JR全線完乗の旅/第31回おおさか東線他/2017年2月26日
大阪お休み便。冬の関西1デイパスを使って、2008年3月に部分開業したおおさか東線に初乗りです。前々回に乗車した武蔵野線と同じ貨物線の旅客線化。大阪の中心部を迂回して東海道本線と関西本線を結ぶ城東貨物線の、片町線と関西本線の間が先行開業しました。
■おおさか東線(久宝寺〜放出)201系
使用車両は201系で関西本線の普通列車と共通運用です。JR東日本の中央線快速や中央総武緩行線から撤退して久しいのですが、JR西日本では京阪神緩行線から大阪環状線を経て、こちらが最後の活躍の場になりそうです。
難読駅の部類に入ると思うのですが、関西人は中古車屋さんのCMのおかげで誰でも簡単に読めます。
放出駅から片町線(学研都市線)を京橋駅まで移動すると、大阪環状線の323系に遭遇しました。昨年末に新登場して、徐々に勢力を増しています。
天王寺駅は阪和線が発着する地上部分と、大阪環状線と関西本線が発着する一段低い掘割部があります。地上部分はJRでは珍しくヨーロッパや私鉄に多い頭端式ホームとなります。
■阪和線(天王寺〜鳳)225系
かつては特急くろしお号も発着した阪和線ホームですが、1989年に阪和線と関西本線を結ぶ構内短絡線が完成し状況が一変。優等列車や快速は関西本線ホームを経て大阪環状線に乗り入れ、大阪や京都を目指すようになりました。寂れた感のある阪和線ホームから、和歌山に向けて出発しました。
■阪和線羽衣支線(鳳〜東羽衣)103系
阪和線の鳳駅からたった一駅だけの支線が伸びています。そしてまだまだ現役の103系が、羽衣線専用の3両編成として行ったり来たり。
東羽衣駅は南海電鉄本線の羽衣駅に隣接。海側を走る南海と山側を走るJR阪和線を途中で結ぶ役割を果たしています。
■鳳駅/阪和線103系
いよいよ少数派の103系が阪和線でも走っています。奥の羽衣線の103系とツーショットが成立。
■阪和線(鳳〜日根野)223系
日根野駅では、関空快速4両編成と紀州路快速4両編成が、分割併合を繰り返しています。
■阪和線(日根野〜和歌山)225系紀州路快速
関空快速が先に出発し、晴れて先頭車となり和歌山を目指します。
■関西空港線(日根野〜関西空港)225系関空快速
和歌山から日根野に舞い戻って、関西空港線に乗車。1994年の関西国際空港が開港する数ヶ月前に開業しました。
開港当初から長い間、利用客が伸び悩んでいましたが、近年はLCCの大活躍で大幅に増加しています。
第1ターミナルから無料バスで、滑走路の端に立つ「関空展望ホールスカイビュー」に来ました。夜になりスマホでは良い写真が撮れないので、以下の写真はフェイスブックからの転載です。
【関空展望ホールスカイビュー】
【スカイビュー展望台からの写真】
《関西国際空港の思い出》
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の前日が結婚式でした。その夜は新大阪のホテルに宿泊しており、まだ揺れが収まらないうちに明石の実家に電話して両親の無事を確認。急いでスーツケースを抱え非常階段をガラスの破片を避けながら地上へ。
新婚旅行でヨーロッパに向かうために関空特急「はるか」を予約していましたが、交通が麻痺しているのでタクシーで関西国際空港に向かいました。カーラジオは岡山や大阪の被災状況は伝えますが、神戸の情報は関空到着まで殆どありません。
そして、関空のターミナルビルから大阪湾を挟んで対岸の神戸の町並みを遠望すると、町全体から吹き上がる黒煙の列。その光景は今でも鮮明に覚えています。午前中に飛び立つ予定の飛行機は、なんとか夜には離陸する事ができました。しかし、同僚や友達の安否に気を揉みながらの旅立ちとなりました。