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JR全線完乗の旅/第37回総武本線他/2017年8月16日

藤沢お休み便。今回は総武本線を利用して千葉県銚子市の犬吠埼を目指します。しかし、関東地方は16日間連続の雨模様。天候によっては行先変更も視野に出発です。

■総武本線(東京〜佐倉)E217系

■成田線(佐倉〜成田〜成田空港)E217系

横須賀線から成田空港直通の快速電車「エアポート成田」に東京駅から乗車し、乗り換え無しで成田空港駅に到着。飛行機も好きなので空港見学に行きたいところですが、我慢してトンボ帰りでした。

■総武本線(佐倉〜銚子)209系

佐倉といえば鉄道趣味誌で見た佐倉機関区DD51の印象があるのですが、既に廃止され場所もわかりませんでした。

■銚子駅「特急しおさい」255系

楽しみにしていた犬吠埼は雨で中止。お土産のいわしの缶詰を買って、代わりの訪問先を考えていると、かつて伝記を読んだ「伊能忠敬」がこの辺りの造り酒屋だった事を思い出しました。調べると「伊能忠敬記念館」が成田線佐原駅近くにあります。地図も大好きなので早速訪問です。

■成田線(松岸〜佐原)209系

家業の酒造業や村の名主として活躍した後、50歳を過ぎ晴れて隠居の身となり、以前から興味のあった暦学や天体観測を学ぶために若い学者に弟子入り。そして、猛勉強の末に55歳から、初めて実測による日本地図作成へ旅立ち。

私自身の年齢や時代背景を考えると、全く想像も及ばない素晴らしい実績です。館内には、北海道から九州まで10回に渡る日本全国を歩いて測量した記録。その業績の結晶である「伊能図」。そして測量器具が展示されており、多くが国宝に指定されていました。(館内撮影不可)

中庭に展示されていた象限儀のオブジェ。象限儀を利用して北極星の高度を測り、正確な位置を測定したそうです。

エントランスに展示されていた「官版実測日本地図」の出雲のあたり。見慣れた地名が垣間見えます。

香取市佐原は、江戸時代から利根川水運により繁栄した商家の街並みが残っています。橋の手前には伊能忠敬の旧宅が、その奥に記念館があります。

■鹿島線(香取〜鹿島神宮)209系

佐原駅から一つ銚子側の香取駅より、鹿島線が分岐しています。終点は鹿島サッカースタジアム駅ですが、旅客扱いは隣接するスタジアムで鹿島アントラーズの試合がある時だけ。列車は一つ手前の鹿島神宮駅が終点となります。

■鹿島線(鹿島神宮〜鹿島サッカースタジアム)鹿島臨海鉄道8000系

鹿島神宮駅から先は、乗り入れている鹿島臨海鉄道のお世話になります。元々は鹿島臨海工業地帯の発展のために日本鉄道建設公団が建設した路線で、貨物駅であった北鹿島駅(現鹿島サッカースタジアム駅)までは国鉄として開業。以降の水戸駅に至る路線は第三セクター化され、鹿島臨海鉄道となりました。

鹿島サッカースタジアム駅の駅名標を走行中の車内から撮影できなかったので、次駅の鹿島臨海鉄道「荒野台駅」の駅名標です。

車内に掲示されていた路線図がわかりやすいので添付します。

■成田線(佐原〜成田)209系

成田線は佐倉駅から松岸駅まで、総武本線から分岐して成田駅や佐原駅を経由する本線部分と、成田駅から成田空港駅に向かう支線、さらに同じく成田駅から常磐線の我孫子駅に向かう支線の3路線があります。

■成田線(成田〜我孫子)E231系

我孫子駅に向かう支線は、房総半島の主のような209系ではなくて、常磐線と共通運用のE231系でした。

伊能忠敬記念館が興味のツボにはまりすっかり夜になりましたが、ラストスパートで総武本線の乗り残し区間に向かいます。

■総武本線(錦糸町〜御茶ノ水)E231系

総武本線は元々は御茶ノ水駅から秋葉原を経て千葉方面に向かう路線でしたが、昭和47年に錦糸町駅から分岐して東京駅地下ホームに向かう地下路線が開通。東京方面は特急や快速列車が、御茶ノ水方面は中央本線直通の普通列車が走行するようになりました。

■東京駅「臨時特急サンライズ出雲91号」285系

帰り道の東京駅で短い編成のサンライズ号に遭遇。ちょうどお盆休みなので、嬉しいサプライズでした。

総武本線
(東京〜銚子)
120.5km
総武本線 緩行線
(錦糸町〜御茶ノ水)
4.3km
成田線
(佐倉〜松岸)
75.4km
成田線 空港支線
(成田〜成田空港)
10.8km
成田線 我孫子支線
(成田〜我孫子)
32.9km
今回乗車 261.3km
【通算】 8121.1km


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