのですが、先を急ぐために通過。本人の奮闘を望みます。
徳島線の列車は全て徳島駅と阿波池田駅を結んでいますが、起終点駅はそれぞれ高徳線と分かれる佐古駅、土讃線と分かれる佃駅となっています。
終点の阿波池田駅で、帰りの土讃線への乗換時間が1時間半もあったので、池田高校を訪問しました。
学校の許可を得て中に入り、甲子園を沸かせた名将「蔦(つた)監督」の記念碑を見学。刻まれている文字は「山あいの町の子供たちに一度でいいから大海(甲子園)を見せてやりたかったんじゃ」
1982年夏の甲子園、全国制覇の記念碑です。後に南海や横浜で活躍した畠山選手、巨人で活躍した水野投手の名前が見えます。
池田高校の裏手を流れる吉野川。右手にある学校のグランドから飛んだ打球が、川底に沈んでいるかもしれません。背後の山々にこだまする金属バットの快音が、「やまびこ打線」を生み出したと納得の景観でした。