《週刊セットプレー 2023》vol.16
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◆素早いリスタートからファー狙い
ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディの試合について取り上げます。
東京ヴェルディの1点目はコーナーキックから生まれました。
1点のビハインドで迎えた後半19分頃からのCK。
ボール付近での圧倒的数的優位のシチュエーションのため、短く繋ぐパスで素早くリスタートをします。
この時、守備側は陣形を構えている途中でのため、ボール付近の1人の後に続く選手がいません。
これは、ゴールエリア内ニアのゾーンを守る選手は決められていて、持ち場を動けなかったためと思われます。
これにより、かなり距離のある選手がボールに寄せに行きますが、パスを受けた深澤選手はかなり余裕が持てています。
構えていない状態でスタートされた守備陣はボールへの意識が強くなります。
そのため、守備の重心がややボール方向にかかるため、深澤選手は斜めから大外を狙ったクロスを上げています。
ファーサイドに2人が走り込み、山越選手は競り合いに行き、バスケスバイロン選手は落下点に入っています。
競り合う山越選手は自身が触れられなくても後ろのバスケスバイロン選手がフリーということはわかっているため、相手がクリアをできず、さらに続けてのプレスが行きにくい競り方をしてボールに触れず外に流れます。
結果的にバスケスバイロン選手はダイレクトで中に折り返し、GKが弾いたところに齋藤選手が詰めてゴールが決まりました。
◆点と点が合ったFK
同じくファジアーノ岡山vs東京ヴェルディの試合を取り上げます。
東京ヴェルディの2点目はフリーキックから生まれました。
試合終了間際のフリーキック。
守備側は1人退場者が出ていたため、10人全員が戻っての守備をします。
GK・壁の1人・後方のスペースを埋める1人を除いた7人がゴールエリア内で2列となって固めます。
このFKでは列と列の間になっているわずかなコースにFKを蹴り、やや下がりながらのヘディングでシュートをしてゴールが決まりました。
イメージの共有・高いキック技術・高いヘディング技術が見られるゴールシーンでした。
◆名古屋グランパスお家芸!?『ニアそらし』
vol.13で大きく取り上げた『ニアそらし』というコーナーキックの戦術があります。
今週も名古屋グランパスでその流れからゴールが生まれたので取り上げます。
CKで上げられたクロスをヘディングが出来たとしても強いシュートが打てるとは限りません。
むしろゴールまでの距離があったり、後方に下がりながら合わせたりで強く打てないことはとても多いです。
その際に、ファーに流すヘディングがとても有効で、その位置に選手がいることが大事ということがとてもよくわかります。
正確なクロスを上げられる選手、競り合いで勝てる選手、ファーでそれに合わせる技術がある選手どれ一つでもかけていたら決まらないゴールです。
◆過去記事
◆取り上げた試合のハイライト映像
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