筋収縮のメカニズム(筋の構造編)
今回は筋収縮のメカニズムについてお話しします。
筋収縮というのは筋肉が通常の長さから短くなる(短縮)ことをいい、
このメカニズムを知ることは、スポーツトレーナーがトレーニングを考える上でとても重要な基礎知識となります。
とても複雑なメカニズムですので、2部構成に分けてお話したいと思います。
では本編に参りましょう。
筋肉の構成要素
私たちの身体を構成する骨格筋は、
細いひも状の筋線維が束になって構成されています。
またその筋線維は、筋原線維という組織が束になって構成されています。
さらに筋原線維はアクチンフィラメントとミオシンフィラメントという、さらに細い2種類のフィラメントが規則正しく並んでいます。
イメージは下の写真の通りです。↓
筋肉が力発揮をするとき、この2種類のフィラメントがお互いを引き寄せ合うことで伸び縮みすることができます。
このように筋線維が伸び縮みすることを”筋収縮”と言います。
筋収縮が生じることにより、身体を動かすことができたり重いものを持つことができます。
さらにこの筋収縮を起こすためには、脳から出される指令(刺激)が必要となります。
脳と筋肉は神経的に繋がっており、指令が神経を介して筋肉に伝わることで体を動かすことができます。
まとめ
今回は筋収縮に関わる筋肉の構造についてお話ししました。
力発揮は、このようなメカニズムで発生することを知っていただけたかなと思います。
しかし、これだけでは筋収縮のメカニズムをすべてお話しきれていません。
まだまだ筋収縮を起こす要因はたくさんあります。
筋収縮というのは、構造の理解に加えて神経系が筋肉にどう影響しているのか理解する必要があります。
次回は筋収縮に関わる神経系のメカニズムについてお話したいと思います。
では次回も宜しくお願いいたします!