【W杯】前田大然ゴールの振り返り!【日本vsクロアチア】
ワールドカップ決勝トーナメント1回戦、日本vsクロアチアでの日本の先制点を振り返ります。
◆試合データ
◆選手立ち位置
◆クロアチアの守備
連続のコーナーキック守備でしたが、マンマークもボール付近への対応も甘くなっているように見えました。
◆日本の攻撃
連続のコーナーキックで、前にしっかりと人数がかけられています。
ボール付近…3人
PA内…5人
ペナルティアーク付近…1人
という攻撃陣形を取っています。
◆このセットプレーのポイント
Ⅰ.ボール付近での数的優位
狭いスペースで見ると2対1(➑・⓯vs②)、広いスペースで見ると3対2(➑・⓯・⓮vs②・③)という数的優位の状況を作れています。
また、③はかなり遠い距離にいるため、かなり日本に優位です。
この3人の共通の考えを持ったパス交換から角度をつけてクロスを上げることに成功しています。
Ⅱ.ラインを上げる守備陣と入れ替わる吉田
ショートコーナーでの再開でクロアチアの守備は後手に回っています。
その中で最終ラインを上げなければいけないため、前向きに動き出している吉田が僅かに入れ替わることが出来ています。
堂安がクロスを上げるタイミングでは下図の黄色い線まで最終ラインを上げています。
ショートコーナーでパスを繋いでいる間に、④~⑩は黄色い線までラインを上げているため、そのタイミングで前向きに走っている吉田は裏を取ることに成功しています。
Ⅲ.動き続け、狙い続けた前田
堂安が短く繋いだタイミングでの立ち位置をもう一度見ます。
前田は相手GKの前にいます。
次に堂安がクロスを上げたタイミングでは…
オフサイドにならない位置に戻りつつ最もニアのポジションを取っています。
そして吉田からの折り返しを前田がシュートした位置は…
ゴールエリアに近い位置です。
高さで優位に立てるタイプではない選手がセットプレーで点を取るための動きを体現しているプレーでした。
◆おまけ
そしてこのボール付近の3人が絡んで角度をつけてクロスを上げる戦法は、グループリーグ3試合目の日本vsスペインで、スペインも攻撃時に使っている戦法でした。
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