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JR全線完乗の旅/第10回仙山線他/2015年9月22日

藤沢お休み便。先月から安全保障関連法案に反対する人達が国会議事堂前に集まっています。私も戦争反対なので初デモと思っていたら3日前にスルッと可決。行先変更で東北方面へ向かう事にしました。

■東北本線(東京〜上野)E233系

■東北本線(上野〜宇都宮)E233系

■東北本線(宇都宮〜黒磯)209系

■東北本線(黒磯〜郡山)E721系

5月に新潟駅で見たE129系と同様に、東北地区に登場した新しい車両を初めて見ました。

■東北本線(郡山〜仙台)719系

■仙山線(仙台〜山寺)E721系

仙山線は交流電化のパイオニアで昔からよく知っていたので、初乗りがとても感慨深いです。一方、多くの列車が愛子(あやし)駅行きで、その難読さに驚くと共に、愛子様の誕生時に入場券が脚光を浴びたと初めて知りました。

今回訪れる観光地は、山寺の通称で知られる立石寺です。松尾芭蕉の句で有名ですが、初訪問なのでとても楽しみです。

山寺駅に降り立つと、正面の山の木々の間から幾つかの建物が見えます。

山の中というか切り立った崖に張り付いている建物が、平安時代に創建された立石寺の各お堂になります。

登山口と書かれた入口を登るとすぐに、重要文化財で本堂にあたる「根本中堂」。今の建物は南北朝時代から江戸時代にかけての再建です。

初秋の好日の中で、汗を拭き拭き最後の蝉の声を聞きながら、芭蕉を偲びつつ階段を登ると…

「せみ塚」と呼ばれる石の塚が広がりました。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊が埋めてあるそうです。

640段登ったところで、江戸時代に再建の「仁王門」。

「一段二段登ることにより煩悩が消滅する」と言われる有り難い修行の石段を登り…

1015段目の最高地点で明治時代に再建された「奥の院」に到達しました。

奥の院から横に移動すると、巨岩の中に建物という不思議な光景。室町時代に建立された重要文化財の「三重小塔」です。岩穴の内部でよく見えませんが、日本最小で高さ2.5mの三重の塔があるそうです。

立石寺を開いた慈覚大師を祀る「開山堂」と、赤い小さなお堂は「納経堂」。

開山当初に創建され、現在の建物も1705年に再建された山内で最も古い建物です。

断崖に付き出すように建つ「五大堂」から見た、山内で随一の絶景。

■仙山線(山寺〜羽前千歳)E721系

仙山線の起点になる羽前千歳駅では、山形新幹線の乗り入れで標準軌に改軌された奥羽本線が西側(写真右)と、狭軌(在来線)の仙山線が東側(写真左)の配置になります。しかし、隣の北山形駅では狭軌の左沢線が西側から合流するので、ホームの先でクロスさせています。したがって、羽前千歳駅の先のポイント以南では、東側を標準軌の単線と、西側を狭軌の単線が並列した複線で北山形駅を経て山形駅に進入します。

■左沢線(北山形〜左沢)キハ100系

飯山線で乗車したキハ110系は20m級車体で、キハ100系は16m級車体となります。

鉄道ファンが大好きな最難読駅名の一つです。駅に隣接する大江町交流ステーションに、左沢の地名の由来がありました。残念ながら諸説あって不明だそうですが、最上川のほとりになるので「こちらの沢とあちらの沢」のあちらが変化したと言う説に1票。

左沢駅の周辺を散策すると、最上川と古い橋の美しい景観がありました。ところで、なぜこのような盲腸線の鉄道が?の謎は、最上川と関係があるようです。最上川は山形の中心部を迂回するように流れており、昔は左沢が船運と陸運の中継点として栄えたとの事で、鉄道敷設に納得でした。

東北本線 南側
(東京〜仙台)
352.0Km
仙山線
(仙台〜羽前千歳)
58.0Km
左沢線
(北山形〜左沢)
24.3Km
今回乗車 434.3Km
【通算】 2254.8Km

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