《週刊セットプレー 2023》vol.07
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◆群馬の1点目(清水vs群馬)
☆試合データ
☆ゴール動画
・試合のハイライト映像はこちら
☆このセットプレーの配置
☆守備側の狙い
11人全員が戻っての守備をしています。
ゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
壁として1人(➋)が立ち、のころの選手はゴール前を固めています。
唯一➒だけが、相手の⑪をマンマークで守備をしています。
立ち位置的に⓫は⑦または⑥のマークのように見えますが、走りこまれた際についていっていないため、ゾーンを守っていると判断しました。
☆攻撃側の狙い
6人がPA内に入り、大外を狙った攻撃をしています。
この位置からのFKで大外を狙うメリットを三つあげてみます。
一つ目は、大外までの距離が近いため、正確なボールを送ることができる点です。
ニアサイドでそらすようなヘディングよりもファーサイドで頭にミートさせるヘディングでの方がゴールの確率は高いです。
そのヘディングができるファーサイドに正確なボールを送ることができるのはこの位置からのFKならではです。
二つ目は、DF陣全員の体の向きを変えることができる点です。
FKが蹴られる前までDFは当然ボール方向に体を向けています。
大外にボールが蹴られた場合、そこからシュートを打たれるにしろ折り返しをされるにしろボールがある側に一度体を向けてから対応する必要があり、その後の対応に少し遅れが生じてしまいます。
三つめはGKを大きく動かせる点です。
壁の選手を立たせていて、角度はあまりない位置からではありますが、直接決められるのはもっとも防がなければいけないことです。
そのため、GKは当然ややニアよりにポジションを取ります。
大外に蹴られた場合、その位置からファーポスト付近まで横移動しなけらば行けなくなり、移動とその後の対応で難しいシチュエーションを作ることができます。
これらのメリットを活かし、ゾーンで守られている外からヘディングシュートでゴールが決まりました。
◆ゾーン守備の脆弱性
2つのゴールを取り上げます。
・レノファ山口のゴール(秋田vs山口)
・カマタマーレ讃岐のゴール(讃岐vs鹿児島)
どちらのゴールもゾーンで守備をしている相手に対してゴールを決めています。
相手に振り回されることがない守備方法ですが、攻撃側と競り合う場面になるとかなり不利になってしまいます。
それは、攻撃側は走りこんでのジャンプをしているからです。
精度の高いキックが中に蹴られた場合、得点になる可能性がとても高いです。
◆斜めからのFK
2つのゴールを取り上げます。
・鹿島アントラーズのゴール(鹿島vs広島)
・北海道コンサドーレ札幌のゴール(札幌vs川崎)
どちらもゴールに対して斜め後ろの位置からのフリーキックです。
ラインをそろえて下がりながらの守備をする側も難しいですが、点と点で合わせる必要がある攻撃側もとても難しいシチュエーションです。
また、どちらも触れないままの軌道ではゴールに入らないため、ピンポイントで合わなければゴールは決まりません。
高い質のボールと素晴らしいヘディングで決まった2ゴールでした。
◆過去記事
◆取り上げた試合のハイライト映像
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